ラテン語・州大会 T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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2ヶ月程前、「本日のTシャツ」として、息子の学校のラテン語クラブのTシャツを載せた
その時点で息子は、名前だけの幽霊部員で、活動は部長等を決める選挙投票に参加しただけだった。
そもそもラテン語の授業自体苦戦していて、載せたクラブ員Tシャツは一度も袖を通されることもなく終わるだろうと思っていた。

しかし、思いがけず、クラブTシャツを息子が着用する日が来た。

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信じられないことに息子、ラテン語部員としてラテン語の州大会に参加するのだ。

本人にも思いがけないこの事態、いきさつは先月にも書いた.
地区大会にも参加せず、州大会にも興味の無かった息子は当初、当然のごとく参加登録しなかった。
ところが、ラテン語の授業の課題で作成したものが、かなりの時間を費やした入魂の作品で、それを見た先生が「これで州大会に出れば1位も夢じゃないし、全国大会でもいけるかも」と、息子をリクルート。
先生の「勝てるかも」勧誘にそそられ、全く興味のない「ラテン語大会」に参加を決めたのだった。

このラテン語大会、正確には「クラシカル・リーグ」と呼ばれるもので、ラテン語や古代ギリシャやローマの文化歴史の知識を競うもの。
参加者は全員ラテン語の一般テストを受験。その必須テスト意外に、大きく分けて「アカデミック部門」と「古代文明部門」のコンテストがある。
アカデミックのほうは、ラテン語のテスト、ボキャブラリーやリーディングなど、いわゆるラテン語能力や、歴史や神話に関する知識を競うもの。
古代文明部門のほうは、古代の建物や衣類を再現したアートや、ダンスや歌などを競うもの。
それらのいくつものカテゴリーを、各校、どの生徒がどれを担当するか分配し、それぞれのテスト結果によりスコアポイントが加算されていき、総合した得点で順位が決まる学校をかけての対抗戦となる。

最後に急遽参加となった息子は、アカデミック部門は空きのあった「発音テスト」を受け持つことになった。
ボキャブラリーの発音、イントネーションを正しく発音できるか競うものだ。
そして、参加にきっかけとなった作品を、古代文明部門の模型アートにエントリーする。
模型アートは、古代の建物等やら服装やら雑貨やらを、どういう構造でどのように作られていたのかなどをリサーチし、出来る限り詳細に復元したモデルも作成するというもの。

大会は2日間行われる。
最後の表彰式で、各カテゴリーのそれぞれ上位5名が発表されていき、そして総合点で上位の学校が発表されていくらしい。
予定表の発表の時間、「今ごろ発表か~、どうなんだろう?」と現地の様子が気になる。
もちろん、結果が良くてもダメでも、即親に電話などしてこないだろうティーンエイジャーな息子だ。

結果が気になる中、深夜にようやく3台のバスを連ねて、ラテン語部員たちが帰還。
そして、バスから姿を現した息子が「これ」と見せたものは・・・

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1位のリボン。

えっ!1位とれたの!

先生が大会参加を勧めた理由の作品、模型アート部門で1位獲得。
毎年大会を見てきた先生が「ここまで手をかけた作品はそうそう無いから、1位も夢じゃない」と言ったのは、案外誇大勧誘トークでもなかったのか。

狙っていた勝利を手にしたのもだけれど、2日間、友人たちと会場をウロウロしたりしたラテン体験は、思ったより面白かったようで、なにより。
アカデミックの発音テストも、トップ5には入れなかった(表彰式ではトップ5しか発表されない)ものの「結果が知りたい。トップ10には入っているかも。」と、まんざらお手上げでもなかったよう。

いつもより饒舌に大会の様子を語る息子。
ほんと、意外に楽しめたんだ~、テキサス州全域から集まったラテン語部員集団の中でのラテン語大会。
いまだに、息子がラテン語大会というのはミスマッチの感がぬぐえない私だが・・・

本日のピンズは「本日のTシャツ」にもどって、このラテン語大会「テキサス州ジュニア・クラシカルリーグ・コンベンション」の参加記念Tシャツ。

あ、息子の作品はというと・・・

皮と・・・

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メタルでパーツを作っていき・・

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学校の宿題課題には必要以上な位の時間をかけて作り上げていった・・・

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情熱の作品は、コレ。
BC9~AD250年頃に位の高いローマ皇帝の戦士が着用した「ケンブリッジAタイプ」の鎧をリサーチし再現したもの。

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実物大というか、息子が着用できるサイズで作られている。

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↑こういう風に着用された鎧。

かけた時間も手間隙も、1位がとれて報われたというもの。

息子の学校、今年はアメフトが思ったより早く負けてシーズンが早く終わった。
その分、使わずに済んだ予算が残っており、その中から「ラテン語州大会で1位を取った生徒には、全国大会参加費用を学校で負担する」と約束がなされており、息子は夏休みにノース・カロライナ州の大学で開催される全国大会へ無料で派遣の権利を獲得した。
(6日間開催の全国大会参加費は500ドルくらい。移動の飛行機代は自己負担かな?)

なんだか、冗談のよう。
でも、エイプリルフールではない。


BGM「タイムトラベル」by原田真二
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