お見事！鈴木淳監督、そして無念の敗戦‥大宮(２)vs(０)浦和‥第７節NACK５スタジアム

栗鼠はゴミ箱へ…入らず。

鈴木淳監督が見事だった、そんな試合だった。あちらは監督就任三年目。決して全てのサポーターからの評判がいい監督ではないと思う。でもこうやってビタっと決めることができる。やってきた年月の賜物でもあるわけで、浦和もそういうことができるように、一年一年積み重ねて行ってほしいなぁと思う試合だった。

鈴木淳監督はまず浦和のストロングポイントを研究したんじゃないかなと。
それが柏木陽介であり平川忠亮だった。
まず柏木に関しては徹底的にマークを付けた。青木やカルリーニョスが柏木の前方に、さらに後方からもその前の選手達がしっかりボールを持った際に行くことで柏木を封殺。そのために浦和エンドで試合をすることを捨てた。そしてできたスペースを平川の位置を使うことで攻撃にも生かした。
平川・坪井の側はここまでそれほど破綻してなかった。その穴を鈴木淳監督は見つけ出した。この側には鈴木啓太もおりそう簡単にやられないと思ってたけど…
その鈴木啓太を無力化するために一度サイドに大きく開いて外して、平川を釣りだし、そこから縦へを徹底。チョヨンチョルに坪井とスピード勝負をさせた。ここから浦和は二失点…
まずはチョヨンチョルに切り込まれてファーへのショット。
二点目は同じような形から今度はチョヨンチョルのクロス。そして何度も何度も何度も見たファーでラファエルがフリーになってヘディングというあの形。

浦和の最終ラインは右から坪井のスピード、永田の高さ、槙野の強さとバリエーションのある個の強みの結集だった。ただそれを破られた時どうするか、はなかったし、一人一人がその勝負に絶対勝ちなさいというものでもなかった。悪くいえばズルズル下がるだけの個だけというあんまり個人的には好きな守り方ではなかった。うまくいってるうちはいいんだけど、このままうまくいかないことがでたダービーになったわけで、ここからどうしていくのかが大事になる。事故でもミスでもない、守備の上では破綻であり完敗なんだから、なにかしらの手を打って来るはず。それがチームとしての積み重ねだし強くなっていくことであるわけだからGWの楽しみが増えたと思いたい。

二点目ビハインドでミシャが取った策は、点を取るための原口投入であり柏木を一列下げることだった。
柏木の位置を下げるのはどうだったんだろうね。その厳しい位置で闘わせて勝ったときに色々生まれると思うんだけどな…リトリートもそうだけど、その場の問題その場で勝負せずに後回しにするのはね…うまくいってる時はクールで賢いのかもしれないけど…
そこで闘うことから逃げちゃうのはちょっと残念だ。
柏木はたしかにボールを前向きでさわれるようにはなったけど、ラストの部分での精度は失われたよね…
原口は原口で機能せず…サイドに流れて梅崎と重なる重なる。梅崎はかなり原口に色々言ってたけど、最終的には梅崎が中に原口が外にいることも多くなった。
梅崎もな…一番最初に左足でクロス上げるのに失敗すると全く縦に仕掛けなくなったからな～。。。
そういうチャレンジの気持ちが見えてこない試合だった……

ランコもポポの代わりに入ったはいいが‥‥

大宮も深谷が入って真中がきつい中で、その過密のなか、オフサイドラインぎりぎりを漂っているだけじゃあ‥

せめて上下に動いて大宮DF陣を動かすとかそういうことができればね‥‥

どこかで勝負、どこかで行かなきゃなんにも始まらないのに、それを後回しにして苦しくなって勝負する、それが攻めでも守りでも。

水を掛けたりバスを止めたりすることが正しいのか正しくないのかで考えたら正しくないのかもしれないよ。
でもダービーってそういうもの。

それも二試合続けて酷い内容での惨敗の試合をするんじゃあね。

連敗するって、ダービーに負けるってそういうことだと思う。

大宮のチョヨンチョルは浦和のゴール裏に向かって挑発ゴールパフォーマンスをしたわけで、これだって正しいのか正しくないのかわからんけど‥

個人的にはそういう気持ちを浦和の選手にも見せてほしかったなと。。。

正しくあることだけが大事なわけでもいいわけでもないと思うよ‥

相手になんとかしてやるという気持ちが、プレーが、、、もっと見たかったな。

極端な話一年目はそれだけでもいいのに‥‥

今回ダメだったこと、できなかったこと、うまくやられたこと、、、
これを名古屋でどう積み上げたかみせてほしい。名古屋は大宮の鈴木淳さん同様日本では継続してやっているストイコビッチ体制。そう簡単には行かないんだろうけど、でもそれをしていかないといけない。

そして仕掛ける気持ちで闘莉王に負けるな

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