インターネットの普及、SNSなどの個人的メディアがもたらしたもの。
それは、小規模事業者にとって、マーケットサイズの拡大ではない。
小規模事業者にとって、もっともその効果が色濃く現れたのは「ニッチ」の分野である。
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たとえばインターネットが普及する前は「○○中学の生徒だけを、毎年50名限定で募集しています」みたいな告知は、単なる小規模事業者の限界でしかなかったかもしれない。
しかしながら、小さな範囲で、既存顧客から見込み客(ママ友とかいう人々)に効率よく伝達してもらえる環境となった現在では、その「ニッチ化」は強みになりうる。
また、
「○○中学の過去問を研究したテキストを体験授業で、無料でお配りしています。」
などと、よりニッチを特化、深化させていくことは実は小さな塾でないとできないのではないか?
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このように、ある学校(べつに学校でなくともかまいませんが)に対する「ニッチ」を複数もつことは、自然発生的な口コミを獲得しうる。
問題となるのはその「ニッチ」のマーケットサイズを見誤ると、不採算になってしまうことだった。
しかし、ある「ニッチ」に労力をすべて注ぐのではなく、失敗してもかまわない「ニッチ」を複数育てることで問題は解決するはずだ。
つまり「ニッチ」を多層化させることがポートフォリオの役割を果たし、リスクヘッジになりうるのだ。
小さな範囲の一番をたくさん持つことが、大切なことと言える。
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このブログやこのブログに連結するホームページでは「塾専門広告制作」というものをやっています。
「なんで、塾専門なんだよ?意味がわかんねー」
と、言われたこともあります。
でも、これは私なりの「ニッチ」なのです。
塾をやったり、埼玉県限定の入試問題集を売ったりもします。
ですから、私は自分でやってみて「ニッチ」に特化する意味を理解しているつもりです。
「ニッチ、ニッチ、うるせーな!」
と思われた方、ごめんなさい…。
計12回、言いました。
では、ごきげんよう…。