関西ユルクライムTT

関西ユルクライムTT

高槻、茨木、豊能、亀岡辺りのワインディングロードをロードバイクと時々オートバイでのんびり走っています。

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ミシュランから新しいロードバイクタイヤが発売されました。パワーシリーズの後継となるパワーカップです。従来のパワーシリーズはツーリング志向のパワーロードとタイムトライアル用のパワーTTが用意されていましたが、今回発売になったパワーカップコンペティションはその中間にあたるロードレースに重点を置いたような立ち位置だと、ネーミングからも想像できます。コンペティションの名を冠したタイヤは従来からあったのですが2年前のモデルチェンジでクリンチャーモデルは廃盤となって、チューブラーのみになっていました。今回発売になったのはチューブラー、チューブレスレディー、クリンチャーの3タイプが一斉でユーザーとしては自由に選択できるようになり有り難いです。それでさっそく海外通販サイトのbikeinnでポチッと逝ってしまいました。購入したのはクリンチャーの25c、ブラックカラーです。ブラックのノーマルモデルとスキンサイドのクラッシックモデルが選択できます。ラベルが片面一カ所のみで、かなり控えめなサイズなのでパワーTTのようなレーシーなイメージはありませんが、バイクのフレームカラーとの相性などは一切考慮する必要はなさそうです。

カタログ重量は25cで215グラムとパワーロードより20グラム軽量でパワーTTよりは25グラム増量となっています。パワーTTは耐パンクベルトを廃して速さに特化していますが、このタイヤは耐パンクベルトを備えており、決して一発勝負のタイヤではありません。

ミシュランのタイヤはトレッド面にシリコンがたっぷりしみこませてあって、余分なシリコンがボロボロこぼれてくるので、タイヤ装着時は部屋中がシリコンのカスだらけになるのですが、このタイヤはトレッドのセンター付近にだけシリコンが付着していますがトレッドサイド部分には付いていないので部屋の汚れは、ほんの少しだけましになりました。トレッドのセンターとサイドでゴムの特性を変えて、センターはより転がりをよくし耐久性も持たせています。サイド部分はコーナリンググリップに重きを置いています。このタイヤを装着するときに気付いたのはサイドウォールが意外と厚めになっていたことです。軽量タイヤではサイドウォール部分は極力薄くなっているのが普通ですが、サイドカットの危険性もあるのでサイドウォールの厚みは安心感を与えてくれます。ビードが非常に柔らかくて装着はかなりし易かったです。最近まで装着が超イージーなピレリP-Zeroシリーズをメインに使っていたので、久しぶりにミシュランだとちょっと苦労するかと思ったのは杞憂でした。それより初めて使うチューボライトがゴワゴワしてタイヤの中にうまく収まらず苦労(と言うほどでもない)でした。

装着して気圧を適正値にすると、トレッドの丸みが非常に奇麗だと感じました。まるでチューブラータイヤのような奇麗な半円を描いているのです。コーナリング性能が結構いいんじゃないのかと想像して翌日のライドに備えて布団に潜り込みます。

 

ライドのインプレは別記事にしようかと思いましたが、めんどくさいので一緒にしてしまいます。いつも走り慣れた日吉ダムまでの往復です。距離は100㎞ほどですが、最初の樫田までの府道6号線の登りは非常にスピードの乗りが良かったです。若干の追い風もありましたが大したパワーも出せていない割にスピードが出て20分弱セグメントは自己ベストには20秒ほど及ばないもののいい感じでした。亀岡までの下りはタイヤの特性が分からないのでやや控えめに走ったのですが、全く不安に感じるところが無いので、途中からはペースが上がってしまいました。気を付けねば。亀岡から日吉ダムまでの平坦路はタイヤの転がりが良く分かります。往路で気分よく飛ばし過ぎた影響で復路はへたれてしまいましたが、樫田からの下りはタイヤのコーナリングの安定感を堪能できました。これまでで一番コーナリングが楽しいタイヤじゃないかなという印象です。乗り心地はピレリP-Zero Raceの方が若干よかったかな。といった感じです。ま。そこまでパーフェクトは無いな。