今回の入院目的は、放射線治療と疼痛コントロールです。

入院後すぐに主治医が病室に来てくれて
「痛みをコントロールしていくために、麻酔科の先生に診てもらいましょう」

麻酔科の先生が病室まで来てくれました。

今使っている薬は、痛みがあるときだけ飲むロキソニンのみです。
入院時には激しい痛みもなく普通に歩けていたのと、ロキソニンが効いていることから、
普段はカロナール錠を毎食後飲んで、それでも痛みがあるときだけロキソニンを使うことになりました。

医療用麻薬を使うのはいつでもできるから、とりあえずは副作用が弱い薬から使っていきましょう。とのことでした。

医療用麻薬の副作用で、もしフラフラとなって転んだりしたら大変なことになる。とも言われ、全身あちこちに骨折の爆弾を抱えている私も納得しました。

その後は、心のケアのためにと心療科の先生や、食事がちゃんと摂れているか見るために栄養士のかたも病室に来てくれてじっくり話を聞いてくださいました。

外来でこれらすべて診てもらうのは大変です。
入院していてよかった、と思いました。

入院して放射線治療は順調に進んでいきましたが、血圧がピョーンと上がってしまいました。
上が170、下が80くらい。

即、心電図と心エコーの検査をして、異常なし。
循環器の診察を受け、薬を飲むことになりました。

薬の効果で血圧は下がりましたが、今度は息切れがするようになりました。

身体がだるい、便秘がつらい、熱が出る、身体のいろんな所が痛い。。。

10回の放射線治療を軽く考えていた私です。

血液検査の結果、白血球が治療前に比べて半分に減っていました。

同じ病室の人達も放射線治療が進むにつれて、白血球や血しょう板が下がり辛そうでした。
みんなで「後、○回で終わりやね、もうちょっと頑張ろうね」と励ましあっていました。

GWの連休をはさんでの入院だったので、数日治療を休むことでなんとか予定通り治療を終えることができ、無事退院しました。

でも退院時の私は少し歩くだけで息切れし、家に帰ってもぐったり寝ている状態でした。
毎日のように熱が出て、下がっての繰り返し。
腰や頭が痛い。
食欲も落ちていました。

退院しても家事もできず家族に甘えっぱなし、動きたくても息切れがつらい、こんな状態がいつまで続くんだろう。。。

退院して1週間後に通院だけど、こんな身体で行けるのかな。。。

家族が出勤後の1人の時間。
痛みや熱で唸ったり、ポロポロと涙がでてきてワンワン泣いたり。

自分がいかに痛みや不安に弱いのか、思い知りました。

せっかく放射線治療できたんだからメソメソしないで、次の治療に向かって早く身体を立て直さなきゃ。。。

でも免疫力も落ちてきているし、これから先の治療にも耐えていけるかな。。。

つらい治療を続けてこの先どれほど延命できるんだろう。。。

この頃はいろんな思いがグルグルまわっている状態でした。