12.11.24若松雑感 | あるけみすとのつぶやき

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すとりっぷ♪劇場で感じたことを徒然なるままに…

 さて二泊三日(←“二泊目”はまだ確保できずw)の二日目、行きたい劇場が山ほどあって迷いに迷いました。その中で、最近ロックの若手の中で注目しているMIKAさんが若松に乗っているということで、そちらを観劇することにしました。MIKAさんは浅草頻度が高くてポラ館で会える機会が少なく、その上最近の踊り子さんには珍しくブログやツイッターなどを(オイラの知る限り)やってないのでコミュニケーションをとるチャンスが少ないのです。そんなことで、若松劇場でスタート~三回目4番さんまで観劇しました。

【もう一つの目的】
 若松観劇を決めた理由はもう一つ、それは天羽夏月さんの休業前ラスト週だからです。ブログによると今回、本人の体調と家族の都合で一旦踊り子を辞めるそうです。しかし心情的には踊り子を続けたいそうで(だから敢えて「休業」と表現しました)、それだけ思い入れのあるステージを見届けておきたいと思ったのです。

1)MIKA 嬢(12.9中ぶり5回目)
 1回目は9中栗橋で拝見した、剣舞のカッコよさとベッド時の着物姿が美しい和物の演目。2回目は4中SNA、5結仙台9中栗橋で拝見した黒ハットでのパキパキ系ダンスの演目。今回はベッド着の白Yシャツに着替える際、徐々にステージ幕を閉じていって前盆入りするときに完全に閉じ、ベッド中は本人とステージ上の黒ハットへのピンスポットのみという演出が効果的だった。3回目の新作については後ほど。

2)黒井 ひとみ嬢(初見)
 今週デビューの新人さん。『まど☆マギ』のまどか風の衣装で登場、松〇聖子の『天〇のウインク』をアイドル風の振り付けでダンス。2曲目ではビキニ姿になってさらにダンス。舞台袖でビキニを脱いで白レースのベッド着に着替えると前盆に移動して髪を解く。前半はしっとりとしたベッド、後半はベッド着を脱いでのポーズベッドを披露。脱いだベッド着を抱えて立ち上がると、一礼して舞台中央でフィニッシュ。なお2・3回目とも演目は同じだが、スタートの髪型をツインテールからポニーテールに変えていた(演目のイメージとしてはツインテールなのだろうが、個人的にはポニーテールや髪を下ろしたほうが似合っているような気がした)。
 素朴な印象だが意外と長身で手足が長くスレンダーな体つき。まだ腰をあげてのポーズを切る筋力はないようだが、手振りだけでなく様々な表情で曲を表現しようとするところが好感が持てる。何よりもステージに立つのが好きな様子が伝わってきた。頑張って続けてほしい。

3)天羽 夏月 嬢(11.2頭ぶり3回目)
 1回目は天女風のドレスに額に光り輝くビンディをつけて登場、牡丹柄の和傘を持ってオレ〇ジレンジの『花』のチャイニーズ風アレンジインストでしっとりと一舞。羽織っていた着物を脱ぐと大きな牡丹をあしらったノースリーブのロングドレス姿になり、女子〇二楽坊『自由』で軽快なダンスを披露。途中で一旦袖に下がって淡いピンク色のトップスに白薄布の腰巻き姿に着替えて再登場、虹色の長布をなびかせてダンス。3曲目、二胡の調べが美しいインスト曲で前盆入り、かなり本格的なオ〇ベを披露。曲がSM〇Pの『世界で〇つだけの花(インスト)』変わると優雅にポーズベッドを決めてフィニッシュ。2回目に関しては後ほど。
 3回目は黒のタイトロングスカートにスパンコールで輝くブラ、黒のイシスウイング姿で登場。イシスウイングを激しく振りながらシャープなダンスを披露。イシスウイングを外してさらにダンス、続いてタイトスカートも脱いでTバック姿でもダンス。曲が終わると一転、木枯らし吹きすさむ中凍えるような仕草で前盆入り。ブラ、Tバックを脱ぐと濃厚なオナベ。曲が映画”タイ〇ニック”の主題歌に変わると伸びやかなポーズベッドを披露してフィニッシュ。
 天羽さん、演目だけでなくOPショーも全力。SYO-〇Aの『限〇ラバー』にのって前盆を一周すると若松名物”ミルキーウェイ”に駆け上がり、手すりの上でのOPや透明な床にペタンと座ってミルキーウェイ下の客にサービスしたりと盛り上げていた。

4)HIKARU 嬢(12.9中ぶり4回目)
 1・3回目は淡い空色のロングドレスに白いバラの髪飾り姿で登場。バイオリンのケルト風インスト曲にのせて民族舞踊のようなダンスを披露。アップテンポの2曲目の途中で一旦袖に下がってアラビア風ドレスに着替えて再登場。曲が物悲しいギターインストに変わると舞台袖でトップスを脱ぎ、白の腰巻きと腕飾り姿で前盆入り。優雅な女性Vo.曲に合わせてゆったりとしたベッドを披露。
 2回目はステージ幕が閉じた状態でスタート。ステージ幕が開くとステージ中央に大きな黒幕がかけられていて、その前に低い姿勢でHIKARU嬢登場。黒とシルバーのワイルドな衣装でオドロオドロしい曲で這うようなダンス。曲終わりに黒幕を引くと、ステージ中央に大きなクモの巣が現れて暗転。HIKARU嬢は、一転蝶の羽飾りのついたピンクのドレス姿で登場、バレエのような優雅なダンスを披露。曲終りにクモの巣に絡まると、ドレスのみを脱ぎ捨てて蝶の羽をつけたまま裸身に。腰にクモの巣中央から伸びた紐を結びつけて前盆へ。”クモの糸”に絡まりながらのポーズベッドを披露(糸に絡まりながらのスワンが特に美しかった…)。ラスト本舞台に戻り、クモの巣に絡まってフィニッシュ。

5)吉野サリー嬢(11.12頭ぶり5回目)
 1回目は赤のチェック柄のワンピースにニット帽姿で登場、A〇Bの『フライン〇ゲット』での軽快なダンスでスタート。暗転後、女性Vo.のロック調の曲に変わると茶色のノースリーブワンピに茶のブーツ・毛皮のベスト姿で再登場、さらに激しくダンス。再暗転後、女性Vo.のバラードに合わせて薄紫色のベッド着で登場し曲の情感を手振りで表現したあと、曲変わりでサリーさんらしいアクロバティックなポーズ切りを披露してフィニッシュ。
 2回目はK〇T-〇UNの曲に合わせて皮ジャンにヒョウ柄スパッツ&黒ショートブーツでワイルドにダンス。暗転後、フード付きの黒ノースリーブ+ミニスカートのセパレートにヒョウ柄のレッグカバー姿で登場、A〇B『U〇A!』をダンス。再暗転後、白のロングドレスに着替えて登場、女性Vo.のバラードでベッドを披露。

【エアリアル!!】
 劇場入場時、前盆上にカラビナが下がっているのを見つけて内心期待して観劇していました。すると天羽さんの2回目、黒のフープが準備されて演目スタート♪ も〇いろクロー〇ーZの『chai m〇xx』に乗って天羽さん登場、ショッキングピンクのブラに七色のミニスカート&レッグカバー姿でかなり”ハッチャけたw”ダンスを披露。暗転後赤のシースルーレオタードで登場し、フープでエアリアル!フープを降りた後に花道でレオタードを脱ぎ、全裸に黒のヒール姿になってポーズベッド。そして全裸のまま(!)再度フープにぶら下がってエアリアルを披露してフィニッシュ。とても見ごたえのある演目だった。特に全裸でフープにぶら下がった時はビックリした。さほど多くの吊り演目を見たことがある訳ではないが、フープまたは縄の当たる部分はとても痛いのではと想像する(DXKのSMショーで赤い縄目のついたM女の裸身を見たことがある)。そこで多くの踊り子さんはグローブやレッグカバー、アームカバーで保護する工夫をしていたように記憶している。なので、一度目のエアリアルが終わってレオタードを脱いだとき、エアリアルのパートは終わったと思っていた。そこでの裸身でのエアリアルに、度肝を抜かれたとともにその美しさに圧倒された。
 さて、実はネットで最近MIKAさんがエアリアルの新作を出したという情報を得ていたのだが、”先輩”が2回目に出しているので「今週はないかな…」と思っていた。フィナーレカットの3回目トップ、盆上のカラビナに準備する様子もなくMIKAさんの演目が始まる。閉まっていたステージ幕が徐々に開くと、ステージ中央にタイトな黒の上下にゴールドのベストを着たMIKAさん登場、MIKAさんらしい”パキパキ系”ダンスを披露。2曲目、幕の影からイスを取り出し、ダンスをしつつイスの上でベスト・スパッツ・シャツと徐々に脱いでいき、黒の「全身編みタイツ」姿になってポーズ(この間、徐々に幕が閉じる)。曲が変わり幕が徐々に開き始めると、本舞台やや下手側に白のフープが吊られており(!!)、そこに腰かけたMIKAさんが登場(まるで満月に腰かけた天女のよう…。'11年の浅草・正月公演7景の灘ジュン嬢を思い出した…)。フープ上でエアリアルを披露したのちにフープを降りて前盆へ、しっとりとしたベッドを披露。派手なポーズ切りはなかったものの、MIKAさんの身体の柔らかさを生かしたポーズを披露(特に仰向けに寝た状態での縦180°開脚は圧巻)。立ち上がると本舞台のフープ脇に立ち、フープに手を添えてフィニッシュ。アクロバティックなエアリアルがありつつも、全体としてはMIKAさんらしいしっとりとした印象の演目だった。

【演目の中に見えたもの】
 前日の大和での友坂麗嬢の2回目・赤い紐を巻きつけてのベッドや今日のHIKARU嬢の2回目・”クモの糸”を身体に絡めてのベッドで、ふっとひめさんの『赤い糸』を思い出しました。冷静に考えれば決して似ていない(麗嬢のはSMの緊縛に近いし、HIKARU嬢のは”白い”糸だし)し、お二人がひめさんの演目を参考にしたとも限らない(というより、まったくの偶然だと思う)。それでも、自分の中にひめさんの姿が残っていたこと、そしてお二人の演目のをきっかけに当時の感動と一緒に思い出すことが出来たことが嬉しかった。きっとこれからも観劇を続けていれば、また誰かの演目の中でひめさんに”会える”かもしれない…これが『心の中に生きている』ということなのかな、と思いました。