
Louis Sachar の『There's A Boy in the Girl's Bathroom

Sacharの作品は『Holes』以来、2度目です

9歳から12歳の子を対象にした、児童書です

タイトルを日本語にすると、『女子トイレに男の子がいる』

タイトルと表紙の感じから、
・コメディ
・子ども向けの内容
という印象を受けてしまいますが、
とーっても心温まる、真面目なお話です


(Amazonより内容を引用)================================================
きらわれる前に自分のほうからきらうことで、傷つくことなく生きられる…
クラスのきわられものブラッドリーは、そう思っていた。
ところが、転校生のジェフと知り合い、カウンセラーのカーらと話すうちに、
ブラッドリーの心は変わりはじめた…。クラスで孤立した少年が立ち直るまでの
心の動きを追う感動作。
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主人公のBradlyはいわゆる「問題児」。
自分がそう思われていると知っているから、
親にも、先生にも、友達にも心を閉ざしてしまいます。
その閉ざした心が、カウンセラーのCarlaとのやり取りを
通して少しずつ開かれていく様子が丁寧に描かれています。
Bradlyが少しずつ変わっている様子に、
Carlaが無条件にBradlyを受け入れる様子に、
じんわりしながら読み進めることができました

読み始める前は「児童書だからなぁ…

日本の小説だって、小学生を題材にしたステキな
お話ってたくさんありますよね

例えば、しーは重松清が大好きでよく読むのですが、
『小学五年生』
『きよしこ』
『きみの友だち
など、小学生を主人公にした名作がたくさんあります

こういった本を読み終えたあとの、心がじんわりと
温まった感じ、それと同じ気持ちを味わうことができました

要は、大人にもぜひ読んでほしい一冊ということです

もちろん児童書なので、英語はとても読みやすいです

辞書は数回使っただけで読破できました

