成長、それでもひっかかる井の中の蛙感…広島(1)vs(2)浦和…第1節 | FORZA 浦和レッズ

成長、それでもひっかかる井の中の蛙感…広島(1)vs(2)浦和…第1節

昨シーズンの開幕戦、本当になんにもできずに負けた地、広島。
去年と同じ時に同じ場所で同じ相手に。
しかし試合内容は雲泥の差だった。

広島は、昨シーズンの最後にホームで戦った時と同様、なんにもできない低レベルのチームに感じ、浦和の選手は浦和のリズムで自由にやれている時間が長かった。
広島には前回は優勝直前で硬くなった、今回はゼロックス•ACL疲れと高萩•ミキッチの不在というエクスキューズがあったけど、浦和の成長も確かなものなのは間違いない。

殊勲賞は原口&柏木だけど、永田に阿部(まだミスが散見されたけど).啓太の活躍は見逃せない。
永田は本人コメントでもあるように60分間は佐藤寿人になにもさせない守備をした。
きっちりコース•スペースを潰すだけでなく、佐藤寿人が下がって展開する時もしっかりくっついて試合を作らせなかった。
高萩がいない中で佐藤寿人を封じたことが広島の攻撃を無力化したかなり大きなポイントだった。
去年のこの試合はベンチから見ていた永田。
ミシャにとって不可欠な選手であることを改めて示した試合ができたことは、特に後ろの選手の守備に不安がある浦和にとってとてつもなく大きい。

そして阿部&啓太のハイプレス。
去年のサッカーで不満だったのがかなり下がった位置で待っている守備だった身としては、この日のサッカーは本当に嬉しい。
啓太も阿部もラインより前でプレスをかけてボールを取るサッカーをしていたのは、広島の後ろからの組み立てという特徴を封じたと共に志すサッカーへの共感という点でも幸せなものだった。

そしてあとは左サイド。
思っていた以上に塩谷にやられた部分があって、右サイドの攻撃が武器のチームに対してどう立ち回るのかという今後の課題はでたものの、槙野が左SBのポジショニングでどんどんしかけ、宇賀神も最初の西川との一対一にみられるような飛び出しを積極的にこなしていて、非常に楽しみな部分となった。
そしてこの左サイドの選手の躍動が、原口にスペースを与える。

中盤で柏木がボールを持つと、左サイドへかける原口の前のスペースへグラウンダーのパス、原口がドリブルでしかけてる間に、柏木が原口の後ろに回り込み、原口のヒールパスを右足一閃。
原口の武器が存分に生きた先制点を広島であげる。

さらにもう一点も柏木&原口。
センターサークルでの広島のファール、広島の選手が集中を欠いたその瞬間に柏木は今度は右サイドフリーの原口の前へボールを出す。
原口はドリブルで持ち込み、今度はニアへシュート。
西川がファンブルし二点目に。

二点ともニアを抜かれる西川…怪我明けだったとはいえ…
あの出来だとつらいね。


広島はそのあと森崎弟の壁の上からバーに当てるどう頑張っても止められないFKを決め、主審の吉田さんの広島よりの笛にも押され攻勢に出るが、もう一点は遠く、浦和の歴史上始めてのアウェー開幕戦勝利を飾った。

で、浦和の成長を同じ相手に測ると素晴らしいの試合なんだけど、火曜日と比べた時に、これで満足してたらダメだなと。
広州がいかに強かったか、昨シーズンのチャンピオン相手のアウェーゲームで再度感じる試合でもあった。
アジアのレベルは確かに上がっていて、そこにどう戦うかしっかり意識しつつ、リーグでも結果を出していきたい。
優勝も大事だけど、優勝するためだけのシーズンじゃなくて、レベルアップしていってその結果が優勝になっていたらいいなというシーズンにしてほしい。
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