第4のデュアルコントロールレバー グランコンペZERO
今最も最新式のロード用デュアルコントロールレバー
をインストールしました。さて、どんな感じになるでしょう?
まずは見た目をST6600と比較してみました。
リーチの長さ、レバーの長さ、共にグランコンペの方が小さいようです。確かにシマノのSTIは手の小さい人には大きいと感じることが多い為、グランコンペはここで一歩リードか?
また、いまや少数派となってしまったアルミレバーのシマノに比べて、カーボンレバーは単純にかっこよいと感じます。
(左)正面から
取り付けバンドを見てみましょう。シマノとぴったりそっくり瓜二つ。下の写真からはどっちがどっちか判断つきません。実際は、色目が少し違うのと、シマノには対応ハンドルバー径が刻印されています。
通常STIレバーを交換する場合、バーテープを外してしまわないといけませんが、
シマノSTI
から
グランコンペISL
への交換の場合、バーテープをはがさずに、シマノのブラケットに取り付けるということも可能です。(自己責任でお願いします)
レバーの固定ボルトの位置、シフトワイヤーを通す位置、ブレーキワイヤーを通す位置、すべてシマノSTIとまったく同じ。取り付けに迷うことは有りません。
正面から見てみましょう。どちらもブレーキレバーを引いたときに、変速レバーがドロップバーに当たらないように、外側にオフセットされています。これはシマノもカンパもスラムもダイヤコンペも同じですね。
下ハンドルを握ったときの、ハンドルからレバーへの距離を比較してみました。
絶対値はレバーの取り付け位置やドロップハンドルの形によって異なりますが、ダイヤコンペの方が若干近くなるようです。
(TNIのネオアナトミックバー の場合、約5ミリ)
次にリアディレイラー
を比較してみましょう。
・パンタグラフがカーボン製
・プーリーの肉抜き
この2点以外、シマノ製と瓜二つでした。ちなみにプーリーは上下ともシールドベアリングとなっています。
変速調整も、ワイヤーの固定方法もまったく一緒。シフトワイヤー、ブレーキワイヤーとも、ダイヤコンペはシマノと互換性が有ります。というか、シマノに合わせて作ってあります。
本来ならフロントディレイラー もダイヤコンペにしたいところですが、直付けタイプのみの発売だったので、シートチューブ径28.6mmでバンド式の私のロードバイクには取り付けできませんでした。
実際に握ってみますと、確かにシマノSTIよりポジションが近くなります。下ハンドルからも、ブレーキレバーは近いと感じます。
ダイヤコンペの場合、メインレバーがシマノSTIのサブレバーと同じポジションです。シマノSTIの解除レバーに当たるレバーは、メインレバーの上に位置します。このポジション、かなり絶妙です。
人差し指の先、第1関節の横、中指の第2関節の横、この3つで操作することになりますが、レバーの遊びも少なく、操作フィーリング抜群です。
下ハンドルを握った場合だと、若干遠く感じますが、慣れの範囲かと思います。
惜しいのが、フロント側です。左右のメインレバーの「あそび」を比較すると、リア用に比べてフロント用が倍くらいあるように感じ、インナーからアウターへの変速がシマノに比べるとやや遅く感じます。
フロント用ではシマノSTIの方が優れているように思いますが、リア用はダイヤコンペに軍配が上がりました(あくまで岩田個人の感想です)。
ブレーキレバー全体が動くシマノSTIに比べて、ブレーキレバー自体は動かないダイヤコンペ。これはカンパもスラムも同じですが、ブラケットを握ったときの「かっつり感」はシマノSTIの比じゃ有りません。安定している印象を強く感じます。
一つ一つの変速フィーリングは、ストレスフリーを謳うシマノSTIの「するっするっ」というフィーリングとは異なり、どちらかというとカンパ・エルゴパワーに近いような、「カチッ カチッ」っというフィーリングです。
シマノSTIからカンパにする場合、ハブまで変えないといけません。
シマノSTIからスラムにする場合、リアディレイラーも変えなければいけません。
シマノSTIからダイヤコンペにする場合、レバーだけでも大丈夫。カンパのように親指は変速に使わないし、スラムの変速操作もややこしそう、だったら今最も新しい、ダイヤコンペってかなり有力な候補になるはずです。
最後に、グランコンペについて、とても大切なポイントが有ります。シマノのティアグラのSTIレバーのように、「現在のギアポジション」がわかるようなインジケーターが着いていますが、
動きません。
常に「10」と表示されます。
何故か?
シマノのパテントに引っかかっているらしく、ギアポジションを表示させられないようです。
スラムのトリガーシフトのように、シマノのパテントが切れたらインジケーターが動くようになるのか?
それは定かではありません。