パンクの原因は?
パンクの原因は主に3つです。
1 リム打ちパンク
2 異物が刺さる
3 リムテープの不具合
1の場合は、チューブを見れば一目瞭然です。「八の字」の形で穴が開いている、というか切れています。
原因は空気圧不足か、よっぽどの段差に突っ込んでしまったときに起こります。
100%とまでは行かなくても、99%は空気圧を適正にしておくことと、穏やかに走ることで防ぐことができます。
一般的には、パンクの原因ナンバーワンは2でしょう。路面には様々な異物が落ちています。
ガラスの破片、釘、ホッチキスの針、針金などです。パンクに強いことをうたっているタイヤの場合、トレッド面の内側に硬~いベルトを入れることで、物理的にそれらの異物が刺さらないようにしています。
そのベルトを丈夫にすればするほど、パンクには強くなりますが、反面重量が重たくなったり乗り心地が悪くなったりします。
もちろんいくら丈夫にしたからといって、全てのパンクを防ぐことはできません。それ以上の異物が刺されば、パンクしてしまうこともあります。走行中によけることはできませんので、ある意味パンクするかしないかは「運」次第。
特に雨の日は異物が浮き上がったような状態になり、突起面が上を向く為、パンクの確立はぐんと上がります。
それにしても、パンクすると腹が立ちますよね。どうしても「タイヤ」や「チューブ」のせいにして怒りを納めようとするのですが、それは間違いです。冷静に考えてください。タイヤってゴムの風船です。何かが刺さればパンクするものなのです。新品であってもパンクするときはします。
平常心を保つ修行、もしくはパンク修理(チューブ交換)ができるよいチャンスと考えて、復帰作業に勤しんでください。スムースなパンク修理(チューブ交換)は、自転車に乗る以上避けて通ることはできませんから。
さて先日、会社から帰ろうとすると前輪がパンクしています。異物が刺さっていないかを確認したところ何も刺さっていません。試しにそのまま空気を入れてみたところ、はっきりと空気が漏れている音がします。
仕方がありません。タイヤを外して、チューブのパンク箇所を見てみると、タイヤ側ではなくリム側です。
嫌な予感です。
リムテープを見てみましょう。
http://www.cb-asahi.co.jp/image/kokunai/panaracer/rimfrap700.html
あいた~、リムテープがずれています。そういえば以前応急処理で一回り細いリムテープを入れていたのでした。
パナレーサーの名誉の為に解説しますと、上記のリムテープは幅が15ミリ。しっかりとリムテープが端に寄っていて、ニップルを通す穴が1/5ほどむき出しです。
この状態で500キロくらいは走ったでしょうか。遂に耐え切れなくなったのでしょう。
たまたまこういう状態なら良かったのでしょうか、後の祭りです。根本的な原因は、
「リムテープのサイズが合っていない」
http://www.cb-asahi.co.jp/image/kokunai/panaracer/rimfrap70018.htmlことです。
早速新しいリムテープを手配しました。ヴィットリアの18ミリのリムテープです。比べてみましょう。
たった3ミリの違いです。たいして変わらないように見えますね。
http://www.cb-asahi.co.jp/image/kaigai/vittoria/rimtape.html
シマノのリムフラップもありましたので、比べてみました。どちらも18ミリです。
シマノはプラスチックっぽい作りで、エッジが丸めてあります。
http://www.cb-asahi.co.jp/image/shimano/2006/rimtape.html
ヴィットリアは繊維っぽいつくりで、シマノに比べると華奢に感じますが、どちらも10気圧まで対応すると書かれています。
貴方のリムフラップ、大丈夫ですか?
パンクするときゃ、しますから。パンクしたからといって、そのタイヤやチューブが「駄目だ」なんて評価を下さないでくださいね。