経営は難しいから楽しいと言う人がいる。
反面、難しくてやめたと言う人がいる。
簡単な仕事であっても、
その感じ方は千差万別。
生まれついての得意分野、不得意分野に加え、
これまでに何を積み重ねてきたのかで、
同じように感じられる人のほうが少ない。
同一人物でさえ時間軸の中では、
同じ仕事を難しく感じたり、
簡単に感じたりする。
そこでポイントとなってくるのは、
どのくらい難しいか?
という具体的な難易度を考えることです。
未知数の仕事を客観的に計るのは無理なので、
まず自分の現在の状況(今の地点)と、
自分なりの目的(ゴール地点)を考えてみる。
そして、そのギャップを大きく取らないこと。
つまり、このギャップがあまり無いと、
簡単でやりがいを感じられないし、
ギャップが大きすぎると、
ハードルが高く感じられ、
途中で断念してしまったり、
最初からおじけづいて何も始められなかったりする。
昔からよく聞くのは「目標は110%がいい」
今どこにいるのか自分の立ち位置を客観的に考えて、
背伸びしない着地点に最初のゴールを定める。
人は成長するから、
それに合わせて目標も少しづつ変え続けていく。
大志を抱くことは素晴らしいことだけれど、
それを最初のゴールとして描いてしまったら、
ほとんどの人は困難という迷路にさまようことになる。
そうなったら最後には
全てを投げ出してしまいたくなる感情に襲われるかも。
RPG(ロールプレイングゲーム)も
ボスキャラを倒すまでに数多くのステップを踏ませて、
プレイヤーが時間をかけて成長し続けられるよう
そのモチベーションをキープし続けてくれるための
構成に努力しているわけです。
ちょっとだけ頑張れば達成できる、
少しだけ無理したらそこへ行ける、
そんな110%のゴールを連続して設定してあげること、
それが私たちを大きく成長させてくれる。
できることなら、誰でもない「自分が」
自分に用意してあげることが大事ですね。
親とか、
企業とか、
上司とか、
他人が用意してくれることを期待している人は少なくない。
だけど、他人の用意したゴールは根本的に、
プレイヤーのために構成されるものではない。
用意する人の何かしらの目的に合わせたものとなることは免れない。
だから、どうしても合わないプレイヤーは断念するしかなくなる。
企業のレールなんて、もともと合うプレイヤーを探すため、
つまり選別のための意図が含まれていてもおかしくないのです。
それがわかっていないと、
退職理由にお世話になった企業の問題点を書くしかなくなってしまう。
そういう人はそれがどういう意味を成すのかすら
まだ気づけていない。
自分でレールをひくことは今すぐできる。
老若男女どんな職業でも今すぐ描ける。
まずは今の自分を客観的に見ること、
そして
ちょっとだけ努力したら行ける地点のゴールを明確にすること。
そのゴールの延長線上に10年後の目標とかが
うっすら見えたらもっといいですね。
KYOKO