自分で家賃を払って教室を持つという、思ってもみない展開が訪れています。

Openで生徒さんもパタパタと入ってこられ、なんとかなるさと勢いだけ。


でもね、潜在意識のパターンは変わらないのです。
やっぱり収入を置き去りに環境だけが加速して行きます。

家賃がいる分、収入も増えているのですが、自分の取り分といえば
なぜかやっぱり内職並み???

環境に合わせて収入は変わっていっているのに、自分の豊かさは変わらない。


こんな時、ふと不安が訪れます。
いや、もっと以前に不安になれよとツッコミたくもなる。


だんだん自信がなくなってきたそんな時、ある人物が登場してきます。

速読のインストラクターコースに通っているという「T子」

彼女から私のほうに連絡をしてきたのですが、
別に会う用事もないし、なんとなくイヤな感じがしたのです。

ところが第3者の絡みから結局T子に会うことに。


会った感想は「とにかくもう腹いっぱい、あと1ヶ月はごめんです」
そんな強烈なキャラクターでした。


もう関係ないわと思っていたところ、T子はバンバン連絡をしてくる。
たわいのない話やらいろんな事が絡み合って、また会うことに。


そこでT子の展開する壮大なる計画やらアイデアやら、
この先が煮詰まって不安になっていた私の心の隙をついてしまったのです。

速読の教室をやりながら、他にも違う事業をやろう。
パソコンも使えないし、事務処理も苦手だから、そこを手伝って欲しい。
そのかわりT子は広い人脈を活かして生徒を集めるから任せて欲しい。

そんな交換条件で、お互いの苦手を補い合う。

どこかで警笛が鳴っているのを無視してそんな方向に進んでいってしまいました。


最初、私が借りていた事務所を拠点に話を進めていたのですが、
そこを貸してくれている人がT子が関わる事に難色を示し、
「教室以外のことに使用されるのは困る」ということに。

・・・どうもこの女、危険な感じがして気に食わない・・・

・・・場所を借りてるからって、事業内容に口出しされるのはイヤだ・・・

そんなお互いの本音が、建て前や理屈やいろんなものでゴチャゴチャになり、
とうとうこの事務所を撤退することになってしまいました。


そっちに進むのはやめたほうがいいんじゃない?と言うような他人の視線!
自分でも、全うな感覚ならこんな選択はしない!
そんなこともわかっているのに、どうしようもなく事態は流れていく。



借りてまだ半年足らず。



これまで良くして貰っていたので今でも胸が痛みます。
その友人夫妻とはそれっきり縁が切れたまま。

そんな事情なので、そこで広がった人間関係に「やましさ」のようなものを覚え、
これまで付き合っていた人たちと疎遠になって行きました。

一緒に仕事をすると言いながら、友人知人をT子に近づけたくないという
防衛本能も存在していました。
危険だというのは誰よりも私が知っていたのです。




「やりかけ80%で元の位置に戻る」 まさに私の持っているこのパターン


・どうも順調に進んでいないと思うと
     ↓
・もっとよい方法があるのでは?
     ↓
・自信がなくなる
     ↓
・最後まで進む事に不安ができる
     ↓
・結局、自分一人だという不安、孤独を持っていた
     ↓
・ほんのもう一歩だったはずなのにエネルギーの無駄遣いで終わってしまう


「目的を達成する事への不安」を持っているのです。




その後、新しい事務所を借りる事に。
そこでT子が主で私が従業員のような関係が始まりました。


全く人間関係がなくなった私が、教室の生徒募集をしても誰も来ません。
自分が生徒を集めると言ったT子はそんな話はどこへやら。

自分のやりたいことを次々探してきては、そんな資料作成やら事務仕事をやらされているだけ。


少し前から感じ始めていたこと 「なんだかちょっと違う!」


そもそもの目的、

自力で生活力を身につけ、楽しい人生を謳歌する!
男なんかに頼らなくてもいいように仕事を成功させる。

そのために仕事をなんとかしようと思ってきた。



「そうじゃない、私はただ幸せになりたいだけだった」



それに気づいたとたん、あの目標を持った日から、
いろいろやって来た全ての仕事も人間関係もなにもかも、
全てが一瞬にして目の前から消えていきました。


気付いたら、「目標」が消えてなくなっていました。




約半年たって、T子に初めて本心を言いました。

「私はあなたの考えに同意できない事がある、
こんな場合も、あんな場合も、私には違う意見がある
決め付けられたり支配されるような関係もイヤだ
自由に意見が言えないそんな職場は困る」そんなことを。


T子は、私が生まれてから事あるごとに遭遇する
人の話に耳を貸さない、横暴で、支配するタイプの人間。

そんな相手にいつも「どうせ話しても無駄だ」と意見を口にも出さず、
見下しながらも我慢してしまう

そんな私の、「人間関係で最も壊すべきパターン」でした。


思い切って言ってみたら嘘のようにスッキリして晴れ晴れとした気分でした。

予想通りT子は「辞めてくれ」と言ってきました。



どうやらこの「支配されないパターン」に挑むためにT子は現れたような気がします。

これまで現れた、どの人よりも巨大なモンスターでした。
そこに立ち向かったことで、ようやく自分が作った枠から開放されました。

そしてもう一つ、このパターンの人間関係「結婚」に終止符を打つことにつながっていきます。



潜在意識を活用し「どんな目標でも必ず達成できる!」ノウハウ、成功本がたくさんあります。
しかし、ここには落とし穴があります。
目標が本物ではないと願いは叶わない。

私の持った目標は、「本物」ではなかったのです。

目標が明確かどうかではなく、目標が本物かどうか!
ささやかでも心の底から本当に願うもの。


「目標」を失った私は、どんな仕事をすればいいのかもわからず、
誰とも会わず、話しもせず、家族の誰も気がつかないのをいい事に、
引きこもり専業主婦の一年半を過ごしました。
そしてその間やったこと、それが偶然、今にして思えば必然だったのでしょうが、
本当の目標を見つけること、そして潜在意識にあるパターンを壊すことでした。



「幸せになりたい」

私の願いは人に頼らないことでも、自分ひとりでなんとかすることでもありませんでした。

「自分の本心を言える、本当に信頼できる人と一緒にいたい」

そんな単純なことでした。



この期間「魂の闇夜」を越えなければ、

どうしても上手く行くことのない
そんなパターンやブロックを全て壊してしまわなければ、

何をやってもダメだったようです。



他の人がここまでダメパターンに支配されているようには思えません。

私の場合、全てをリセットしてパターンの書き換えを行わなくては、
何をやっても上手く行かないような、
そんな人生のプログラムが組まれていたのでは?という気がしてなりません。



こんなウンザリするような経過を書きながら、
そういえば、いつも誰にも相談しないで自分だけで進んできた。
親にも友達にも、どんな時にも頼らなかった。

ここが、今一番変わりたいところ。

「近づかない」を解消できるかな。




この後「魂の闇夜」 へと続いて行きました。





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