ビブラートは音の最初からかける | ヴァイオリニスト 山崎千晶 

ヴァイオリニスト 山崎千晶 

ヴァイオリニスト、作曲家  千晶のブログ。
演奏法や、コンサートにまつわるエピソードなど、
いろいろな演奏家との出会い、演奏者の面からの感想、
今までのコンサートの思い出など、
音楽シーン盛りだくさんの内容でお届けします。

おかげさまでこのブログから

スタートしたオストラヴァ在住で

スウェーデンでも教えている

ベテラン教師、Z.ゴラ氏の

「ビブラート教本」の

売れ行きはとても好調で

出版社もビックリ、私のまわりも

「良かったね~」と言ってくれています。

 

やっぱり、チェコはセヴィシックや

ツェルニー、フリマリーなど

基礎の伝統のある国、なのでしょうか。

ちなみに、歴史をひもとくと

エルンスト(ブルノ)、コルンゴルド(ブルノ)、

マーラー(チェコの真ん中)なども今の

「チェコ生まれ」なんです。

みなさんその後すぐに

ウィーンに行ったのですが。

 

「ビブラート教本」ですが

チェロにはさすがに使えないだろうと

思っていましたが、

チェリストの友達が言うところに

よると、参考になるところはあるようです。

 

本文4ページ目に

‘レガートのところでビブラートを

かけるときは、ほとんどの場合、

ビブラートを途切れずにつなぎます。

最初の音を弾き始めるときに

少しアクティブに強めのビブラートを

かけることでその輪郭を浮彫りに

することができます‘

 

とあるのですが、これはとても

大事なところで

プロ奏者でも良く見かけるのが

ある音にはかかっているのに、

次の音がまったくビブラートが

かかっていない。

あるいは一番盛り上がるところで

かからないとか、最初がかからないで

途中からかかるとか。
 

これらは確かに注意事項として

コントラバスも含め

弦楽器全部に言えることです。

チェロなんか、ゆったりした

いいメロディ出てくるから

そういう場合は常にずっと

かかっていてほしいものです。

 

いずれにしてもこの

教本は他人事ではなくて

私もまだ勉強

しているし、参考書の

ようにして使ってもらうと

良いと思います。

 

 

写真:今度ライブをやる鎌倉の蔵カフェ。

 

 

千晶&カール(ギター)
ランチ&コンサートがあります。
詳細はこちら
誰でも入れますのでお気軽にどうぞ♪(要予約)

でも、本当はビブラートや技術の

話ではなく、「感動する演奏」

ということについて、

考えてみたいんです。

( ;∀;)涙するような演奏、

勇気をもらえる演奏、

楽しい気分になる演奏、

演奏する意義、ということ。

 

「なぜ、演奏するのか」

このテーマに関しては

まだ自分の言葉が

みつかりません。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

お知らせ: 

<月1度のグループセミナー>

5月18日(木)午後3時半~4時半

 

内容:右手、左手の技術に関して

参加者の疑問点をお聞きし、

それぞれの問題に合った解決策、

練習法をアドバイスします。

他の人のも見れるのでそれを

参考にしながら自分で考える

時間があるのがグループ

セミナーの良さです。♪

セミナー料金6千円

場所:目黒芸術家の家スタジオ
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第3回アンサンブルの会&交流会

7月1日(土)午後4時~

定員10名

会費3千円+飲食代千円程度

次回は、モーツァルトか、バロックの

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お申込みは

ticket@dum-umelcu.jp