中倉彰子女流・作、私福山知沙・絵の絵本「しょうぎのくにのだいぼうけん」が、
ありがたいことにご好評をいただいて
発売一ヶ月を待たず重版となりました。
絵本を読んでくださっている方々やPRにご協力いただいている方々のおかげです。ありがとうございます!
まずは、まるで我が子のようなキャラクターたちのことを紹介させてください(o^^o)
「駒の動きを絵で表現する」、
それにはキャラクターをどんなビジュアルにしたらいいのかな?と
2015年8月のこと。
「駒のキャラクターたちが宝物を探して冒険する物語
」
![カナヘイきらきら](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/limited/016.png)
と彰子先生からお聞きして、
なるべく早くキャラクターをビジュアル化したかったんです。
このアイデアスケッチがほぼそのまま採用されたキャラクターと、
あとから形を変えたキャラクターがあります。
角行の「かっくん」はほとんどそのまま!
投げ縄でナナメの効きを表現してみました。
(あと、成ると馬になるのでカウボーイ、という理屈も私の中にはあります^_^)
変わっていませんね。得意ワザには、「ななめレーザー」という彰子先生のアイデアが加わりました!
飛車の「ひしゃお」。
それが、
最終形↑では、サムライの姿に!
彰子先生から「日本の伝統文化である将棋だから、日本風のキャラクターも欲しい」というお話があり、この形となりました!
フェンシングは刀さばきに変わりました。
玉将の「おうさま」。
これは、もう最初のイメージからほとんど変わりません。
そして金将のキャラクター「きんこちゃん」、
銀将のキャラクター「ぎんこちゃん」。
この子たちは最終形に行き着くまで紆余曲折ありました。
でも、将棋は女の子にもやってほしいから、やっぱり女の子のキャラにしたいな〜と思い、と次の段階ではこのような形で描いてみました。↓
チアリーダーの双子の女の子です。
どうして双子にこだわっていたかというと、
私の中で金銀の駒はイメージとして似ている感があったからです。
何かの得意ワザを二人でいっしょに成し遂げるキャラにしたらどうか、それには双子がいいんじゃないかと思っていました。
でも、金と銀にはまったく別の個性があることがのちに彰子先生と話していて感じられました。
最終形では王様のお守り役をするお姉ちゃん。
彰子先生は、きのこのかたちの家できんこちゃんがお弁当を作って仲間たちに持たせる設定を考えてくれました。
そしてぎんこちゃんは、
こうしてきんこちゃんとぎんこちゃんは、
まったく別の個性をもつ姉妹となりました^_^
(中倉姉妹のようです!)
桂馬のキャラクター「けいまー」も、
変わった動きだから、変わった子にしよう!と思って描いてはみたものの、絵本にどうやって登場させるか悩んだので、桂馬の飛び方を表現できるいいビジュアルだと思い、最初のラフ本はケイマーせんしゅを登場させたものを作りました。
↑こんな子に!ちょっと困った子、でも最後に思わぬ活躍をする。
桂馬の飛び方はホッピングに乗せることで表現したらいいんじゃないか!?と思いつき、描いてみたら子どもらしい可愛い感じになりました。
香車のキャラクター「きょうこねえさん」は、
当初わたしは「きょうこおばちゃん」として描いていたんです。
香車の前へ突き進む姿は、猪突猛進、常にママチャリでつっぱしる元気なおばちゃん、そんな姿で表現しようと思いました。
描いていて「ものすごく楽しい!」、とノリノリだったこのとき。
しかし、彰子先生からは、
「うーん、、、お姉さんがいいな、、、」とのご意見!
残念だけど、そうか、たしかに絵本にはしにくい。。。?
香車のスピード感はローラースケートで走らせて表現しようと思いつきました。
これが物語の中でも印象的なシーンにつながり結果的によかったです!
くノ一の格好は彰子先生のご要望(o^^o)
最後に、歩兵のキャラクター「ふうくん」です。
一歩ずつしか進めない、歩は赤ちゃんのハイハイで表そう!とすぐアイデアが出てきたキャラです。
とにかく愛らしいふうくん。
実はこの絵本に取り組み始めた当初、まだ一歳を迎えたばかりだった息子がモデルです。
詳しくはまた改めてブログに書きます!
以上、8人のキャラクターたち。
可愛い我が子のようです。
わたしは、これまで絵やイラストを描いてもキャラクターを自分で作ったことはなく、
この将棋のキャラクターたちが初めて私が描き上げたキャラクターとなりました。
なので、今後ずっと愛着の深い子たちになっていくと思います(o^^o)
性格もしっかり設定したおかげで、
絵を描くとき自ずと見えてきた形もありました。
みなさんにも、キャラクターの顔と名前を覚えていただけたら嬉しいです!