≫腎機能の判断基準はクレアチニンとEGFR
クレアチニンとは、筋肉内にあるクレアチンというアミノ酸が筋肉を動かすエネルギーとして使われた後にできる老廃物です
クレアチニンは食事の影響を受けず、常に一定量生産され、
そのほとんどが体内に再吸収されることがなく、腎臓からのみ排泄されています
腎機能が低下するとクレアチニンは腎臓から排出されず血液中にたまっていくので
クレアチニンの値が上がります
というわけで、クレアチニンが腎機能をみる指標となっています。
慢性腎臓病(CKD)は、
症状の度合いによってステージ1からステージ5の5段階に分けられています
その指標となるのが推算糸球体濾過量(EGFR)です
これは腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、
この数値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります。
*ステージが最終の5まで行くと人工透析になります
腎機能が低下すると
・クレアチニンという老廃物が体内に留まるので数値が上昇します
・EGFRで自分の腎臓が現在どれだけ機能しているかを数値にして確認します
この2つが腎機能の指標になります
≫クレアチニンの平均値と人工透析が始まる数値
男性…0.5~1.1mg
女性…0.4~0.8mg
・中度1.5mgl以上
・重症2.4mg以上
・クレアチニンの値が5mglを超えると回復は難しくなり、
10mg/が人工透析を始める一つの目安となります
≫推算糸球体濾過量(EGFR)
CKDステージ1 正常 (GFR≧90)
CKDステージ2 軽度低下 (90>GFR≧60)
CKDステージ3 中等度低下 (60>GFR≧30)
CKDステージ4 高度低下 (30>GFR≧15)
CKDステージ5 末期腎不全 (15>GFR)
→自分がどのステージにいるか計算してみましょう