ロシアのプロパガンダ(政治宣伝)、対処は可能である。 | 本物の左翼

ロシアのプロパガンダ(政治宣伝)、対処は可能である。

 【ユジノサハリンスク=遠藤良介】「ソ連はナチス・ドイツから欧州を解放した」。こんなロシアの国定「解放者」史観が、露極東や東アジアにも広がろうとしている。戦後65年の今年になって、事実上の対日戦勝記念日を制定した大きな狙いの一つがここにある。日ソ中立条約を破って1945年8月9日に参戦、15日の日本降伏後も一方的攻撃を続けた行為を「解放戦争」に高めるため、当局は上からのプロパガンダ(政治宣伝)に躍起だ。

 旧ソ連・ロシアでは対ドイツ戦(41~45年)が「大祖国戦争」と呼ばれ、その5月9日の戦勝記念日は最も重要な祝日とされてきた。2700万人ともされる犠牲者を出す総力戦だったからにほかならない。ロシアは「欧州の解放者」との立場を誇示し、それを国民の結束と国際的地位の向上に利用してきた。

 これに対し、ロシア側の情報でも死者8200人という対日戦は、ロシア社会での認知度が低かった。9月2日のサハリン州での行事は過去最大とされるものの、西部での対独戦勝記念日とは比べるべくもない。

 「9月2日が『人民の祝日』かと問われれば、違う」。同州機関紙のセメンチク編集長はこう認め、「新祝日の浸透には時間がかかるかもしれないが、公式メディアとして積極的に記事にするなどで盛り上げている」と語った。

 9月2日が近づくにつれ、州立の博物館や図書館は対日戦争勝利に関する特別展示を開始。ユジノサハリンスクの戦争経験者団体は市内の全学校で特別授業を行う。同団体のチュチンスカヤさん(81)は「南サハリンも南クリル(日本の北方領土)もロシア固有の領土であり、ロシアが軍国主義日本から解放した」と教えるつもりだ。

 ロシアが対日戦勝史観を軸に、中国などと日本包囲網を形成する動きもある。ロシアのブヌコフ駐韓国大使は2日の行事で日本による中韓両国の被害を強調。「ロシアは連合国との参戦に関する責務(ヤルタ秘密協定)を果たし、大戦の終結を早めた。ソ連の対日参戦は連合国の結束の強さを示した」と語っている。


しかし、これはそれほど脅威であろうか。理由としては次の通りである。


1.ロシアに親日派の存在(ex :ゴルバチョフ、統一ロシア←自民党と友好関係)

2.中国、韓国の立場から、対日関係の悪化を懸念

3.仮にロシアの思惑になっても、EUとの連帯、北海道に軍事基地移設などで牽制ができる。


つまり、プロパガンダ(政治宣伝)は対日関係を悪化させないほどに行なうと考えられる。たとえそうではなくても、適切な対処がが可能である。