【君は光】

 

与えられるばかりが幸せと思ってた。

 

誰が幸せにしてくれるのかばかりを気にしてた。

 

貰うことばかり考えて、自分の笑顔ばかりを優先してた。

 

「君はホントは、太陽みたいな子なんだよ」

 

いつだったか、そんなふうに言われたことがある。

 

自分を“陰”な人間だと思ってた私は、「そんなわけ無い」って思った。

 

でも後に、その人は私を今までで一番たくさん笑顔にした人になった。

 

自分はこんなに笑うんだって思ったし、それを見て、いつしか大切な人になったその人も、いつも私の隣で笑ってた。

 

その人が笑う瞬間が大好きだった。

 

誰かを笑顔にするって、ホントはとっても幸せなことなのかもしれないね。

 

誰かの光になれるって、実はもの凄く喜びに満ちたことなんだ。

 

「愛されないことよりも、愛せないことに絶望しろ」

 

私が愛する人から学んだことだ。

 

与えることを知らない方が不幸なのだと気付いた私は、愛を知らない自分が怖くなった。

 

だから知りたいと思った。

 

愛する誰かの光でありたい。

 

「君は光。

 

 最初で最後の最愛の人。」

 

愛を知り、与うるを知り、そんな存在であるように。

 

 

 

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【童心】

 

大人って何?

 

程々、何でもこなせるようになって、

 

周りとの丁度いい距離感なんか掴めるようになって、

 

感情の扱い方知って、

 

自分が傷つかない為に、誰かを傷つけない術なんか学んでさ。

 

こんなことなら、全然、大人になんかならなくたって良かったよ。

 

ただ純でいられたら、それでいい。

 

つくづくそんなふうに思うことがある。

 

どこまでも真っ直ぐで透明で、柔らかな光を放っていたい。

 

朗らかにころころ笑って、只々、のびのびと目の前のことに懸命で。

 

子供のまんまでありたいと願う私は、きっと当たり前に大人になってしまったに違いない。

 

本音と建前に苦悩する。

 

妙な忖度で疲弊する。

 

そんな大人を時に着ぐるみみたいに脱ぎ捨てて、真っ白な自分で思いっきり伸びをしたい。

 

心の中の真ん中の、ずっと奥の奥の方。

 

そこにある純な光は、きっと聖域みたいなもの。

 

みんなそこからやって来て、いつでも帰ることができる場所。

 

汚れて傷だらけになっても、その聖域だけは汚(けが)さぬように。

 

あぁ、そんなふうに思う私はきっと、ただ当たり前に大人になってしまったに違いない。

 

 

 

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【息吹】

 

作品を創ることは、エネルギーの交換。

 

一見、じっとして作品の前に佇むように見えていても、そこにはとてつもない量のエネルギーが行き交う。

 

書と自分。

 

その二つが対峙して、余計なものは介在しない。

 

真っ白な半紙、一本の線に命を宿し、息吹を注ぐ。

 

植物たちは色を失い、なお一層、命の力を輝かせ、その存在を訴えかける。

 

たかが雑草が、されど雑草に昇華するとき。

 

作品制作は自らを高みへ持っていく作業でもあって、そこに向かう時、創り手は聖域のような場所に居る。

 

創り手、書、野草たち…。

 

この個展は、それらの息吹が渦巻く坩堝(るつぼ)です。

 

じっくりとその静かな轟音の中に身を置き、感性で戯れて頂きたいと思います。

 

 

 

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