イキロク | Centotrenta 代表 加藤いさおのBLOG                        
最近 看板を買い替えました

「アパレル」という業界に居ると
最初陥りがちなのが
「イキル」事です
イキル→格好をつける 

わかりやすいのがPOP
昔は手書きなんかもってのほか
シンプルでかっこうよくて
プライスのみのもので充分だと思ってました
うちは高級品扱ってるからという意識からの
驕りと「イキリ」があったのだと思います

しかし、この業界に長くいると
ふと気づく時があるんです

「手書きで温かみのあるメッセージこそ心に響く」
今はマウスの 「クリック」で事がすむ時代

こういう舗の強みは
店主のモノに対する「オモイ」「ユーモア」をダイレクトに消費者の皆様に
伝えることができる

これは「長所以外のナニモノでもない」

と最近気づきました

私は 他のお店さんに消費者のフリをしてたまに
接客をうけにいきます

高級店はやはり何処か「距離」がある
我々現場人の仕事はまず
「互いの緊張の糸を切り距離を縮める事から始めなければならない」
それがプロである

格好をつけて「いらっしゃいまっせ~~と」言いながら己の知識を
聞いてもいないのに言いたがる現場人は
アマチュアだと気づく
もっとひどい現場人は「どうせ買わないだろうと」勝手にジャッジする
現場人 そんな方はただの店番だ

話はそれたが

その看板を少し変わった趣向で置いてみた

先程
今までウチに入った事のない方が
「看板見てなんだか親近感湧いて入ってみました
敷居が高そうで入れなかったんですよ」とおっしゃってくれた

一眼レフを持った じいちゃんばあちゃんがこの看板を
写真に撮っていた

私の
やり方があっているとは思わないが

まず「興味をひく」 

それが路面店の全てだと私は思う。

もう「イキル」時代ではない。

そして「イキッタラロクナコトガナイ」これ
「イキロク」と言ふ。

                      お粗末