7月9日。

今日は、現地の旅行社に頼んでダッカ市内の観光です。

バングラデシュにも日本語ガイドのできる旅行会社はいくつかあります。ベンガルツアー、ジャバツアー、ペリカントラベル、シルバーウエイブ・・・

今回はその中で、弟にすすめられてジャバツアー(Jaba Tours) にお願いをしました。

ダッカ市内は、昨年訪れた時にラールバーグフォートなどのメジャーな所はまわったので、今回は昨年行けなかった所をまわるようにお願いしました。



まず最初の訪問地は。

●ショドル・ガット(Sadar Gaht )

ダッカ南部のブリゴンガ川に面した港です(ガットは港と言う意味)。荷物や地方からの出稼ぎの人々をたくさん積んだ船が往来し、川の国バングラデシュ、活気あふれるダッカの象徴としてよく取り上げられます。

港の周りには、船で運んできた荷物を売ったり、船に乗る人に食べ物やお土産を売ったりするマーケットがずらりと並んで賑わっています。


川には大きなフェリー、貨物船から、小さな渡し舟やはしけまで、たくさんの船が行き来しています。


お願いすれば停泊している船に乗って中を見せてもらうこともできます。間近でたくさんの舟を眺めるのは楽しいですね。

港の建物に入るには入場料がいるみたいでした。

建物の中には、働いてる人とか船でダッカについても行き場のない人とかが暮らしているようです。通路にぐったり横になっている人がいたり、子供がお金をねだりに寄ってきたりします。

「こんなところで生活してかわいそう、という外国人もいますが、僕は、こういうところででも生活できてよかったね、と思います。」とは、ガイドさんの言葉。

う~ん。確かに雨露はしのげるしなあ・・・お金や食べ物にありつくチャンスもそれなりにありそうだし。。。

港内では、こういうところで生活している子供向けに、NPOが青空教室を開いたりしていました。

どこでも子供達は楽しそうに遊んでいます。写真は、船の浮きかなんかで遊んでる子供達。



続いては。

●シャカリバザール(Shankari Bazar ・別名ヒンドゥーストリート)

ダッカの下町オールドダッカの中でも、ヒンドゥー教の人が多く住んでるエリアの見学です。

バングラデシュは現在はイスラム教がメインの国ですが、歴史的にインドとつながりが深く、ヒンドゥー教の方もそこそこいらっしゃいます。

「シャカリバザールは建物の雰囲気もダッカの他の場所とは違っていて、なんだか異国情緒が漂っている。」とは弟の言葉。

下町のごちゃごちゃしたところを抜けて、シャカリバザールに向かいます。


確かに両側の建物は、先日訪れたショナルガオと雰囲気が似ています。ショナルガオも昔のヒンドゥー教の富豪の屋敷跡とかあったからね。

1軒のお家に入らせてもらい、中庭の井戸とかをのぞかせてもらいました。


前日はヒンドゥー教のお祭だったみたいで、道の真ん中にやぐらが組まれ、神様が祀られてました。
通りには、ヒンドゥー教の祠や、こういった神様像を作っている家なんかも並んでいます。



ここシャカリバザールでよく目に付いたのが、貝殻に彫り物をしたブレスレット。まあ、かわいい。

ガイドさん「このブレスレット、昔ヒンドゥー教で旦那さんがなくなった奥さんがつけていました。お一ついかがですか?」

私「未亡人がつけるブレスレットなんだ。なんか縁起でもないからいらないわ。」

ガ「いやいや、別にだんなさん亡くなっていなくても、誰か家族が亡くなった人もつけてたね。」

ますますもって、縁起でもないやん・・・汗

渋る私に、ガイドさんさらに説明します。

「最近はヒンドゥー教、そんなに厳しくないね。昔みたいに旦那さんが死んだからって、奥さんも一緒に焼かれることないね。だからこのブレスレットも、アクセサリーでつけて大丈夫よ。」

ひぇ~、ヒンドゥー教ってそんな習慣あったの!?叫び 

そんな説明を聞いてしまうと、やっぱりどうしても貝殻のブレスレットをお土産に買う気にはなれませんでしたあせる



午前中最後に訪れたのは

●国立博物館


入館すると、カメラや大きい手荷物は窓口に預けるように言われました。館内は撮影禁止なので、入口の写真のみです↑

入館料は多分、5タカくらいかな(上の写真に5タカ、って表示が見えるので)?


ここは、バングラデシュの国の成り立ちを知るにはとてもよいところかもしれません。

入ってすぐに、主要都市を示した大きな(4畳半くらいあるように見えた!)バングラの地図があります。おじさんに知りたい都市の名前を言うと、そこのランプをつけてくれて、国内の地理概要を把握するのになかなか便利♪

その後の展示は、古代、それこそインド大陸がユーラシア大陸にぶつかった時代の話から化石の展示なんかに始まり、バングラデシュに生息する鳥や生き物、生えている植物や生産されている果物、様々な伝統工芸品や出土品なんかがたくさん並べられています。

出土品を見ていると、バングラデシュには仏教文化もヒンドゥー文化もイスラム文化も入り混じってることがよくわかります。

そして最後は、インド、パキスタンからの独立運動の展示。当時の武器だとか、独立の立役者が使った机や軍服、虐殺の写真など、かなり生々しいものが展示されています。

館内はめちゃくちゃ広くて、だいぶ割愛して早足でまわったけど、それでもうんざりするほど広く、1時間以上かかったかも。。。

ここは、しっかり時間をとって1日かけるくらい気合いれて見学したら。とってもバングラ通になれると思いました。

ただ英語の説明があまりないので、一人で見てるだけだと、かなり想像を働かせないといけないかも?



午後からは、ダッカの街を少し離れて

●シャバール(Saver )

だいたいダッカ中心部から車で1時間くらい北西に行ったところです。

ここは私が特に希望した観光地ではないのですが、ガイドさん的にはかなり見せたい場所だったみたいです。

ここには独立記念塔のモニュメントがあり、まわりはきれいな公園のように整備されています。


敷地内には、各国の政治家や著名人がバングラデシュを訪問した際に植樹をしたエリアがあり、日本人では海部元総理や、森元総理が植えた樹がありました。

ガイドさんは植樹された林をまわりながら、「これは○○国の誰それが植えた樹、こっちはどこそこの首相が植えた樹」と嬉しそうに説明してくれます。


バングラデシュは、一度インドから『東西パキスタン』という形で独立をしました。

その後、1971年に再度パキスタンから独立し、現在のバングラデシュという国になりました。

考えてみれば、何度も戦って、やっとつい最近、たかだか37年前に独立した国、なんですよね。

ベンガル人の『独立戦争』に対する意識の高さは、さっきの国立博物館の展示でも感じましたが、ここシャバールでも強く印象に残りました。

シャバールはベンガル人にとってかなり特別な場所のようで、「ダッカに行ったらシャバールの独立記念塔を見なくっちゃ」というお決まりのコースのようです。見学に訪れてるベンガル人観光客はたくさんいたし、道路にはそういう人めあてにした露店がずらりと並んでいました↓





本日のダッカ観光はこれで終了。

今日は天気もよくて車の中はクーラーを入れてもかなり暑い・・・昨晩あまりよく眠れなかったせいもあり、観光を終えてホテルに着いた時にはかなりグロッキーになっていました。


次回は、ダッカ3件目のホテル、ホテル ショナルガオのご案内です。


⇒旅行記22へ続く



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