パテが大好きなマーチさんにこのブログ記事を捧げます。
題してビストロの美味しいパテ5傑。

ベスト5にするのは難しいので、私がパテ・ド・カンパーニュを美味しいと感じた東京のビストロを思いつくまま5軒挙げてみます。
なお、美味しさはその店のその時の雰囲気や状況によって大きく左右されますのであしからず。
ビストロの雰囲気を感じない店は除外してあります。

●サル・キッチン(東中野)
看板にはラ・サールと書かれているがなぜかサル・キッチンと呼ばれるお店。
小さなお店だが中に入るとビストロの温かさが満喫できる。
この店のシェフは天才かもしれない。
料理は繊細だが素材の力強さをしっかりと表す。
旨みのあるしっとりとしたパテとブーダン・ノワールとともに赤ワインを傾けるのには絶好の場所。
シェフはワインの専門的知識と経験にもたけセンスのいいワインがリストに並ぶ。
現時点で 私のビストロNo.1である。

●ビストロ・ダコテ(新宿御苑前)
この店のパテの特徴はリエットもそうだが、肉にフレッシュさを感じさせることである。
水っぽさがない。
ついでにビーフストロガノフとクレーム・キャラメルが美味しい。

●ル・マルカッサン(護国寺)
少し前はル・モガドーという名だったがシェフがオーナーになって店名が変わった。
何とシェフ一人で料理・サービス全てを行う。
パテは豪快でビストロらしく、ワインは何とグラスワインをテイスティングさせてくれる。
シェフの人柄が素晴らしい。
見事なビストロだ。

●プティ・トノー(九段下)
名シェフ、フィリップ・パットン氏のビストロである。
パットン氏は、ホテル勤務時代、エブリーヌと私がずっと通いつめていたシェフである。
パットン氏が本気で作ったパテが美味しくないわけがない。
スタッフもフランス人がいて雰囲気がいい。
ワインも様々なセパージュの美味しいものがグラスでいただける。
フランスくさいビストロだ。

●オー・バカナル(赤坂見附)
原宿にある時は三谷シェフの料理をよく食べに行った。
ここ紀尾井町ニューオオタニの敷地内にあるバカナルは雰囲気がいい。
奥の席でもテラスでもまさにフランスが味わえる。
テラスからは公園が見えて眺めがいい。
料理はとびきりではないがその雰囲気のなかでワインとパテを楽しめる。