力こぶの部分が痛い！
肘のすぐ上が半球状に膨らんでいる
腕に力が入らない
それは上腕二頭筋腱断裂かもしれません。
上腕二頭筋腱断裂とは
力こぶを作っている筋肉で
上端が二つに分かれていて
長頭と短頭という二つの筋肉の束でできています。
上腕二頭筋は肘の部分では
橈骨(とうこつ）と呼ばれる骨に付着していて
肩の部分では長頭は腕の骨の前を通り、
肩甲骨の肩関節の部分に付いています。
短頭は肩甲骨の烏口突起(うこうとっき）と呼ばれる骨が
突出した部分に付いてます。
長頭腱は腕の骨の溝(結節間溝）を走っていて、
ここは腕を上げ下げするたびに
機械的なストレスを受けやすく、
磨耗し続けて腱が弱くなったり
傷付いた状態で繰り返しストレスが加わると
炎症がおき、断裂が起こります。
どんな症状がでるの？
長頭腱断裂では、肩から腕の前側に痛みがあります。
重いものを肘を曲げて持とうとしたり、
手のひらを上にむけると痛みます。
完全な断裂では力こぶを作ろうとすると
肘のすぐ上に膨らみが移動します。
数日後に力こぶ周辺の皮膚に出血による青あざが現れます。
損傷初期は痛みのために肘を曲げる力や握力が弱まり、
ときに夜間痛を伴います。
断裂ではなく腱炎や腱鞘炎の場合は、
腕の骨の溝(結節間溝部）に圧痛がありますが、
著明な関節の動きの制限がなく、
投球時などに上腕二頭筋に沿って痛みが出ます。
痛くなったらどうすればいい？
次回は上腕二頭筋腱断裂の
応急手当や治療法について
触れたいと思います。
次回に続く
画像は以下のサイトから転載・加工させて頂きました。
http://medi-evo.jisseki.net/2012/01/post-e988.html
http://ameblo.jp/nopain8nogain/entry-10795359506.html
上腕二頭筋は、俗に言う