一番に拘っていた息子

発達障害の子、

殊にアスペルガーの子で『一番』に拘る子は多いと思います。

息子も例に漏れず、かけっこなどでも何でも

一番になれないと

「ぎゃーーーーー！！」と騒ぎ、暴れていたことがありました。

そんな一番への拘りも、

年令を経るに連れて薄らいでいき

暴れて騒ぐ事も無くなりました。

しかし、

もう1番への拘りは無くなったかしら？と思った、ほんの2年前の出来事なのですが

うちから徒歩圏内に全く新しくコンビニがオープンした際

「何がなんでも一番に店に入りたい」と

ギラギラしたヤバイ目をしながら、

オープン待ちする人々の列に

「店が開いたら、人を押し退けて入るからな！」とマサカの宣言をしてしまいました。

一斉に向けられる冷たい目。

私が厳しく注意をしても

「でも押し退けて一番に入る！」と聞かないので、

息子を引き摺って帰った出来事が有りました。

あれから2年・・・

今度は徒歩圏内にファミレスがオープンする事になりました。

最初は「一番に行きたい」と言っていた息子でしたが、急にケロリとした顔で

「やっぱ一番に行くのやめる。

　一番に行こうと思って一番じゃなかったら、俺、また機嫌悪くなるから。

　二番でも百番でもいい。」

息子は2年前のコンビニオープンでの出来事を覚えており、

あんなトラブルは起こしたくないと思っていたのです。

息子は暴れてどうしようもなかった頃から

「本当は暴れたりトラブルを起こしたくない。

　でも自分を止められない。」と泣いて悩んでいました。

今は、自分をコントロールすることが出来るようになり、

今回は、敢えて自分のイライラを呼び起こさないよう、オープン初日に行くのを自ら避けたのですね。

オープンしたファミレスには、

昨日行く事が出来、ゆったり落ち着いて過ごすことが出来ました。

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