『今季を総括「答えは出た、和田は自重するべき」』

【昨日の試合】
９月２６日(木)　ナゴヤドーム
中日ドラゴンズ×広島カープ　５－１　○大野

ここ数日思うところは色々あったんですが
経過を見守りたいなと言うのもあり、
なかなか筆を執るに至らず今日に至りました。
さて、一昨日を以って消化試合へ突入した訳ですが
何ともこの季節にしては物足りないと言うか
スッキリしたと言うか不思議な気分ですね。
例年で行くとこの時期はクライマックスシリーズのチケット申し込みが
異常にめんどくさくて、すこぶる苦痛だったりするんですが
(外野応援席にこだわらなければ簡単にチケットは取れるんですが)
今年はその苦しみから解放されるのかと思うとちょっとだけ解放感を感じます(笑)

そして当初より二年契約のつなぎ監督であった
高木守道氏の退任が正式に発表されまして、
本日の中日スポーツに野村克也さんの
「３年かけてやっと基礎を築いたかと思ったらクビや。
いいところを星野に持って行かれたわ(阪神時代の話)」
と言う言葉が載っておりましたが
落合の焼畑農業野球によって星野、山田さんが整備したチームを
擦り切れるまで使い切って風前の灯状態で引き継いだ
今季のドラゴンズの成績をわずか２年ぽっちでチームを再構築出来なかったと言って
全部高木さんの責任にするのはあまりにも短絡、愚の骨頂。
こんな状態で監督を引き受けるなどドラゴンズへの
並々ならぬ愛着がないと不可能です。
その点では感謝してもしてもし切れません。
高木監督は決して優秀な監督ではないかも知れませんが、
当ブログでも落合がクビになる前から
「今から手を打たないと近いうちこうなるぞ～こうなるぞ～」
と言い続けて来た通りの状況を招き、
下記に紹介する本日の中日新聞の紙面の今季の総括記事にある通りだと私も思います。

この記事にある高木監督の言葉で注目する点がいくつかあります。

「それよりバントやバスターを徹底的にせんといかんかった。
若手にそう言う野球を教え込めなかった事に悔いが残る」

秋季キャンプ後「若手がこんなに野球を知らないとは」と困っていた。

「肝腎なところで精度の高いプレーが出来ない」

さて、何か感じませんか？
これらの言葉は全く以って４位で終わった言い訳として
後付けで発せられた言葉ではありません。
ここから感じるのは

「前任の方がおられた８年もの間、一体何をしておられたのか？」

と言う事です。

前任の落合とか言う方が就任する前の２００３年までに
星野、山田時代に頭角を現した井端、荒木、
(この二名においては仁村徹氏(1998～2001二軍監督、2002～2004一軍コーチ)
の功績が大きいと私は思っています。
※現役時代、球場の浴場へ出入りして選手たちに失礼を働き続ける
落合家長男こと福嗣を仁村選手が立腹し浴槽へ投げ飛ばしたと言う件についても
貢献度は絶大ですね(笑)

星野監督と仁村徹チーフコーチのおられる楽天イーグルスが
今季見事チーム創設初優勝を収めたのはご承知の通りですね)
既に主力だった福留(佐々木恭介コーチの遺産とも言える)
などは落合の功績とは当然無関係ですし、
谷繁に至っては山田久志氏が監督の時にFAで獲得してますから
山田遺産と言って差し支えないでしょう。
その様な戦力が相当な勢いで充実しつつあるチーム状態で監督就任した
落合が在任８年間で戦力を消耗し尽くし何を残したか？
ちょっと考えれば答えは出ると思いますけどね。

落合の遺産って何かありますかね？
負の遺産はたんまりありますが・・・・
あえて言うとするならば堂上直倫を２塁で使っておいてくれた事ですかね？
あの時は荒木ショートの直倫セカンドとか何の嫌がらせかと思いましたが(笑)
まさか自分が後任に貢献(と言うほど貢献になってないけど)する事になるとは
夢にも思わなかったであろう。
(あ～、ヤクルト森岡(戦力外)、阪神新井良太(水田とトレード)に
打たれて負けると落合遺産を感じますね(笑))
先人たちの遺産を食い散らかしてしてゴミだけ残して立ち去って下さりまして
本当にありがたい事です。

さてこの高木さんの二年間、もうちょっと劇的に刷新されるかと思いきや
もうひとつ非情になり切れない高木さんでありますので
先の広島戦初戦に敗戦し「明日は若いのを使う！和田も外す！」と言いつつ
ちゃっかり翌日も和田をスタメン起用しお約束の好機に併殺打を拝ませて頂いた時は
「もうホントに和田いい加減にしろや！つうか明日は外すって言ってたやんけ！」
と思ったりもしましたが、２戦目にも敗戦しBクラスが確定してから
ようやく昨日和田を外して下さいまして
７月２９日に私が記した希望のスタメン

１　７　藤井
２　４　岩崎
３　３　森野
４　５　ルナ
５　９　平田
６　２　谷繁　
７　６　堂上直
８　８　大島

に限りなく近いスタメンを組んで下さり(今頃組まれてもとは思うが)
消化試合とは言え非常に楽しく試合観戦出来ました。
高木監督が辛抱強く使い続けた平田、高橋周平が活躍し、
藤井、岩崎恭平が躍動し、大野がプロ初完投勝利を挙げ、
ひょっとしたら今季一番面白かったかも知れません。
充分に来期以降に期待の持てる内容の試合でした。

そんな和田ですがその高木さん前日の発言どこへやら事件ですが
どうやらまたしても出場を志願して高木さんに翻意させたらしく
(※下記の渋谷真のコラム参照)

この記事によると和田は
「レギュラーは痛いのかゆいの言わずに出る。
それでこそレギュラーなんだと言う美学がある。
それが監督やコーチにとって都合のいい選手だと思っていました。
でもこの時代にやり続けると言うのはナンセンスと言えばナンセンス」

とちょっと何言ってんのかわかんない感じの事を言ってまして
いつの時代でも成績も上がらず守備のミスも多い選手が
出続けるのはナンセンスなんですが
高木さんが甘いのか県岐商学閥で特別甘いのか知りませんが
ちょっと和田も自重しなきゃいけませんね。

さらに和田はこんな事も言ってまして

「調子が落ちてから打球が上がらなくなってしまいました。
一言で言えば９月にへばった」

いや、併殺打はシーズン当初からコンスタントに打って下すってます。
(当ブログ今月５月１３日の記事によるとその時点で併殺打９)
記事によるとその併殺打数は球団記録も塗り替えて
セ･リーグ史上４位、プロ野球記録８位タイだそうですね。

ちなみに
【和田選手２０１３年度月別成績】
３,４月　２９試合　打率　.204
７月　21試合　打率　.206
９月　20試合　打率　.221

一言で言うと９月にへばった訳ではなさそうです。
そろそろ和田さんも引き際を考えた方がいいんじゃないでしょうかね。

【先日の現地観戦９・１５】