わたし渋めのアイドル | 千春、6歳。あさひ、2歳。すこやか日記

千春、6歳。あさひ、2歳。すこやか日記

今日も会いにきてくれてありがとう

いつも、私に、遊び相手をして欲しがり、

なかなか、一人遊びをしたがらない千春だが、

与えておくと、いちばん熱心に、長いこと、

遊んでいてくれるオモチャがある。


それは、粘土だ。

粘土ならば、千春は、一人で何十分でも、遊んでいる。


たたいて、こねて、のばして、切って、

千春の粘土遊びは、決まって、お料理ごっこだ。

「クッキンデビル」(2011年11月7日記事)の頃から、

気づけば、はや8ヶ月にもなるが、

「クッキンアイドルごっこ」が、今も終わらないところを見ると、

お料理は、本当に、好きなのかもしれない。


「あこがれのひと」、まいんちゃんにも、だいぶ近づいた。

お料理をしながらの口ぶりも、知っている人なら、

すぐにそれが、まいんちゃんを真似ていると、わかる。


スウィートな作り声での、千春のレシピは、こんな風だ。


「これに、さとうラブラブ

 しおラブラブ

 こしょうラブラブ

 ねんどラブラブ

 を、いれるよ音譜音譜


さすがアイドルは、クリーンなイメージが命だから、

原材料の偽装はしない。


続いて、千春は、


「これをまぜまぜして~、じゅっぷんくらい、やくよラブラブ


と言うと、粘土を乗せたトレーを、

マイ電子レンジの代わりにしている、ビデオカメラの空き箱に入れ、

フタをして、スイッチオンしている。

この、ビデオカメラの空き箱は、遊び倒されて、もうクタクタである。

おそらく、カメラ本体よりも、働いただろう。


さて、今日も、私が夕飯の支度をする傍ら、

千春はかいがいしく、粘土でお料理をしていたが、

そのとき、折からの細かい雨が、風で室内に拭き込み始めたので、

私は、部屋の窓を、閉めることにした。


向こうへ行ったついでに、千春のクッキンテーブルを覗いた私は、

「あら?」と、そこに足を止める。

千春、なかなかの、包丁さばきである。


千春、3歳。すこやか日記


細長くのばした粘土が、ほぼ等分に、切ってある。

へえ、頻繁に、何十分も、お料理の練習をしているのは、

伊達じゃないんだ、と、感心する。


これは褒めてあげよう、と思い、

「千春、これ、とっても上手だね。何を切ったの?」

と、尋ねると、千春は、

「いか」

と、答えた。



クッキンアイドルにしては、渋い。