大変有名かつ人気の

このシフォンレシピ本に
いまだレビューを

付けていなかったとは・・・。


今回紹介するのは、こちら。

 

題名:
まいにち食べたい“ごはんのような”シフォンケーキの本
著者:なかしま しほ
出版年月:2008/10

 

 

■特徴
私が知っているシフォンレシピ本の

中で、唯一完全な縦書き本。

そこからもわかるように

このレシピ本、最大の特徴は、

ずばり「こだわり」。

 

とにかく一番のこだわりは、

「食材」。

 

多分この本で本当に伝えたいのは、
シフォンの作り方ではなく、
いかに使う食材が大事で、
それがいかにシフォンを

美味しく変えるのか、

ということな気がします。

 

ゆえに、「ごはんのように」

毎日食べても大丈夫なシフォン、

ということにつながるのだと

思います。

 

もちろん、卵、油、砂糖など、
そのこだわりは

しっかり解説されてますし、
プレーンの場合は、

油の量もかなり控えめ。
そして、豆乳を使用。
 

おそらくプレーンシフォンで

豆乳を使うのは
この本くらいだと思います。

 

作り方の説明も細かく、

写真で掲載されており
大変詳しいですが、

こちらは動画もあります。

ほぼ日刊イトイ新聞のページ内で

動画で紹介されています。


やはり、これですよね~。
私もシフォン作りに関しては、
数多レシピ本は読み、作り方も
何処に何の写真があるか

暗記するほど読みましたが、

それでもお教室に行って

動く作り方を見た時の
学びの多さは、言うに及ばす。
全っ然違います。

 

だから、これだけレシピ本の

レビューを書いてながら

こう言うのもなんですが、
思うようなシフォンが作れない方は、

どこでもいいので、

一度お教室に行ってみると

いいと思います。

その先生のシフォンが

好みかどうかは別として、

とにかく生の映像で
見ることが大事。


シフォンはシンプルゆえに、
使う素材もそうですが、
作る工程の細かな部分が、
意外に大きく出来栄えを

左右します。

 

お教室が難しければ、
まずは上の動画を見てください。
メレンゲの泡立て方や混ぜ方は

大変参考になると思います。

 


さて、脱線してしまいましたが、
このレシピ本では、

食材へのこだわりに加え、
アレンジシフォンもかなりユニーク。

アレンジのホールシフォンの

写真をよく見ると、

あれ、あまり膨らんでないかな・・・
と思えるものもありますが、
それもこの先生が作るシフォン

ならではの味わい。

まさにこだわりですね~。


こだわりといえば、この本、
縦書きに加え、時々先生直筆の

手書きのページもあり
温かみのある本。
ただ反面、個人的には

手書きの部分など
正直少々読みずらいページも

あります。
特に、QAが手書きというのが

わかりにくい。

(と言ってもそんなに数は

ないのですが)

 

レシピ本というより、
物語のような「本」なので

読み物として楽しんでもらっても

いいかもしれません。


ゆえに、レシピ本によくある
道具の説明は型のみ、

型の外し方も

通常手はずしのようなので、
ナイフを使った外し方が

簡単に載っているのみ。

 

ただ、アレンジは色々試してみたい
魅力的なものが載っているので、
2冊目のレシピ本として

購入するのがおすすめです。

 


■内容
1.基本のシフォンケーキ
・全卵M卵4個に、小麦粉、

きび砂糖、豆乳、油で
で作っています。
 

「ごはん」のようなシフォンと謳い、
かつ、ご実家は米どころの

新潟とのことなので、
ぜひ粉も、米粉でこだわって

ほしかったな~と個人的には

少々残念ですが、それでも、

きび砂糖を指定するあたり
やはりこだわりを感じます。
加えて、油も特別な油に

こだわっているそうです。

 

ちなみに、私が習ったお教室の

シフォンでも、好んできび砂糖を

入れる先生は多かったです。
ただ、どうしてもシフォンが

茶色になりますので、

もし白いシフォンを作りたい方には
おすすめできないです。


作り方ですが、メレンゲの先が

ほんの少しお辞儀するくらい、

少しゆるめに泡立てて、その後

メレンゲを一すくい混ぜ込んだ

生地に一気に卵黄生地を入れ、

ゴムベラのみで混ぜていく。

 

個人的には、3回に分けて

メレンゲを加えゴムベラのみで

混ぜていくよりは、上の

混ぜ方の方が好きなのですが、
混ぜる回数が少なく生地が

だれにくいかと思いきや、

これが案外難しい。

 

というのも、やってみると

分かるのですが
一度に多くのメレンゲを加え

混ぜるので、メレンゲの泡が

強すぎると、いつまでもメレンゲの
かたまりが残り、それをつぶそうと
必死に混ぜていると、結果、

生地がだれてしまう
ということが起こりうる。

 

そのため、メレンゲはあまり

強く泡立てず、ほんの少し緩みの

あるメレンゲを作るわけですが、
そうすると、膨らみが弱くなる・・・

 

味や食感は完全に個人の好みの

問題なので、もちろん、

生地がぎゅっとしている
どっしりしたシフォンがお好みなら
このレシピ本は最適ですが、

もし、このレシピ通りに作って

生地は美味しいけど、
もう少し膨らまないかな・・・

と感じる場合は、卵をL玉4個か
M玉5個にして、

17cmトール型のシフォンで
作ってみると、膨らみが改善し、
背の高いシフォンで、見栄えが

よくなるかもしれません。

 


2.アレンジシフォンケーキ:19種類
アレンジシフォンはそこそこ豊富

ですが、やはりこだわりの強い

アレンジが多いです。
 

最初のアレンジからバナナ、レモン、

チョコ、と初級アレンジとしては

ハードルが高いものばかり。。。

その後は、はちみつ、メープル、

ごま、チャイなど、やはり体を

いたわるような優しい食材が
並びます。

 

アレンジとしては、簡単では

ありませんが、プレーンシフォンに

慣れた上で、食材を揃えられれば、

できないことはないアレンジも

多いので、最後まで楽しめる
レシピ本です。

 

 

3.デコレーションシフォン:14個
デコレーションというか、
シフォンケーキを使って

アレンジしたお菓子の紹介。
ロールケーキに、マフィン、スフレ、
そして、ティラミスにカステラなど、
シフォン生地を応用して作る

ケーキの紹介です。

 

これはこれで楽しいと思いますが、
個人的にはまずシフォンケーキを

作ってほしい(笑)
さらに、シフォンが余った場合の

活用法も載っていますが、

これは便利。

特に、以前作って個人的に

大ヒットだったのが、

ラムチョコボール。
例えば、味は美味しくても

生地の食感がイマイチ・・・という

プレーンシフォンが残っていたら
ぜひ試していただきたい。
シフォンの原型は、

ミキサーで粉砕し、なくなるので

別物になりますが、それでも

イマイチなシフォンを泣く泣く

食べ続けるよりは絶対に有効!

 


ということで、まとめ。(あくまで所感)
・初心者向けのシフォンケーキ

レシピ本を購入後、2冊目の購入に

おすすめ。
・アレンジも楽しいが、

シフォンケーキの別の活用法を

模索中の方にとってもヒント満載。

 


レビューを書くのに久々に

読み返しましたが
この本は、他の本にない「楽しみ」が

詰まっていて、やはりおすすめ。

王道のアレンジがある程度

落ち着いたら、ぜひこの本の

アレンジレシピを参考に、
チャレンジしたいな~と

しみじみ思いました。

 


まいにち食べたい“ごはんのような”シフォンケーキの本

 

==

オススメのまとめ記事

ノンオイル米粉シフォンの作り方

佳作シフォンケーキのレシピ一覧

研究したレシピ本の一覧

頼りになる道具たちの一覧

--

インスタグラムのフォロー

ツイッターのフォロー

============================

↓よろしければ、応援のクリックを
 お願いします。励みになります。

にほんブログ村 スイーツブログ シフォンケーキへ