モンスター・ペアレンツになる前に！！

「モンスター・ペアレンツ」
や
「モンスター・マザー」
と言われる親がいます。

なぜ、
母親は我を忘れたような暴挙に出てしまうことがあるのでしょうか


ひとつは、
自身の子どもが可愛いがゆえ引き起こされる、
いわば親の視野が狭くなってしまうことが原因です。

「うちの子どもはもっとできるはずなのに」と、
子どもを追いつめてしまったり、
ちょっとしたことで学校や塾にクレームを入れたり、
子どもの成績を過大評価するあまり、
現実を直視できなかったりする例は、
すべてこの親の
「やみくもな愛」
が伏在しているのです。


もうひとつは、
母親としてのアイデンティティを失うまいとする
必死な思いが誤った行動をとらせてしまうことが原因です。

こういった母親は
「子どもの成績=自分の評価」
になってしまい、
それを気にしているからでしょう。

主婦の間で、
「あのお母さんは二人のお子さんを難関校に進学させているすごい人」
とか、
「あのお母さんのお子さん、
中学入試で全敗ですって。
これが我が家なら恥ずかしくて外に出られないわ」
などと噂話をするような母親グループがあるのが実状だからです。


世の専業主婦は
『周囲に認めてもらうこと』
という、
形のない報酬を求めています。

ですから、
母親がモンスターにならないように、
世のお父さんにお願いです。

父親は母親の
「子どもへのやみくもな愛」
を冷ましてあげるような話をちゃんとしてあげてください。

「母親」
としてのアイデンティティを満たす優しい声を母親にかけてあげてください。

仕事が忙しいからと現実から目を背けないで、
母親と向き合ってください。

そうしないと、
子どもが潰れてしまうことになりますよ


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参考文献：矢野 耕平 著「中学受験で子どもを伸ばす親 ダメにする親」