2014年4月京都の春 2婆の旅

2014年、4月に、2婆(姉・私)で、京都に花見旅行に行ったときの覚書です。



18 神泉苑(シンセンエン)とゴイサギ


あひる・こい」だけではなく、神泉苑は
昔から野鳥もたくさん訪れていたらしく、
なんと、「ゴイサギ」という名前が付けられた舞台でもあった!Σ(=°ω°=;ノ)ノ

平安時代のバーダーさんはどんな風に鳥を見ていたのか、ゆかし。( ´艸`)

ゴイサギ
(ネットより拝借:ゴイサギ コウノトリ目サギ科 体長58cmほど)




神泉苑の説明板ではよくわからなかったので、後日調べたところ、サーチ


その経緯は、
源平盛衰記』に記されているらしい(『平家物語』にも謡曲にもあるらしい)。




延喜年間、醍醐天皇がこの神泉苑で遊んでいたら、
サギが池の畔にいた。
醍醐天皇が、あのサギ、捕まえてこーい!と命ずる。王様


サギを捕まえるなんて、無理! 
でも、捕まえなくちゃ。あせる

で、
命ぜられた官位6位の蔵人さんが、
逃げようとするサギに、
天皇さまのご命令であるぞよ」と声を掛けたら、
サギは飛立つのを止めて、ひれ伏し、大人しく捕まった。m(_ _ )m


で、
天皇は、“天皇のご命令”に神妙に従ったサギに、
ご褒美として官位「五位」を授けた、と。Σ(~∀~||;)


……それで「ゴイサギ」ってゆーんかいっ!シランカッタ―!あせる



参照:「風の詩」さん(←『平家物語』の1節を解説しているもの)

参照:「goo辞書」(←謡曲「鷺」の説明)




「五位」以上からは「貴族」とされたらしいから、
「五位」は実に名誉な地位だったはず。アップ
ゴイサギご本人は、そんなの関係ねー!……だろうが。




鷺をひれ伏させて悦に入るとは……。
醍醐天皇(第60代天皇)って、名帝の誉れ高いお方じゃなかったっけ?むっ

6位だった蔵人さんは、捕まえてきた自分を差し置いて、
鷺が5位かーいっ! と思ったことではないかしら?(^_^;)


いぁ、
当時の人々は、
天皇さまのご命令に従えば、天皇さまからご褒美が頂ける、官位が上がる、アップ
天皇さまのご命令に従っていれば、いいことがある♪アップ
畏れ多くもありがたや、ありがたや♪ 
などと思っていたのかもしれない?


醍醐天皇と言えば、延喜5(905)年、紀貫之らに命じて
日本初の“勅撰和歌集”、『古今和歌集』を作らせたお方。
「勅命」を出すことがお好きだったのだろうね。\(゜□゜)/


「ゴイサギ」は、
「天皇の命令」の威力を誇示する“お話”なんだろうなぁ。王冠2

天皇の威光を知らしめるために付けられた名前を背負って、
21世紀の今も飛ぶ「ゴイサギ」なのであった。( ̄□ ̄;)!!




ちなみに、実際に神泉苑の木陰に休むゴイサギ画像をネットで見つけた。

神泉苑のゴイサギ

(「好奇心京都」さんから、無断で画像拝借)


私も神泉苑で、是非ゴイサギを見てみたいものだ。( ´艸`)

              つづく