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◇更新履歴
V1.0:2014.02.22 初稿
V1.1:2015.02.06 文章を追記
■ 「バラード」 編曲者:飛澤宏元
1989年4月25日発売のアルバム『STANCE』のLP B面の一曲目(CD 6曲目/全10曲)。
◇松山千春選曲のベストアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』 DISC-2(夏)の13曲目。
◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)
01. ギター(AG):
02. ドラム:--
03. ギター(EG):--
04. ベース:--
05. キーボード:--
06. パーカッション:--
07. マンドリン:--
08. コーラス:--
◆2015.2.06 夢野旅人
「月刊SAGA 3」に、以下のことが語られていたので追記します(要約)。
01. 「バラード」は、『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』の秋の章に収録されている「街の灯り」と対をなす作品である。
02. この曲は札幌市中央区にある旭山公園をイメージにして作られた。
ここは、それこそ「肩を寄せて いつも二人でいようね」と語り合うには絶好のポイントであり、この公園から見た灯りが「街の灯り」に繋がっていく。
旭山公園に行けばこの「バラード」という曲がより一層、リアルに鮮明に伝わると思う。
◆2014.4.22 夢野旅人
アルバム『STANCE』がリリースされた1989年春のツアーは「蒼き時代の果てに」。
初日はまだアルバムもシングルも発売前だったから、新曲はすべて初めて聴く歌だった。
その中で、一番印象に残ったのが本編中盤に歌われた「バラード」だった(ツアースタート当初、本編は衣装替えもなく完全な一部構成)。
~まだ若いから あなたへの 愛に素直に生きて行く
長い髪を 短かくして お前は 涙浮かべた
そんなお前に愛だけじゃ たどりつけない夢もある
淋しいから 言わずにおく わずかな望み託して~
つい最近まで、この歌は不倫といった、他人に祝福されない男女の愛しかイメージできなかった。
実際、この歌が生まれたのはそんな恋愛からでしょう。
2013年の春のツアー。
5月から、帯広公演にきてくれた恩師の話をして、「途上」もしくは、この「バラード」が歌われた。
内容は概ね以下のとおり。
「タカハシマサル先生夫妻が来てくれた。
マサル先生は中学の時の恩師。 自分はバスケットの道に進もうと思っていた。
うちは貧乏でどうしょうもなかったから、ジャージも買えなかった。
しかし、マサル先生は、『千春君、 着るものがどうのこうのではないから。私服で練習してもかまわないし、試合のときは学校でユニホームを用意するから頑張れ』といってくれた。うれしかったな」。
「奥さんのエイコ先生は、高校の先生で、お茶の水大学から足寄高校。コンサートが終わって、『千春君、楽しかった』とよろこんでくれた。
すると、マサル先生が『千春君、ちょっと』と呼ばれた。『実は、妻は二年前から痴ほう症で、リハビリして今日のコンサートにきた。 コンサートを見ながら、一緒に笑ったりできて、本当によかった。 一時は、俺のこともわからない状態だった。 あんな楽しそうな妻を見たのは久しぶりなんだ。ありがとう』と言ってくれた。
お二人と挨拶をかわして、見送った。
『今日は、ありがとうごさいました』と、頭を下げた。
その頭が上げられなくなった。
『(7,8年前に癌を患った)マサル先生。癌が転移しないように検査を行ってください。
エイコ先生、一日でも長くマサル先生のことを覚えていてください。
そして、あなたの教え子の中に、松山千春という歌を歌っている生徒がいるということを覚えていてください。
先生は、あんなに凛々しかったじゃないですか。
あんなに、賢かったじゃないですか。
神や仏がいるのなら、
どうか、このご夫妻の行く末が素晴らしいものであってもらいたい。
そう祈っていたら、頭が上げられないよほど、涙が溢れてしまった。
また、コンサート来てくれて、楽しい時間を過ごせますように」
この話を聞いた後に歌われた、「途上」そして「バラード」。
それまで自分が捉えていた意味と違ってきこえた。
~やり直せるわ 何度でも 強い女になれるから
傷ついても 傷ついても あなたのそば離れない
そんなお前に この僕が棒げるものは何もない
永遠に変ることない愛 せめてお前に誓おう~
~生きてゆこう 愛を二人で育てて
やがて二人だけの 朝をむかえるまで
朝をむかえるまで~
恋愛を超えた、もっと大きくて深い愛。
最期まで、愛を育んで生きていってください。
そんな愛の歌にきこえたのです。
ちなみに、「バラード」。
たまにアンコールのラストに歌われるときがある。
2013年春の初日の越谷が終わって、みんなで打ち上げしているとき。
自分は、どこかの公演で、「バラード」をアンコールラストで歌うかもといった。
友人が、「ないよ。『流浪』とかえてまでないよ」という。
で、僕は、「ツアーグッズを賭けてもいい。やるとしたらアンコールラストだ」と言い切ったのですが、結果一部のラストでした。
ふぅー。
賭けなくてよかったなと。
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