最近思うことがありまして。 | 和建築設計室 木の家を建てよう♪

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宝塚にて住宅の設計を行う和建築設計室のブログ。
建築に関する話から、趣味の話まで、いろんなことを書いています。

どうもご無沙汰しております。和建築設計室です。

 

長年、建築設計で主に住宅をメインに設計を行ってきました。

最近思うことがありまして。

 

当然ながら住宅設計を行うと、次に施工という分野との関係が始まります。

当然ながら、設計者としては施工者に対しわかりやすい図面を作成し

現場の「設計での立場での監理」である設計監理と

施工者さん側での品質、安全、工程管理を行っていただく「工事管理」が

必要になります。

 

日本語のややこしいところで、監理も管理も読み方は同じ。

でも意味は全く違う。

どちらが欠けてもうまくいきません。

 

最近では、この設計監理と工事管理を混同してしまっている人が多く

設計者が設計監理できていない。

施工者が工事管理をできていない。という問題にぶつかります。

 

当方の設計した建物でも、工事工程表が出てこない。

工事進捗状況がわからない現場が発生し、その都度

私が現場直行し、時には現場にて職人さんと細かな打ち合わせをしないと

前に進まない場合もあります。

 

これではいけない。

細かい納まりの打ち合わせは必要としても、現場工程管理まで設計者が

行うことはおかしい。

現場に向かうことは好きなんですが、元現場監督としても

現場の整理整頓状況や材料等の保管状況を見ますと

何とかしたくなる現場もあります。

 

そこで思ったこと。

 

良い建物を作ることに必要な要素は

 

1.きちんと「施工を知った」設計者が作成する図面

2.きちんと「設計者の意図を汲んでくれる」施工側管理者(現場監督)

 

この基本的な部分ができていないと良い建物は完成しません。

 

また、その他に

 

3.自己資金力を把握した御施主様

 

も必要となります。

一生に一度の経験。とはいえ、完成してからもお付き合いする建築物。

その基本部分だけでも学んで、必要な部分に必要な資金を投入する判断を

付けられる御施主様側の知識と判断も必要です。

「専門的なことはわからないから」というのでなく、わからないから徹底的に

知る。そのために設計者がいるわけです。

 

単に図面を書く仕事と思われている方も多いですが、上記に記したように

図面を書くことは議事録に近く、打ち合わせにてどこまで内容を精査し

詰めていくことができるかが、設計の本質です。

 

今後は、まず「設計の意図を汲んでくれる施工者」さんとの取引を中心に

します。

平気で図面内容を変更したりする業者さんとはお付き合いしません。

不明な点は必ずコミュニケーションを取り、お互い把握しながら

完成させる進め方に徹します。

 

また不定期ながら、一般の皆様に対し「建築学」をお話する機会を設けます。

主に施工関係と法規関係。

環境についての勉強なども取り入れます。

 

これから住宅をお考えの方(購入も含め)に最低限の知識をお伝えする。

これが私の使命と感じます。

 

巷にあふれる広告には、素晴らしい文言ばかりが並びます。

どとのつまり、価格での勝負や豪華な粗品、オプションで

人を引き付ける広告があふれます。

建物の本質はそこではない。

そういったところを修正してきたいと思います。

 

セミナーや講習といった堅苦しいものでなく、カフェなどに集まり

気軽にお話できる場を設けたいと思います。

 

近日では、7/8(土曜)PM15:00あたり。

場所は宝塚市逆瀬川駅付近で開催致します。

ご希望される方は、当事務所メールにお申し込みください。

cazsekkei0901☆gmail.com(☆部分を@に変換してください)

 

お一人の参加もお受けいたします。

設計に関する営業ではありませんので、お考えの住宅プラン等ありましたら

ご持参ください。

 

和建築設計室 安田和人