FUJI ROCK FESTIVAL 2012 3日目 | 日々是骨太!

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兼業音楽フリーランス日記、ほとんどファン目線(^^;;

7月29日(日)
3日目の朝は幾分のんびりと宿が用意してくれたロールパン&塩きゅうりを胃に入れてから出発。みんなはGreenにしっかり場所取りしてから、ドラゴンドラでCool Breezeへ行き、大縄跳び(^○^)私は一人Orange Courtへ。途中ところ天国でゲットしたトマトを握りしめボードウォークを急ぐ。
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音譜ゴジラ・放射能・ヒカシュー(Orange Court)
早めに入っておろしぶっかけうどんで朝ごはん。巻上さんたちと不破さんたちはステージ上で真剣サウンドチェック中。まあ、朝っぱらからすでにビール2杯目の私も私だけど、午前中から巻上さんや不破さんを観るというのもFuji Rockならではの不思議シチュエーション(笑)
http://fujirockexpress.net/12/14496.html

↑のレポ、ある意味難解ですけど(笑)序盤のヒカシュー、私が高校生だった頃からイメージの変わらない巻上さん、若々しいまま、前衛⁈いえ、真面目可笑しくキッチュなナンバーを、午前中のテンションとは思えぬ熱演。ここではテクノっぽさはなく、世界一エレクトリック・テルミンの似合う古参ニューウェイヴといった感が(笑)そしてヒカシューのセット後、不破さんたち渋さの面々が登場、ゴジラの円谷ワールドをコンセプトとした核汚染風刺のステージが展開されたというわけです。キーとなる曲「かえせ太陽を」のヴォーカルを担当されたキノコホテルのマリアンヌ東雲嬢、出来上がっちゃってるキャラがあっぱれでございました。この曲は昨年の新宿サウンドデモの際、ちょうど大ガード下でかっこいい現代版リミックスが鳴り響き、私は昭和の文化の深さに感動を覚えたのですが…チャラン・ポ・ランタンもタイムテーブル的に苗場食堂で観るのは不可能だったので、ここで鑑賞できてラッキーでした(^○^)とってもかわいかった上、ヴォーカルもアコーディオンもgoodでした!

音譜GALACTIC with Special Guests Corey Glover (of Living Colour), and Corey Henry (Rebirth Brass Band) (Green Stage)
もう 何度も出てるのかーっ、ちゃんと観るのは初めてです。奥地のOrange Courtから懸命にGreenへ戻ってくる道すがら、もうホーンズ主体のグレードの高いバンドが奏でる我が心の故郷ニューオリンズらしい幸せなシンコペーションが聴こえてきます。それでも、いい加減しばらく、ステージ上の白髪混じりの小太りハンチング男がコリー・グローヴァーだとは信じ難く(爆)やっぱりこのイメージが強い…

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やっとこさルイジアナの大学の寮でマイTVを手に入れた89年末に「Cult of Personality」がヘビロテだったり、ベイ・エリアで震災に遭った後にオークランドで観たストーンズの前座だったり、ダグ・ウィンビッシュ在籍時にチッタでかぶりつきで観ていたら、モッシュする奴らの厚底ブーツにゴンゴン頭上に着地されて、それで最前列から引退を決めたり^^;何かと思い出深いバンド、それがLiving Colourでした(^_-)いやあ、しかし改めて、コリーいい声だしオールマイティ的に歌上手いなあ…ヒューマン・トランペットみたいなこともできちゃうのね。で、ついにGALACTIC版ジャジーな「Cult of Personality」出ましたっ‼けど今どきのオーディエンスの間の知名度は低かったよな…
http://fujirockexpress.net/12/14476.html


GreenのSEはThe Bandの「Night They Drove Old Dixie Down」。先頃逝去したLevon Helmを偲びつつ、チャボさんやうつみようこちゃんの出るHeavenへ 。噂のマーティー・フリードマン入り孤軍メタCHTHONIC の音は森の中のボードウォークさえ暑苦しく変えるパワー(笑)。

音譜A 100% SOLARS (Field of Heaven)
「Street Fighting Man」に乗って佐藤タイジくんたち登場!高まる~(^з^)と言いつつ、まだ私はHeavenの大好きフェスごはんである豆ミートのタコライス食べ終わってませんでしたね^^;ちなみにこのステージに関しての↓のレポ、完璧です。
http://fujirockexpress.net/12/15072.html

初生Salyuちゃんでしたが、ミニー・リパートンの「Loving You」を得意なレンジからスタートして歌い切っちゃうのは、さりげなく凄いなー、と思いました。続いて、うつみようこちゃんSG提げて登場!かっけー\(^o^)/ どうやらThe Birthdayの武道館の翌日12月20日はA 100% SOLARSを応援しに連チャンで武道館行くことになりそうですね。アジカンの後藤クンも最高! 実はこの朝ゲート近くでなぜかRCの「ヒッピーに捧ぐ」が流れてましてね…私ったら未だ動揺するんですよ、うっ‼と泣きそうになる。このステージでの仲井戸さんは、ソロの詩人っぽい仲井戸さん。「ガルシアの風」、ポエトリー・リーディング的な要素を含めウルウルでした。

音譜加藤登紀子 (Field of Heaven)
結局、悩んだ末、以前Greenで鉄板セットリストを鑑賞したことのある井上陽水さんではなく、昨年からチョコチョコ覗くばかりで一度も満喫できていない加藤登紀子さんを観ることにした私。なるほどギターは中野督夫さんですか~^^ こちも素晴らしいレポ↓
http://fujirockexpress.net/12/15168.html

つまりお登紀さんは3日間、ステージ毎に趣向を変えていらしたのですね。衣装はもちろんのこと、サポート・メンバーの編成も、選曲も。アトミック・カフェでは昨年と同様パンツ・スタイルでしたが、Heavenで颯爽とドレスを着こなした彼女が“みんな汚くていいよねー”と嬉しそうに語りかけたとき、私の近くにいたお客さんの一人が“ロック婆アだなぁ…”と親しiみを込めてつぶやいていたのがツボでした(笑)。彼女が発する一音一音の重み、言葉に込められた説得力は、いつもながら感動的。苗場食堂でのONDA VAGAの演奏に合わせて日高の大将とダンスされていた姿も見たかったなあ…このとき、Greenでは若い衆が井上陽水さんの歌に聴き惚れていたみたい。

音譜JACK WHITE (Green Stage)
実は、これまでWhite Stripesから全てことごとく見逃した私にとっての初ジャック・ホワイト。昨年Greenで繰り返しプレビューが流れていた映画『It Might Get Loud』もアメリカで公開された当時…今を遡ること3年前?くらいにギター・マガジンで紹介記事翻訳を担当させていただいたものの、あれも実際に映画を観たわけじゃなかったから細部のニュアンスとか憶測だったんだよなあ、え⁈バンド全員オネエチャン⁈(笑)
http://fujirockexpress.net/12/14853.html

なんとまあ、バンドを2組連れて回ってるなんて、斬新な発想ですこと‼元弱小プロモーターだった私からみたら、アゴアシ2倍なんて卒倒しそうですが(爆笑)合わせてもテデスキ・トラックス・バンドの総人数くらいなものなのかな…そういった遊び心がスリリングな演奏のもとになるワケね。魅惑的に重たいビートを奏でるネエチャンとか、ちゃんと探してくるんだねー、ふむふむ。美しすぎるペダル・スティール女子なんかは、やっぱりナッシュヴィルかしら?どカントリー系もハマる。ベース女子はアップライトもエレクトリックもかっこよかった。ジャックはピアノも達者。あ、でも何気に後頭部キてたよ、気をつけたほうがいいぜ(爆笑)すんごい面白かった。これから新譜買ってちゃんと聴きます、すいません^^;

早足でRed Marqueeへ行ってみたけど、やっぱり人大杉( ̄◇ ̄;)パンプキンズの頃、ツアーのオフ日に溜池のレコード会社の狭い会議室で取材に応じてくれたジェイムズ・イハは、繊細でアーティスティック。誌面に載らない部分の会話で食らいついてきた。たまに訪れる祖国はアメリカに迎合し過ぎじゃない?って、明らかに戸惑っていた風。今回、姿は拝めなかったけど後方で何曲か楽しませていただいた。復帰後も元気そうだし大人気だね、よかったよかった(^^)
http://fujirockexpress.net/12/14968.html


ここで悩んだ末、私はまたかなり久々のはずだったコステロさんを蹴って、ニューオリンズの音に浸りに行ってしまうのである。いざとなるとイギリス勢を捨ててR&B系へ走る己の習性を再認識(*^^*)

音譜DIRTY DOZEN BRASS BAND (Field of Heaven)
2012年はボードウォークもHeavenもこれでお別れ( ; ; )
http://fujirockexpress.net/12/15183.html

そうですかー、土曜日の苗場食堂練り歩きも観たかったけど、身体が幾つもないと無理ね^^;「聖者の行進」で、NFLのNew Orleans Saints快進撃のときに浸透した応援歌“who dat, who dat...”をだいぶ引っ張ってましたねー(^^)ちょい前にBillboard Liveで観たときよりむしろ今回のほうが長かった(笑)もうすぐ開幕だねー♪

返す返す、渋さ知らズをFujiで蹴るのはキッツいですわ(ToT)/~~~

音譜RADIOHEAD (Green Stage)
http://fujirockexpress.net/12/15248.html

本当に、ここはウッドストック⁈って思うくらいの凄い観客数でした。

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屋外でもここまで人が集まると人が音を吸っちゃうんだね。私ったら、今年はFujiの予習として事前にCorchellaのストリーミング観る余裕もなかったのですが…ビジョンが分割されたあのステージ・セットはCorchellaの縮小版、みたいな表記をどこかで読んだよな記憶が^^;つまりはあの分割ビジョン=イメージが統一されたステージ・アートなんだってことは容易に理解できたんだけど、あそこまで広い会場になったら、一つぐらいはステージ上のバンドのトータルの動きが追える映像を出しておいて欲しいなあ、というのが私の希望かな。FujiのGreenの通路前あたりだったら音と映像の時差などほとんどないから、快適に脳内シミュレーションできるはずなんだけど、今回のRADIOHEADの映し方だと、分割されたそれぞれの凝った映像は部分的なズーム等もアリだから、各々をつなぎ合わせてライヴ演奏しているバンドのイメージを膨らませるのは困難。下手するとトム・ヨークがステージのどこにいるのか認識できぬまま終わってしまいそうだった。むしろ、凝り過ぎでかえって単調に感じられてしまう。臨場感って意味では妙に小ぢんまりとした印象にまとまっちゃったね。最後の「Paranoid Andoroid」で極彩色に光ったインパクトは絶大で、しばらくあのギター・リフが脳内回ってましたけど^^;


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