一回目・二回目の抗がん剤が奏功し、

安心しきっていた私は、こんなことを考えていました。


三回目でCA125は約100、

四回目で正常値(35以内)、

五回目で更に下がって、六回目で低値安定。

この頃には心臓の血塊も無くなっているので、根治手術出来る。

手術後、更に数回の抗がん剤治療を施し、めでたく完治・・・・・・・・


しかしこの考え・・・・・・超甘かったです・・・・・。



実際はこうでした。

三回目の抗がん剤でCA125は下がることなく微増。

四回目でCA125は700に戻ってしまったのです。


医師と相談した所、

これを”耐性”といい、これ以上同じ治療を続けても意味が無いとされ、

以降の抗がん剤投与は中止になりました。



普通なら、ここでまた気持ち真っ暗になる所ですが、

私達にはまだ大きな希望が残されていたので、精神的ショックは少なかったです。

その大きな希望・・・・・・


それは手術です!


本来なら最初に行う予定だった手術は、

心臓に付着した血塊のせいで中止になりました。


しかし、ちゃまの心臓に異常が見つかってから約3ヶ月・・・・・。

毎日ヘパリン点滴を行っていた彼女の心臓は、

もう正常な状態に戻っているのではないかと・・・。


すぐに婦人科担当医に、この旨を尋ねましたよ。




担当医 「そうですね。循環器内科の先生に聞いてみましょう。

      異常がなければ手術ですね。」




循環器内科担当医の答えは、

『現在心臓に異常なし。手術OK!』



やはり思った通りでした。

ちゃまの身体は腫瘍マーカーこそ上がっているものの、

手術が可能な程までに回復していたのです!


『あぁ。やっと腹中に巣食っている諸悪の根源の癌を除去出来る・・・』

ちゃまも私も、とりあえずホッと胸を撫で下ろしました。



その日から約一ヶ月後・・・・・・


さあ、手術です!見てろよ、癌共!!


              ・・・・・・・・続く