大野裕氏『メゲそうな心が晴れる本』(1995年、講談社)。
かなり古い時期の執筆ですが、大野医師の一般向書籍のなかでは、
実例が多く、丁寧に書かれている印象をもちました。
たとえていうなら、
2つ前のブログで紹介した大野医師の2冊の書籍は、ゴーストライターが書いたような印象ですが
(はずれていたら、大変に失礼なことです。申し訳ありません)、
この書籍は、ご本人が執筆されている印象を受けます。
身体表現性疼痛の患者の事例があり、
この当時は、まだ線維筋痛症という病名もなかったため、
痛みと心のかかわり方がわかりやすく書かれていました。
ただ、いろいろな方が治っていく過程を
もう少し丁寧な情報が欲しかったです。
編集上、ページ数が限られることは理解できますが。
とはいえ、
全般的に
一般向きの書籍としては、最近書かれたものよりも
お薦めだと個人的には思います。