なんのきっかけか分からないけど、私の小さい時の話になって、
5歳くらい?もっと前なのかなぁ。
私が、同い年の子たちと歩いてて、知らないおじいさんに、
『こんにちは、おじいさん』
って私だけ挨拶したらしいです。
それが嬉しかったらしく、そのおじいさんは私に500円くらい
くれたそうです。
おじいさんは私がどこの家の娘か知ってたらしいです。
(なんせせまい田舎なもんで…)。
私が家に帰って、
『お母さん。知らないおじいさんにお金もらった』
っていったらしく、どこでもらったか聞いて、そのおじいさんが誰か
母親はわかったらしいので、お礼をいいにいったら、
『いや。たくさん子供さんおったのに、おたくの娘さ
んだけ、おじいさん、こんにちはっていうてくれたの
が本当に嬉しかったから。あんなんいうてくれる娘
なんておらんかったから、本当に嬉しくてねぇ』
っていうてくれたらしいです。
私は覚えてないけど…
自分ながら、ええ子やんって思ってしまいました(笑)。
覚えてないのが悲しいです。
小さい頃って近所のおじいさんとかうっとおしいって思ってたこともあったのに、
こんなあいさつ一つで喜んでくれたおじいさんもいたんだなぁと思ったら、なん
かうっとおしく思ってたこととかが申し訳なく思えてきました。
うっとおしいと思ってたおじいさんも、私があいさつして喜んでくれたおじいさんも、
私のおじいちゃんももう亡くなっています。
その頃の気持ちのまま歳をとっていけたらよかったの
にな、と思ってしまったのでした。