テレキャスタ−14/Dr.Kモデル改造す | おんがく・えとせとら

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 フェンダー・ジャパン製Dr.KモデルのPUを交換しました。

 同モデルのPUは,フロント,センターにレース・センサー・ゴールド(LaceSensor),リアにシーモア・ダンカンのジェリー・ドナヒュー(Saymour Duncan/Jerry Donahue)モデルが。
 レース・センサー・ゴールドはヴィンテージ・ストラトを意識して出力が低く設定されており,アンプのボリュームを上げても歪み過ぎずトレブリーで,カントリー指向のこのギターには最適の選択のようです。
 また,初期のEクラプトン・モデルやJベック・モデルにも標準搭載されてましたが,ピッキングニュアンスが出しやすく,クセの少ないところが評価されたものと思われます。特に,ECモデルにはミッドブースターが仕込まれているので、素の状態ではむしろ出力の低いPUの方が好都合なワケです。

 さて,もう少しパワーのあるPUということで,今回,フロントをレース・センサー・シルバーに交換してみました。随分以前にお茶の水イシバシ楽器のパーツ専門店特価品コーナーで3000円余で購入したもの。PUの"Fender Lace Sensor"の文字部が落とし込みになっていない,初期型です。

 本機のピックガードを外すのは初めてです。徳武弘文氏のインタビューで「キャビティは"コ"の字型」という発言がありましたが…(サイト「T.C.T」へ)

cavity

 …もう少し小さい穴を想像してたものの,なるほど,"コ"の字型です。同じ3PUでもナッシュビル・テレほどデカくはありません。

nshvl tele Nashville Telecaster

 次はコントロール・パネルを外して配線換えです。3PUということで内側は通常よりもゴチャゴチャしてます。コントロールパネルの向きを上下逆にしてありますが、面倒くさいので今回はそのままにしておきます。PUの"Fender Lace Sensor"の文字が銀色になっただけで,外見は全く変わりません。

control

 さて,肝心の音はというと,中低音を中心に出力が上がり,個人的にはエエ感じになったかと思います。中域の鼻づまりっぽいサウンドがなかなか魅力的。フロントPUはカントリーっぽさは無くなったものの,センターと混ぜたフェイズアウト・サウンドは十分使えそうです。

 下の動画は上がフロントPUがゴールドだった時の音,下が改造後の音。
 改造後のサウンド・サンプルは、フロント→フロント+センター→フロント+リア→センター+リア→リアの順にPUを切り換えています。上から2番目のポジションは「センター単独」と書いてありますが、本機は当初から「フロント+センター」になってました。センター単独というのはストラトでも意外と中途半端な音で使わないため、この方が好都合です。
 アンプはVOX VR30RW。OD2モードで,ボリューム1,ゲイン2,バス10,ミドル10,トレブル5。

PU交換前

PU交換後