ボールを投げた時に肘が痛い!
肘の外側の骨の部分を押すと痛む!
肘を外側にひねると痛い!
それは野球肘(外側型)かもしれません。
外側型野球肘とは?
投球動作の多い野球少年に多い疾患で
投球動作の外反ストレスによって
腕橈関節といわれる
肘の関節の外側に圧迫力が働き
関節面に捻じれの力も加わり、
そのストレスの繰り返しによって
上腕骨小頭と言われる部分に障害が出ます。
離断性骨軟骨炎とも呼ばれています。
どのような検査をすればわかりますか?
投球時の痛み、可動域制限、
上腕骨小頭(肘関節外側部)に
圧痛がある場合は
外側型野球肘を疑います。
症状が悪化すると、肘のひっかかり感や
ロッキングする(ある角度で肘が動かなくなる)
ことがあります。
初期の状態ではレントゲン上で
上腕骨小頭部の影が薄くなった状態(透亮像)
で写り、段階的に進行すると
分離像(小頭部が剥がれている状態)や
遊離像(小頭部が剥がれ転位した状態)に写ります。
どのような治療法がありますか?
骨や軟骨に炎症があるときは投球などを禁止し
局所の安静を図ります。
場合によっては数週間肘の固定を行います。
筋や靭帯などに障害があれば
マッサージやストレッチなどで
筋緊張を緩和し、肘にかかる負担を軽減します。
また、投球フォームや
ボールの握り方に問題がないか
動作評価も重要です。
投球動作と全身を評価しながら
全身の(手首・肩や体幹、股関節、膝、足首)の
関節周囲の筋緊張や
筋力が弱化している部分の改善を
行う必要があります。
良い投球フォームは
各関節機能が正常でなければ
獲得できません。
骨端線離開や離断性骨軟骨炎で
症状が進み
骨片が遊離している場合は
手術を検討する必要があります。
編集者 柔道整復師 水口泰成
画像は以下のサイトから転載させていただきました。
http://www.zamst.jp/tetsujin/ask/30_trainer.html
http://tanakatrainer.seesaa.net/article/134370556.html
http://www.heartful-health.or.jp/shimadahp/syujyutu/hiji_index.htm