映画 『ゼア ウィル ビー ブラッド』 | 映画 本 そして コーヒー

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there will be blood




お勧め度  星星星星星

荒野の中でただ一人、金を探しもとめて地中深く掘り進む主人公、その名はプレインヴュー。
彼は遂に金鉱を掘り当てる、そして、金鉱ばかりでなく、石油までも・・・
まさに、アメリカンドリームを手にしたのだが、彼の人生は大きく変わってゆく。
アメリカンドリームを手に入れた彼に待ち受ける運命とは!



アメリカン・ドリームを叶えた男の物語です。
その背後にある、利権争いを描く社会派の映画です。
俳優ダニエル・デイの熱演が光ります。
映画 『ゼア ウィル ビー ブラッド』 非常に深い映画です。


人間の持っている本質的な部分「人間の性」ともいう部分を、見事に表現してます。
突かれたくない部分を、ガツンと突いてくるような映画だと思います。
そんな映画が好きな自分にとっては、たまらない作品でした。

この作品には、主人公の石油屋と、教会で布教活動をする牧師の二人が出てきます。
劇中でも対立を繰り返し、一見、相反するように見える二人なのですが、
本質的な部分は全く同じです。
違うのは、欲しいものを手に入れるための手段だけ。
類まれな行動力と話術で、欲しいもののためなら何でも利用する石油屋と
信仰心という人間が拠り所として考えているものを利用する牧師、違いはこれだけです。
いずれも、欲に眼がくらみ、次第に転落してゆくことになります。
この映画を観て感じだことは、
 
 人間ってのは弱い。だから、律することが重要なんだ。

ということでした。
「お金や地位、名誉が欲しい」 これらは人間が本質的に持っている欲求だと思います。
もちろん、これらの欲求というのは、夢のようなもので、夢を失うことはありません。
ただし、人間は弱いもので、油断していると完全に欲求だけを優先してしまい、
本当に大切なものを失っていることに気づかいない・・・
よって、必要なことは、欲求をうまくコントロールすることなんじゃないか。
これが、この映画で私個人が感じたことです。

映画の魅力って、楽しい・面白い・感動するってのもありますが、
自分の見たくない部分を、遠まわしに見せてくれるっていうのもあると思ってます。
今回の作品は、美しい映像と音楽で、人間の本質的な部分をグングン突いてきました。
今の自分は欲求に支配されてないやろか?と自分を振り返ることができました。
そんな映画が好きな自分にとっては、最高の作品です。
映画力ある作品ですね!
スカッとしたい人や感動したいときには、見ないでくださいね。







映画 『ゼア ウィル ビー ブラッド』のオフィシャルサイトはありません。

監督 : ポール・トーマス・アンダーソン
脚本 : ポール・トーマス・アンダーソン
出演 : ダニエル・デイ=ルイス / ポール・ダノ / ケヴィン・J・オコナー



こちらがDVDとBDです。

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