3日前に亡くなってしまったトラヲ君を見送ってきました。

 

トラヲ君は私の呼びかけに一番答えてくれる子で、誰とも仲が良い子でした。

猫同士、相性があって誰が苦手とかあったりしますが、トラヲ君はうちの猫全員と仲良くできる子でした。

 

↓中央の巨大な白猫はとろろでその左側がトラヲくん。当時、とろろは巨大でした・・・。

猫嫌いだったあずきもトラヲ君には気を許していてトラヲ君が近くに来ても怒りませんでした。

 

茶太郎の長男として生まれてチョコ、琥珀、きなこの弟・妹からも信頼されていました。

 

↓弟のチョコ(左)を舐めてあげているトラヲ君(右)


 

↓きなこ(左)がトラヲ君(左)に寄りかかっている時の写真

 

こちらもきなことの2ショット

 

ギズモにマウントしている時もありました。去勢はしていてもマウントしますね・・・。

 

生まれた時は90g

 

母親のしょうがが妊娠していると気付かずに、仕事から帰ってきて子猫の鳴き声が聞こえてびっくりしたのを覚えています・・・

↑トラヲ君は右の大きい方

 

ほぼ同時期に生まれたきなこの母親のモカの乳をもらったり、乳が出ないであろうマミー、ギズモ、みかんの乳もよく吸っていました。

 

茶太郎パパゆずりのへそ天で寝ている事も多かったです。

 

猫じゃらしが大好きでどこからか探し出してきて目の前において、私が振り向いた時に猫じゃらしをツンツンして「あ、こんなところに猫じゃらしが!」とアピールしてくる子でした。

 

食べるのも大好きで、カニカマのパックをハサミで開ける音に反応して、準備をしていると真っ先に台所にきました。

缶詰の音にも敏感で食欲のなかったとろろにChaoのとりささみほたて味の缶詰を出すと、真っ先に現れて肝心のとろろよりも先に食べてしまったり、食欲の落ちていたギズモにペーストの健康缶を準備しているとやはり真っ先に現れて食べてしまう子でした。

 

そんな食べるのが大好きなトラヲ君が7月末から全く自分で食べなくなってしまったのはかなり調子が悪く、またストレスだったのではないかと思います。

 

トラヲ君の事について、病院に対して思うところがあります。

というのは、よく

「ペットの異変に気付けるのは飼い主だけ」

と触れ込みとともに、早めに動物病院へとうたっていたりします。

 

今回、私は鼻血交じりの鼻水が2週間止まらないとの事で動物病院を受診しましたが、風邪を診断されました。

また、きなこが行った別の病院へトラヲ君を連れて行った時も「当初は風邪」と診断され、吸引とかしていました。

 

私が一番最初に行った時は鼻血が止まらないという異常事態からリンパ腫を疑って病院へ行ったわけですが、2つともリンパ腫を疑う事なく風邪と処理されています。

「鼻腔リンパ腫は鼻の周りが膨らむから」

とどちらも言っていましたが、それってかなり進行してしまってからの事ですよね?

 

大学病院で言われたのは

「治療の開始が遅かったのと、ここ(大学病院)へ来るのが遅かったのが状態の悪さの原因」

と言われましたが、動物病院へ行っても風邪としかとりあってもらえない事に問題があると思います。

 

これは、今回行った動物病院を責めているわけでは無く、2院ともそのように診断した事から、「~だろう」ではなく「~かもしれない」と疑わしい場合は検査するか、もしくはその段階で大学病院で検査とか勧めても良いのではと思ったのです。

恐らく、今後もトラヲ君の初期の状態で連れて行っても同じように診断される可能性がありますが、そこで強く「どうしても検査してほしい」旨を伝えるべきだと思いました。

 

これこそ、ペットを守れるのは飼い主だけで、動物病院では無いという事です。

獣医師に言われたら「はいそうですか」ではなく、飼い主が自分で知識をつけて獣医師と意見交換をして場合によっては別の病院へセカンドオピニオン的に意見を聞きに行くのも必要かと思いました。

 

今回は典型的な初期症状がありながら獣医師の言葉を疑わなかったところに問題がありました。
トラヲ君を守れたのは私だけなのに守れなかった・・・。
本当にその事が悔しくて何度も何度も、今でも考えています。
 
健康優良児で病院知らずだったトラヲ君が突然、引きこもって鼻血交じりの鼻水を出したのだからその段階でかなりクリティカルな事だと認識するべきでした。
 
・・・と書き始めたら文句みたいになってしまいました。
ただ、改めて書いておきますが、動物病院を責めるつもりは一切なく、本当に自分の知識不足が招いたものだとただただ悔やんでおります。
 
この1年間、集中するかのように猫の健康状態に問題が連続で発生しました。
去年の9月にギズモの乳癌が発覚し、こつぶの尿路閉塞、とろろのケトアシドーシスによる入院から糖尿病、あずきの突然死、きなこの原因不明の体調不良で入院等々。
何かお祓いとか行った方が良いんですかね?
詳しい方、教えてください。
これまで行った事無いのですが、あまりに集中しているので何かあるのではと思ってしまいます。
 
もう、何も起きないでもらいたいです。

9月12日23:30、リンパ腫のため、放射線治療をしていたトラヲ君ですが、たった今、息を引き取りました。

 

放射線治療を2回目の治療後に大学病院帰りにかかりつけ病院へ寄ったところ

「歯茎が腫れていておかしい状態になっている」

との事で3回目の放射線治療時に見てもらうと

「リンパ腫が転移している可能性が高い」

との事でした。

 

大学病院は縦割りでその部分しか見てもらえず、歯茎の状態に気が付かなかったようです。

そこでそこへの放射線照射をお願いし、あと2回放射線治療を行う予定でした。

そして、先週、4回目が終わった時にCTを取り直したら反対側の腎臓にも転移している兆候が見られると。

 

放置すれば腎臓が両方ダメになって腎不全に、放射線治療しても一度壊れた組織は戻らないので腎不全になる可能性があると厳しい状況が伝えられました。

「ここに来た時にすでに状態が悪く、治療を断念する事も視野に入るレベルだった」と言われましたが、そんなに悪いと思っておらず放射線治療で治るのではないかと期待していました。

 

しかし、結果としては残念な結果になりました。

 

7月末から1ヶ月半ほど、自分からは全く食べず、100%強制給餌で苦しい思いをしました。

また、毎日皮下補水で痛い思いをしました。

 

治らないとわかっていれば強制給餌せず、そのままゆっくりとしていたと思いますが、治ると信じて頑張ってもらっていました。

トラヲ君にはつらい思いをさせてしまいました。

 

今週の月曜日に大学病院に行った時には貧血の度合いが酷く、麻酔をかけられないとの事で放射線治療を1回スキップしました。

黄疸も出ていて、体温も低めでほっておくとすぐに亡くなってしまうだろうという状態でした。

なるべく温めて、水分も切らさないようにしていましたが、目を離すと冷たいタイルの上に移動して寝ていて、今日に限っては風呂場に行って横になっていました。

その段階で何もしないで上げた方が良かったのかも知れません。

もしかすると本能で苦しまずに死ぬ方法を悟っていたのかも知れません。

確かに体温が下がって低体温症になれば意識も亡くなってそのまま亡くなるので辛く無いかも知れません。

私が体をあっためるとか余計な事をしたから苦しみを長引かせてしまったのかも・・・。

 

ひとまず、お知らせでした。

【CTの結果・・・】

 

前回はトラヲ君がリンパ腫の放射線治療の為に日本大学動物病院でCTを撮るところまででした。

 

その日の夕方、トラヲ君を迎えに行くと主治医の教授がCTのけっかの解説をしてくれました。

まず、鼻腔に関しては見た目の通り、右目の方にリンパ腫が膨らんでしまっている状態でした。

右鼻の骨の一部が溶けてしまってリンパ腫がはみ出てしまっているため膨らんでいるとの事でした。

 

ここまでは想定内でしたが問題はその先です。

画像を見た方がわかりやすいので画像を添付します。

CTの結果をDVD-Rに焼いて頂けたので自宅でも見る事ができたのでその中の1枚を張り付けて説明します。

上の写真は下から見た状態の画像になりますが、右側の腎臓が大きく変形しているのがわかります(赤丸の部分)。

これはリンパ腫が腎臓に転移してしまっている状態との事です。

その反対側の腎臓は正常な形ですが明らかに違う形になっているのがわかると思います。

 

従って、鼻腔の放射線治療だけではリンパ腫が寛解するわけではなく、どうしようかという事になりました。

腎臓に放射線を当てる事はできないか聞いたところ

「できなくは無いですがやった事はありません」

との事でした・・・。

あとは片方の腎臓を手術で摘出するか、別の抗がん剤を入れてみるか・・・。

次週の放射線治療までに少し考えてみますとの事でした。

 

 

【放射線治療(1回目)】

 

そして今週の月曜日(8/5)、1回目の放射線治療に行ってきました。

一番早い時間の9時30分に予約してあり、預けに行きました。

主治医と話したところ、

「腎臓の方も放射線を当てます」

との事で腎臓も一緒に放射線治療してくれる事になりました。

これは去年導入した新し放射線治療機でかなりピンポイントに絞って強い放射線を照射できるからだと思います。

 

そして、18時頃まで預かりたいとの事でした。

一番最初なので腫瘍崩壊症候群の恐れがあるのでゆっくりと点滴で十分に補水するためとの事です。

2年前にクロちゃんのリンパ腫で麻布大学付属動物病院へ行った時も同様の理由で1回目は5時間くらいかけて点滴しました。

※クロちゃんの件は記事に書いていないので今度別途書きます。

 

日中は自宅でリモートワークして18時前に再び病院に行きました。

受付は17時で閉まってしまって通用口から入る時間帯なものの、ロビーでは待っている人が結構いました。

20分くらい待っていたところ

「今から腎臓の方に放射線を当てるのでもうしばらくお待ちください、19時までには終わる見込みです。」

との事で待っていましたが、結局19時20分頃トラヲ君が連れてこられました。

 

見た目は変わっていませんが、麻酔の影響でちょっとぼーっとしている感じです。

自宅に帰ってきまたが、昨日までと同じ状態で元気はあまりない感じでした。

 

↓放射線治療当日、帰ってきた時のトラヲ君

翌日も同じような感じですが、3日目から様子が変わってきました。

朝は目ヤニがついていたいたものの、夜には目ヤニ(膿)がほぼなくなりました。

 

↓放射線治療後3日目のトラヲ君

 

そして4日目は目ヤニが全く出なくなりました。

これまで右鼻腔はリンパ腫で完全に塞がってしまっていたのですが、この日から右鼻腔から鼻水が出るようになりました。

 

そして1週間後は鼻の膨らみもなくなりました。

ただ、問題がまだあり、食事を食べたそうにするのですが口が痛いようで一口食べて「クチャクチャ」と口を動かしてしまってそれ以上食べないんです。

水も痛いようで飲めません。

ですので、今は皮下補水と強制給餌で頑張ってもらっています。

元々、歯が悪いので抜歯した方が良いと言われていたのでなるべく早く抜歯した方が良いかも知れませんね。

 

本当は4週続けて放射線治療のはずなのですが、病院が1週間夏季休暇のため、2回目は2週間後になります。

 

 

【費用】

 

最後に、費用の方を載せておきます。

というのも、私自身、費用感を知りたくて色々検索したものの、全然出て来なかったので今後治療される方の目安になればと思いました。

 

まず、初診時にCTを撮りましたがその費用がこちら。

90,130円です。

麻酔や血液検査、レントゲン込みでCTの結果をDVD-Rで頂けてこの値段なので良心的な価格だと思います。

 

次に放射線治療1回目の費用がこちら。

153,350円で前回書かせて頂いた放射線感度増幅剤のSQAPも入ってこの値段です。

鼻腔と腎臓2ヶ所の放射線照射と考えるとこちらも良心的に感じます。

 

以上、トラヲ君の治療の経過でした。