この世で一番大切な、そして絶対に喪くしてはならない人を喪くした人にしか見えない世界がある。

自分の命が危機に晒されていることを強く認識し、欠けがえのない幸せな日常、大切な日常と分断された哀しみの日々を送る人にしか見えない世界がある。

その哀しみの世界を苦しみながら踠き、
苦しみに耐え、懸命に丁寧に生きている人がいる。

そしてその経験は、どうしようもないほどに個別的経験に思え、他者とは、決して共有出来ないという思いが、
『言いようのない圧倒的な孤立感』を招き、
苦しみにある人を更に苦しみの淵に突き落とす。

自分だけが世界から取り残されたような孤独感。
自分だけが幸せな日常を送る人達が当たり前に得られるものを得られないという絶望的な劣等感。
誰にもこの気持ちを理解してはもらえない、理解してもらうのは申し訳ないという絶望的な不安感。

希望の光は刺さない暗黒の日々。

そんな中、一筋の光明が差し込むような出会いが必ずある。

その出会いは、希望の光となり生かされていることの有り難さを教えてくれるだけではなく、与えられた限りある生を慈しみ、全うしようとさえ思わせてくれる力を持つ。

これこそ天が遣わせた出会い。

『天使』なのだと信じている。    

苦しみの淵にある沢山の方々に、一人でも多くの『天の遣い』との出会いが訪れますように。

そして、一人でも多くの方々が『天の遣い』になり、苦しみの淵にある沢山の方々に対し、一瞬でも救いになれることを祈り…

娘よ。
苦しみの淵にある人の支えになれる人になろうね。
その為には、『想像力』が大事だよ。
頭で考えるよりも心で感じよう。
目に見えないものの存在を感じながら。