最近、ブログの更新が止まっておりましたが、久々に「アクセス解析」を覗いてみると、なんと、11月26日(土)には1000件を超えるアクセスが! 過去最高記録でした。何を見ていただけたのかはよく分かりませんが大変ありがたいことです。
アメーバ・ブログの「アクセス解析」では、日々のアクセス数、閲覧先ページのランキングやらを確認することができるのですが、このところ一番アクセスの多いのが「オース! バタヤンのギター」です。
今回は田端義夫氏の愛器、ナショナルの「Solid Body Electric Spanish(No.1124)」について補足を。
(1)上の写真は今年の1月頃に池部楽器で販売されていたモノ。53年製。セレクターノブ以外は、ほぼフルオリジナルのようです。委託販売品で148,000円也。バタヤンのと同じギターながら、それほど価格は高騰してない。クラプトンみたいにはいきませんね。(もう売れちゃったようです。)
(2)続いてこちらは以前、カナダ・オンタリオの楽器店「フォークウェイ・ミュージック」のサイトで販売されていたモノ。1954年製。オリジナルに近い状態ですが、右のツノ部にあるセレクターが欠品、代わりにリアPU付け根に2個ミニスイッチが設置され、ピックガードが上下2カ所ネジ止め補強されています。しまったなぁ、価格を見落としてた。これももう売れちゃったみたいです。
(3)もう一つ、こちらは海外のサイトで「1954年製1124」と紹介されていたモノですが、54年仕様は上記のとおりで、正しくは56年以降に名称変更されたブロンドフィニッシュの「AVALON」でしょう。PU外装は55年頃に、ビニール被膜からメタルカバーに変更されています。ボディのバインディングがありません。右のツノ部分にあるPUセレクターは本来はこの形がオリジナル。
ヘッドのブランドマークは短期間に仕様が変化しています。この辺が年式判定のポイントでしょうか?
(1)のヘッド。デカール式?
(2)のヘッド。プラスチックプレート上に立体マークをマウント
(3)のヘッド。レリーフ状のマーク。
バタヤンのギターのマークは…一番上の写真に戻ってみると…無いですね。痕跡もないということは取れちゃったんでしょう。ということはデカール式でなくプレート式に変わった54年購入当時の生産品ではないかと推測されます。
余談ですが、"バタヤン"田端義夫氏のナショナル・ギター、実は2006年、横浜にある楽器店「エルモア」で2本のコピー機が製作されています。1本はレリック仕様のデッド・コピーだとか。
また、同年頃から「オース!バタヤン」というドキュメンタリー映画も制作されているようです。先日亡くなった立川談志師匠もバタヤンの大ファンだったとか。