いつもお越しいただき、ありがとうございます。そろそろ復活です。

皆様、本当に温かい励ましをありがとうございました。


さて。

病気に関する本は、医師から「しばらくやめたほうが、、」といわれたものの・・・。

やっぱり、気になります。


つーか、そういった情報から長く離れていると不安になります。


てなわけで、上記タイトルは、ブロ友さんから教えていただいた1冊です。


アメリカ人の経営コンサルタントと、慢性痛専門臨床心理士が書いた

2005年、創元社発行の翻訳本です。


 さすが、慢性痛対策に先んじているアメリカ。

日本で書かれている慢性痛の書籍は、

この本を元にして書かれているのではないか、と

思うほど、慢性痛に対するさまざまなアプローチが掲載されています。


アメリカ、というと、薬への依存が思い起こされますが、

薬については、ようやく第12章で出てきます(著者が医師ではないことと関係しているかもしれません)。

抗鬱薬やオピオイド、抗不安薬について、基本を押さえて16ぺージ。

全体が296ページあるので、割かれている部分は少ないといえるでしょう。


本文の内容は、タイトルの通り、

痛みが起きたときに自分でできる対応策のあれこれです。


ストレッチや思考の方向性を変えるための具体的なノウハウ、

イメージトレーニング、自律訓練法や自分でできる催眠法、

ストレス管理の方法、怒りがわいてきたときの対応、食生活、睡眠障害の対策、などなど。


感情を安定させるために、自分を見つめる書き込みページも割かれていて、

コピーして何度も使えると思いました。


それにしても、やはりアメリカ!

(私はアメリカひいきではないのですが、

慢性痛に関してだけは、

アメリカへ行って治療するのはよい方法だと感じています)。

第9章で、「ペインクリニックと支援団体」というタイトルで、

アメリカの現状が書かれています。

これらがきちんと機能しており、

医師の対応が、全く日本とは違う!!


もちろん、これまで皆保険制度で医療を受けた来た私たちと、

個人で医療保険に入らなければ成らなかった

アメリカの医療体制を比較して

「アメリカの慢性痛対策はすごい!」と結論を出すのは、あまりにも単純すぎるのですが。


ただ、アメリカでは

当たり前のように、医師が優しく患者に問いかける言葉が出てくるのを読むと

日本は、大きく「疼痛後進国」だ、などと思ってしまいました。


発行はやや古いですが、侮れない1冊です。