「2012年12月23日 PRINCESS PRINCESS 『TOUR2012~再会~The Last Princess』東京ドーム」 S1108
 

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◇更新履歴

V1.0:2012.12.24 初稿 

V1.1:2022.07.19 是正

 

■2012年12月23日 PRINCESS PRINCESS 『TOUR2012~再会~The Last Princess』東京ドーム

PRINCESS PRINCESSが大ブレークした1990年ころ。電車内の雑誌の広告。
「奥居香は、松任谷由実をこえられるか」という見出しがあった。なんだかなと思った。

 

奥居香(現・岸谷香)のワンマンバンドではなく、バンドがあっての奥居香。

 

ほかの4人がいるから、プリンセスプリンセスの楽曲が生まれたのであって、富田京子や中山加奈子の詞と彼女の曲が、金の結晶のように融合しているからこそ光輝く。個人としての才能を推し量るのは、まだ先の話だと。
 

プリンセスプリンセスが、他のバンドと特異だったのは、筋道を立てて同じ目標に向かってメンバー全員とスタッフと活動してきたこと。解散にあたっても、全都道府県をまわった。空中分解やフェイドアウトなどせずに最後まで筋を通した。

 

解散を発表した日本のバンドで、経済的にもパフォーマンスにおいても妥協せずに全国ツアーを隈なくまわった日本バンドは、甲斐バンドと彼女らしか思いあたらない。

 

このバンドだけは、解散などしないだろうと思っていたHOUND DOGさえ、あるとき。

一瞬で消えた。
 

そんなバンドの終わりに真摯に向き合った彼女たちのことだから、再結成はないと思った。
おそらく東日本大震災がなかったら、絶対になかった。

 

ライブのオープニングは、震災後の2011年3月18日からのメンバーとのメールのやりとりがスクリーンに映し出されてから始まる。
 

私たちにできること。5人が岸谷香の小さなプライベートスタジオに集まり練習が始まる。
半年以上の時間を費やして、これならできるんじゃないか。という結論となる。


今年1月6日。
新聞で再結成を発表。

 

それからも、練習を重ねて、夏フェスなどのライブを経て、11月から仙台サンプラザ、日本武道館、東京ドームの計8公演の東日本大震災義援ライブツアーがスタートした。


コンサートチケットとグッズの収益金は、一部ではなく全て寄付にあてるという。
 

そんな経緯があったコンサート。
彼女らにすれば、最初で最後の東京ドーム公演。

 

ステージプランにおいても、演奏も、同窓会レベルの甘えや半端ぽさは微塵も感じなかった。
 

テレビで彼女らを観たとき、正直、なんかみんな老けたなという印象があった。


でも、肉眼で見る彼女らは、特に奥居香は16年前と変わらなく見えた。とてもキュートだった。

演奏ににしても、8曲目の「STAY THERE」の熱演、奥居の熱唱に、ロックのライブでアッパーなナンバーでは珍しく、間奏で拍手が鳴り響いた。
15曲目の「HIGHWAY STAR」からは、まさにバンドの真骨頂。
寸分の狂いもない的確な演奏ではないのかもしれないが、
ぐいぐいと引き込んてくる彼女たち独自のグルーヴは、解散前の演奏をも凌駕しているような気分になった。

 

あれが、バンドとしての到達点というより、彼女たちにしか出せない音符の結晶に思えた。
 

解散から16年。

ステージから退いていたメンバーがいるにも関わらず、
この日のために、一年半ずっと練習していたとはいえ、
あのグルーヴを出せた瞬間、達成感こそが、
ライブバンドしての喜び、醍醐味だと本人たちも感じたのではないだろうか。

 

テレビでよくタレントが「歌の力。歌の力。歌の力を感じましたね」などと言葉にする。
たやすく、安易に言葉にしないでくれと、やめてくれと思う。

並大抵のことではないんだ。

人に感動を与えることは。

なにより、「歌の力」は、観ていた、聴いた人自身が感じるものだから。
 

自分は、昨日の彼女らの演奏に、

強い信念で、チャレンジした人にだけ得らる感動の素晴らしさをも教えられました。


■PRINCESS PRINCESS TOUR2012~再会~The Last Princess 2012年12月23日 東京ドーム晴れ セットリスト

17:07:16 ~VTR~

01.SEVEN YEARS AFTER(作詞:富田京子 作曲:奥居香)
<SMC>
02.OH YEAH!(作詞:中山加奈子 作曲:奥居香)
03.世界でいちばん熱い夏(作詞:富田京子 作曲:奥居香)
04.GO AWAY BOY(作詞・作曲:中山加奈子)
05.ジュリアン(作詞:中山加奈子 作曲:今野登茂子)
<MC01>
06.WONDER CASTLE(作詞:今野登茂子 作曲:奥居香)
07.KISS(作詞:富田京子 作曲:奥居香)
08.STAY THERE(作詞:富田京子 作曲:奥居香)
09.ROMANCIN’BLUE(作詞:富田京子 作曲:奥居香)
<MC02>
10.SHE(作詞:中山加奈子 作曲:今野登茂子)*センターステージ
<MC03>
11.パパ(作詞:中山加奈子 作曲:奥居香)*センターステージ
<MC04>
12.友達のまま(作詞:富田京子 作曲:奥居香)*センターステージ

<MC05:18:23:00→18:42:56>

13.M(作詞:富田京子 作曲:奥居香)
14.One(作詞:富田京子 作曲:奥居香)
15.HIGHWAY STAR(作詞:渡辺敦子 作曲:渡辺敦子・奥居香)
<SMC>
16.GET CRAZY!(作詞:中山加奈子 作曲:奥居香)
17.ROCK ME(作詞・作曲:奥居香)
18.BEE-BEEP プリプリサミット(作詞:PP 作曲:中山加奈子)
19.へっちゃら(作詞:奥居香 作曲:中山加奈子)
~メンバー紹介~
20.パイロットになりたくて(作詞:中山加奈子 作曲:今野登茂子)
21.GUITAR MAN(作詞:奥居香 作曲:奥居香)
<MC5>
22.19 GROWING UP-~ode to my buddy~(作詞:富田京子 作曲:奥居香)
<SMC> 19:32:07
--encore01--
19:34:52
<SMC>
23.パレードしようよ(作詞:富田京子 作曲:奥居香)
<SMC>
24.DING DONG(作詞:中山加奈子 作曲:奥居香)
<SMC> 19:43:38

--encore02--
19:45:10
<MC6>
25.Diamonds(作詞:中山加奈子 作曲:奥居香)
20:01:19
~エンドロール~20:03

 

 

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