第31回JSCRS(日本眼内レンズ屈折矯正学会)学術総会が
6月24日~26日まで京都で行われました。
 今回は一般講演で「多焦点眼内レンズ眼のタッチアップ」とイブンイングセミナーで「優位眼Lentis Mplus toric,非優位眼LMPxTの視機能」の発表でした。
 一般講演は屈折矯正部門でのbest of JSCRSにノミネートされましたが、残念ながら受賞は」なりませんでした。
 イブニングセミナーは盛況で自費診療の多焦点眼内レンズの中で、完全なオーダーメイドで中間視力や近方視力が私の方法では、ほぼ、全ての距離で視力1.0以上を示し、老視矯正としても用いられています。
 最近、3重焦点のトリフォーカルレンズがでていますが、高齢者で見え方がかなり落ちる症例があり、回折型の欠点が強調される場合があります。私自身が挿入するレンズはやはりLMPTにするつもりです。
 最後に、手術学会と今回のJSCRSでは大学と開業医の間でつまらない、考え方の違いから、大学の教授が、学術委員から締め出され、大学が学会をボイコットしている状況が続いています。参加者の数も減少し、眼科学の発展が阻害されそうな雰囲気です。残念なことです。早く正常化してほしいものです。