come againな気分 | チープ・コケティッシュ☆

come againな気分

実家北海道での用事がある為、羽田から飛行機に乗りました。


機内は空いていて、

「あ、隣の人いないかも。ラッキー」

と思っていたら、

「すいません」と隣の人、登場。




下を向いていた私が順に見たものは




細っそりとした足、



今も売ってるんだ的なアムラーの厚底ヒールの編み上げブーツ、



このクソ寒い時期によりクソ寒い地へ行くのを忘れる様な超ミニデニムスカート、



原宿で売ってそうな何のキャラかわからないがダサいパーカー、



スーパーの店員さんの持ち出し予防用の休憩のバッグか!?みたいなスケルトンリュック、



のび太みたいな丸いメガネをした、


化粧っ気のない


のび太顔の、







おばさん。



足の細さで「お!」と、振り返ったサラリーマンがギョッとしていた。


推定50歳前後か…


私はそうそう年上の女性に対して「おばさん」など言わない。

言わない、言わないのだけど、

責めている下半身に対しての上半身のかまわなさ…

そのギャルっぽい下半身なら、釣り合わせようと、上どうにかしようと普通思わない?


下半身アムラーの

のび太って

おかしいだろ!!


…もしかして、六本木の「ドラえもん展」意識してんの?

 



それにしても、

左頬に絆創膏はなんなの!?


上杉達也だって鼻の頭にしか貼らないわ!


まさか、

左頬の十字傷…?

剣心なのか!?





完全、ヤベーやつだ…



ヤベーオバハン来た!!




周囲はそう思ったに違いない。

 


これが19、20のコだったら、

まだ、アレなんだけど、



彼女は半世紀生きているのだ。



個人的には別に幾つになっても、何を着ても良いとは思っているが、ツッコミ所満載の成り立っていないトンチンカンなファッションを成熟した(見た目の)大人がすると、



周囲は恐怖する。



いや、マジで。





彼女には他人の視線など見えていないのかもしれない



ある意味幸せだな…



さあ、この老成アムラーのび太、



席に座るやいなや、

 






キメ顔をして自撮りをし始めた。



怖い、怖い、怖い…

((((;゚Д゚)))))))


目を見開いて、アヒル口をしている。




もはや彼女自身、自分が見えていないのかもしれない


ある意味幸せだな…



さあ、そんなこんながありつつも無事に離陸して、快適な空の旅を…



いや、老成アムラーのび太は期待を裏切らない



大音量でテクノを聞き出した。


のび太、テクノ聞くの!?



さすがの老成アムラーのび太もイヤホンをしてはいるが、意味がない程の音漏れ。

前の席のおじさんが振り向くほどの大音量。



CAさんが私に気を使って「耳栓にイヤホン如何ですか?」と言ってきた。


でも自分も持ってたので断って自分のウォークマンで音楽を聞くも、のび太のテクノのシャカシャカ音が聞こえてくる!!



のび太耳大丈夫かよ!?



のび太はスマホで聞いているんだけど、なんだかノリノリで細かく画面をいじっているのです。


どうやら、DJアプリみたいので(知らんけど…なんかターンテーブルみたいなのがあったから)聞いている…





ヤベー、隣に座ってんの


老成アムラーDJのび太だった!!




キャラ盛り過ぎだろチェキラー!!!





ねえ!みんな注目〜〜!

私の隣で延々とDJのび太がノリノリなナンバーをかけてるよーーー!!!




踊り続けさせて ねえ DJ!

フロアをもっと熱く 響かせて 

yeah 朝まで回し続けて 帰りたくないから 止めないで!



m-floのcome againな気分になる私


CAさんの中でも、この老成アムラーDJのび太は完全にヤベー奴認定された(ドリンクサービスの時も飲み物をふんだくる様に受け取り、テーブルを乱暴に開けたりした)ようで、こっそり私に「あちらの席が空いてますので移られますか?」と気を使って声をかけてくれました。




でも、


「大丈夫です。この(ヤバイ人を観察している)状況を楽しんでます。」


と、お断り。



だってせっかく私も

踊り続けさせて ねえ DJモードになってるんで。


いつか、

何かで使えるかもしれないし。



私も大概だな。笑

(CAさんは苦笑)





CAさんも大変ですよね。

いろんな客を相手にしなきゃいけないしね。

どの仕事も大変さはあるけど。


さて、離陸近くになったころ、通路挟んだ隣のエグザイル崩れのBボーイ風の20代中頃の男が、電波の出る状態か何かでスマホをいじっていたらしくCAさんに注意を受けていた。


そしたらそいつは


「わかってるよ!」


と、CAさんに言ってました。


で、そいつはすぐ電源を落としたけど、CAさんが居なくなったらすぐまた着けて、立ち上がり待ちの黒い画面で髪型をチェックしていました。


そうね、君はわかっている。

わかった上でやっている。

注意されることもわかってて、

いけないこともわかってるね。


そうね、でも

社会の常識、ルール、マナー、大人としての振る舞いを

お前はわかってないんだよ!!


あーあ!今すぐ此奴の席だけロシアあたりにぶっ飛んでツンドラ地帯にグッサリ突き刺さればいいのになーーー!!


て、CAさんは思ったに違いない。




奇遇ですね、私も


あーあ!今すぐ此奴の席だけ日本海溝以上に落下してドロッドロのマントルで根こそぎ蒸発しきってしまえばいいのになーーー!!


って、思いましたよ☆


反抗期の中学生か!

CAはお前のお母さんじゃないんだよ!

てかいつまでママに甘えてんだよ!

そう言う態度はお子ちゃまでしかないからな!

ちっせえな!

恥ずかしい男だよ!!


こう言ういつまでたっても反抗期☆男

大っ嫌い!!!



右に、老成アムラーDJのび太、

左に、ツンドラマントルお子ちゃまBボーイ、

腕のいいキャプテンの操縦で無事に着陸しました。



もっと人間は1人で生きているわけじゃない事、気づけたらいいね。 


あばよ!!



そうして私は北海道に上陸したのです。




帰りの飛行機は平穏でありますように☆