20015/1/16に出たDAZEDのジョンヒョンインタビュー訳です。

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「ジョンヒョンに敢えてGuilty Pleasureとは何なのか尋ねなかった。ソロアルバムにすべての答えがあるので」







―20代の半分が過ぎました。何か変わりましたか?

1990年に生まれたので、ぴったり26歳になりました。たくさんの人たちが感じたことでしょうが、年が変わったからといって、大きく変わったことはないように思います。20歳になれば、大きな変化があると思ってました。ですが、それはありませんでした。実は、25歳も予想してみたことがありませんでした。今年は新しいことを始めたので、何か変わったものがあります。


―それはソロ音盤に対する話でしょうか?

もうそのような歳なのでソロ活動をしなければ、という考えではありませんでした。一生音楽をやるだろうと、そのためには必然的であるため、急ぐ気持ちは少しもありませんでした。ところが、思ったより早く音盤を出しました。3月はSHINeeが東京ドームで初めて単独コンサートを開くということもありますし。今年は初めての経験が多いです。


―ベースで音楽を始めました。たくさんの楽器の中で、なぜベースだったんですか?

中学2年の時に、漠然とバンド部に入りたかったんです。カッコよく見えたんです。ところが、1年の時に既にメンバーが整っている状況だったので、ベースの担当しか空いていなかったんです。そのように始まりましたが、興味がわかなかったら、続けられなかったでしょう。ベースはとても魅力的な楽器です。華麗ではありませんが、音楽に大きな影響を与えるポジションなんですよ。ベースが抜けたら、音楽がどんなに面白くなくなるか、分かる人には分かるんですよ。


―バンドの名前が気になりますね。

ザイオン(Zion)です。僕はキリスト教信者ではないのですが、カトリックの学校でキリスト教式の名前でした。Zion.Tさんにお会いした時、「お!」と言いましたよ。


―その頃、どんな子でしたか?

剣道を習いました。子どもたちが大部分そうであるように、今もやっていて関心がある分野で何か成し遂げたかったんですよ。母がレコード店をしていたので、母は歌を歌うことが好きでした。いざピアノ教室に入れられると、僕はピアノで食べて生きていくわけでもないのに、なぜ教室に送るのかと問いただしたでしょう。剣道の大会に出て、選手になると思っていたのに、音楽に関心が生まれ始めたんです。だから、バンドをやって、SMエンターテインメントの練習生になりました。


―決心をさせた音楽はありますか?

周りが皆、H.O.Tの音楽に熱狂していた時でした。自然と人気がある音楽をよく聴いて、歌う姿を見てカッコイイと思い、歌をまねて歌うことが好きになりました。中学生になると、音楽的な思春期を経験しました。はっきりした趣向が生まれ、音楽を探して聴くようになったんです。ザ・ネプチューンズ、ダークチャイルド、ベイビーフェイスです。僕が好きだった時は、全盛期から5年くらい過ぎた頃だったので、流行の波が静かになって、精製された核心だけを便利に聴くことができました。エレクトロニック、ディスコ、パンクなど、次第にジャンルに対して関心が広くなっていって、ジャミロクワイやTOPを好きになりました。幼い頃に聴いていた音楽たちが、まだ僕を支配しています。


―余すところなくジョンヒョンの音楽を作ることはどうでしたか?

ずいぶん前に書いた曲たちを音盤に入れました。最近僕の感性や、最近の1年間に書いた曲たちの感覚とはとても違います。この曲たちは、後でお聞かせすることができるでしょう。今回の音盤では、協同作業が多かったです。誰かとの作業を想像しながら作った部分が、実際に曲を作りながら、きっちり合うことが未熟です。そして、他の音楽家たちと協同作業をしながら、想像できなかった部分を補うその方々の能力に感嘆しました。


―タイトル曲”Crazy”では、アイオンのラップが入っています。意外な選択に見えました。

”Crazy”は会社が先に提案した曲です。僕の音楽的色よりは、大衆が聴く時に楽しむことができる曲だと思いました。自分自身の中心になっている音楽、やりたいことだけをお見せするのは面白くないじゃないですか。例えば、缶があります。その中の内容物が僕です。表の包装も重要ですが、どうせ内容物は開けて見せないといけないじゃないですが。どのようにお見せするかを考えた時、”Crazy”がタイトル曲として一番適切でした。


―アイオンとの協同作業はどうでしたか?

アイオンがそんなに若いとは知りませんでした。とても上手で。(笑) ただ一度録音したんですが、それを使っても良いくらいでした。同じ曲を2度歌った次に、重ねて一つのトラックを作ることをダブリングと言います。ラップはダブリングをよく使用するのですが、アイオンは一度に一つなんですよ。声が一直線に一つだけ出てくるのがかっこよくて、自信がありそうに見えました。僕もアイオンのラップに良い呼吸を合わせたくて、アドリブでメロディーを組み立てながら、曲を完成させていきました。一番重要なことは、僕の曲を目立たせるラップではなく、良い成果物を作ることでした。どんな協同作業でも同じことでしたが、曲と似合わなければ、どんなにカッコよくても入れない作戦でした。


―Zion.Tとは洋服店で縁を結んだとか?

本当に好きな音楽家だったのですが、行きつけの洋服店が同じで偶然に出会いました。音楽の話をしたところ、漠然と一緒に協同作業をする約束をしました。ソロ音盤を準備しながら提案をして、情熱的に参加してくださいました。”Deja-Boo”はもともと僕が歌うつもりはなくて、ヒップホップを良く消化することのできる人を思い浮かべながら作った曲です。


―フィソンを尊敬する音楽家としてよく挙げていますね。

そうです。普段から話もたくさんして、カバー曲もよく歌いました。ソロ音盤の製作が決定して一番真っ先に、協同作業をしましょう、とねだりました。頑なだったのですが、喜んで一緒に協同作業をしてくださいました。メールをやり取りしながら”Halleluja”を作りました。2人が一緒に作る曲なら、当然ロマンティックな愛の話だと思いました。僕が生まれたことも幸運だし、相手が生まれてくれたことにもありがとう、という内容の曲です。フィソンさんの歌の中に、女性を大切に愛する心を詠ずる”君という名作”という曲があるのですが、その曲に尊敬を込めたオマージュの部分もあります。ヴァース(Verse)部分で”君という名作”という歌詞が入ります。こんな部分を楽しく見てくださったら嬉しいです。


―ユンナの声を選んだ特別な理由がありますか?

”Love Belt”は歌詞がとても無心です。申し訳なさは申し訳なさなのですが、ちょっと、もっと複雑な感情が込められています。泣こうとすると悲しくなるし、あまりにも何気ない感覚で歌うと、限りなく冷たくなる曲でした。だから、誰が歌うべきか、悩みも多かったです。エピックハイの”また喧嘩して”という曲を通して、ユンナさんの歌を聴いたのですが、無心でつっけんどんな発音でも息遣いにこもった感情は穏やかでもあったんですよ。メッセージを送ったのですが、すぐ返答がきました。ハレルヤと叫びましたよ。もしユンナさんが歌ってくださらなかったら、この曲はたぶん音盤から抜けていたでしょう。


―他の音楽家と協同作業をしましたが、自分だけの方向を失わないようにする部分がありましたか?

そもそも他のミュージシャン仕事してアルバムを出すことが目標でした。そうでなければ、ソロ音盤を出す必要がないと考えるくらいでしょう。会社が提示したコンセプトを聴いた時、僕が考える方向へ行くことができないなら、いっそユニットでやったらいいとも思いました。会社とたくさんの話をした後、僕がたくさんの方向へ参加することができる音盤をつくれることになりました。僕の考えを受け入れてくれた会社のおかげで、ソロ音盤を出すことができました。一言で、固執でしょう。そして面白く楽しむことができる事たちです。


―たとえば?

パズルを合わせるような、隠れたつながり見つけることができるように、楽しい事々を込めておきました。Marvelコミック映画を観ると、必需的に入っているクッキー映像があるじゃないですか。本編が終わって、クレジットが上がって、全部終わったと思ったのに突然飛び出てくるボーナス映像です。そこにアイデアをもらい、クッキートラックを作りました。題目は”フォーチューンクッキー”で、家の一番安らかな空間でうつ伏せの姿勢で録音した音声が入っています。今回の音盤を含んだ文章を聴くことができるでしょう。


―音盤で聴いたときにだけ得ることができる楽しさを、久しぶりに思い出させました。

音盤を買わなければ、聴くことのできないトラックを作ったのですが、露骨に音盤を買わせようという意図ではないですよ。認めるのは嫌ですが、音盤市場の状況はとても良くないです。音盤市場に属し、共にいる人間として悩みます。ダメなものはダメにしても、何もしないのは嫌です。誰かがクッキートラックのような小さい楽しみを見て、音盤買ってくれれば、という気持ちで作りました。こんな小さい努力が音盤市場の復興と続いてくれたなら、本当に嬉しいことだと思います。


―音盤が出たら、誰に一番最初にあげたいと思いましたか?

母と姉、SHINeeメンバーたち、音盤に参加してくれた方たちです。とても当然な答えでしょう?だけど、その人たちとプロモーションと関連してでなければ、音盤をたくさんあげない方です。どんなに近い人でも買わせます。友達がレストランをやるからといって、毎回当然のようにご飯を一食くれと言ったらダメじゃないですか。


―リスナーのお便りを曲にしてあげるというプロジェクトが、とてもジョンヒョンらしいと思いました。

個人的にいつかしたいプロジェクトだったのですが、ラジオ番組<青い夜、ジョンヒョンです>と連携しながら、幅が広くなりました。良い語り手になってお便り送った人々感情を理解し、解釈して、彼らが頭をうなずかせることができる音楽を作ろうという考えで臨みました。誰かの話を聞いて、それに合った曲を書いてみましたが、確かな勉強になって、リスナーに記念になるものを作ることができて良かったです。


―結局歌詞であるようですね。

題目をつけて、曲をつくります。題目から派生する話を順番に羅列した後、構成を合わせます。歌詞が重点になるので、不思議がる人たちも多いのですが、歌詞が完璧に完成しなければ、曲を作ることはできません。妄想するのが好きで、面白い考えが浮かぶと、すぐメモ帳に書いておきます。ロマンティックな映画でなく、ロマンティックな話が好きでもありますし。


―BASEで一番記憶に残る一行があるとすれば、何ですか?

”フォーチューンクッキー”の”お菓子の中に何が書かれていたかい”という一行です。フォーチューンクッキーを壊す前の期待感、壊した時の気分のように、僕の音盤を聴いてどんな感覚をもったのか気になるんですよ。


―本や映画もたくさん見ますか?

視覚や聴覚が敏感で、触角が一番鈍いです。映画を観ることがとても好きです。特に、アニメーションです。子どもたちが見て気楽であるように、簡単で親切に勧善懲悪を扱うからです。僕は善良ならば栄え、悪ければ滅びるのが世界の道理でなければならないと思います。現実的にはそうできなくても、アニメーションの中では、それなり童心と理想守っていくのがとても良いです。皆さん、大の大人が、何をそんなものを好きでいるのかと言うかも知れませんが、僕は恥ずかしくないです。(笑)


―ツイッターで感性的な文が、笑いの種のように読まれない時代がもう一度来たら良いのに、と書いたのを見ました。

大変なことも、ちょっと素振りを見せて、幸せなことをもっと積極的に表現することが、感性的だとからかわなければ良いです。淡々と話せば、クールなふり嘲笑する態度も間違っていると思います。人によってそれぞれの感情と感性があるので、組を分けて互いを罵倒する戦いを見るのは、居心地が悪いです。


―ツイッターのジョンヒョンは、身近に感じます。

それを嫌だという人たちも明らかにいるでしょうね。放送や舞台では、当然芸能人として慎重に行動しますが、SNSでまで誰かの気に入る行動だけをしなければならないとしたら、悲しいでしょう。ツイッターに書く考え、関心事最も私と近いです


―新年の誓いのうち、できたことと、できなかったことはありますか?

新年の誓いをしないことにしました。何かを誓えば、辞めることも、やっぱり誓う時が多いような気がして。でも、周囲から、あまりに旅行は行ってみろと言われるので、今年は旅行に行こうかと考え中です。


―自分自身に徳談(正月に交わす幸運や成功を祈る言葉)を一言。

楽しんで欲しいと思います。不可能な状況であっても、どうか楽しんで、もっと好きになって、そうでなければ、狂ってしまいそうな気分を維持できたら。


原文リンク: DAZED