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幼少の頃から、吃音に悩んできたジョージ6世、彼は内気な性格だった。
しかし、厳格な英国王ジョージ5世は、そんな息子を許さず、式典でのスピーチを命じた。
そして、スピーチは上手くいかず、トラウマになっていった。
そんなある日、ジョージの妻エリザベスは、スピーチ矯正の専門家ライオネルのもとを訪れるのだった。
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英国王ジョージ6世の実話を基にした映画です。
アカデミー賞を取った話題作ですよね。
国王と言えど、一人の人間。人としての弱さや、困難を克服する姿に感動します。
映画『 英国王のスピーチ 』 正統派なアカデミー賞というイメージです。
国王というと特別な存在なのですが、この映画に登場する国王は人間です。
吃音症に悩み、時には癇癪を起してしまう人間的な弱さも持っています。
そんな姿は、私たち普通の人間と同じなんですよね。
皆と同じく、何かしらのコンプレックスがあるわけです。
でも、彼は、吃音症という困難を克服してゆきます。
妻やスピーチ矯正師の助けを借りて、少しずつ困難を乗り越えてゆくんです。
この部分も、まさに、普通の人間ですよね。
自分一人でできることは限られているけど、仲間の助けがあれば達成できる!
この映画は、実に、正統派な人間ドラマを描いてるんです。
そして、もう一つ描かれているのは、国王として生まれた運命。
強いリーダーであることの必然性と、その重荷。
リーダーとは、何なのか、どうすればよいのか、そんなことも考えされる映画です。
逆に言えば、実話を基にしているとは言え、平凡な脚本に思えるかもしれません。
わざわざ大袈裟な音楽をかけ、感動を促すような演出もありません。
でも、内気な国王が、徐々に自信をつけてゆく内面的変化を感じることができるんです。
その理由は、もちろん、役者さんの演技。
これは、お見事!
顔付、立ち振る舞い、ちょっとしたしぐさまで、見事に演じているんです。
だからこそ、感動してしまうんでしょうね。
正統派な映画だと思います。
アカデミー賞受賞、なるほどね! と思う映画でした。
映画 『 英国王のスピーチ 』のオフィシャルサイトは、こちらです。
監督 : トム・フーパー
脚本 : デヴィッド・サイドラー
出演 : コリン・ファース / ジェフリー・ラッシュ / ヘレナ・ボナム=カーター
こちらがDVDとBDです。
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アカデミー賞は、毎年、楽しみにしています。
今年のアカデミー賞は、映画『英国王のスピーチ』を含め、無難だったと思います。
映画 『ソーシャル・ネットワーク』
序盤に最有力と言われると、後半失速する・・・ これも、アカデミー賞らしいですね。
でも、個人的には、この映画、大好きです。
映画 『スラムドッグ$ミリオネア』
最近のアカデミー賞の中では、個人的に一番のお気に入りです。
理由は、前に前に進む姿勢と、観終わったときの清々しさです。
是非、ご覧ください。
自分の兄は、子供のとき吃音だったと聞いたことがあります。
それが、今では人前でスピーチしてるのですから。
この映画同様、治すことができるんですね。
ボクは吃音ドクターです。/菊池 良和
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