最近、旦那は新しいジャケットを購入したようです。

夏にピッタリな爽やかなライトブルーで、薄手のジャケットです。
ジャケットそのものは悪くないのですが、非常に皺になりやすい素材なので
「ずいぶん扱いにくそうなジャケットを買ったんだな」と思っていました。

しかも旦那に、そのジャケットは全く似合っていません。
サイズも微妙に合っていない気がするし、
色も何故だか似合っていません。
コーディネートも変で、爽やかなブルーのジャケットなのに、スラックスはジジイ色系の茶色でチグハグです。
何故そのジャケットを買ったのか、全く謎です。

しかも旦那は、そのジャケットをクリーニングに出しません。
「家庭で洗える素材だから洗濯機で普通に洗濯していい」と言い、洗濯して干しただけのクチャクチャシワシワの状態で羽織っていきます。

けれど、その事を指摘すると、旦那の機嫌が悪くなるので、黙ってアイロンをかけておきました。

しかし、旦那はお構い無しに、またジャケットを洗濯機に突っ込みます。
ここ2~3日、私は体調を崩していたので、アイロン掛けをしていなかったのですが、その間旦那はシワシワジャケットを羽織って出掛けていました。

すると夕べ、旦那が
「あの…これ…」とシワシワジャケットを差し出してきました。

「え?なに…?」
「これ…シワ…」
「(なんでカタコト?)ああ、皺になりやすいから、洗濯する度にアイロンした方がいいんじゃないかなと思ってたよ」と私が答えると

「これ、シワもデザインとして着るんじゃないの?」

よくよく聞いてみると、旦那は、そのジャケットを
「ノーアイロンで無造作に羽織ってもカッコイイよね」と勘違いしていたのです。

あー、確かに豊川悦司とか
エレファントカシマシとか、
シワっぽいシャツをサラリと着こなしてカッコいいわな。
でも、シャツね。白シャツね。
ジャケットじゃないしね。
しかも、ああいう人達、オシャレだし細身だしね。
旦那は何と言うか…どちらかと言うと裸の大将なのね。
裸の大将が、シワクチャのジャケットを着てたら、ただのだらしないオッサンでしょうが。(以上、心の声)

シワシワのジャケットを差し出す旦那の目は泳いでいます。
おそらく旦那の挙動不審な様子から察するに…
コイツまた取引先か仕事仲間から
「そんな服で仕事するのはおかしい」と指摘されたな。

私は
「シワをデザインとして着こなすのは難しいよ。芸能人とかモデルみたいな人じゃないとね。
あと、このジャケットに茶色のズボンは合わないよ」と答えました。

そして「このジャケット、どこで買ったの?」と聞くと
「伊勢丹」とのこと。

出た。
旦那は伊勢丹至上主義で、いい服を買いたい時は伊勢丹と決めてしまっているのです。

そりゃ私も、稼ぎの良かったころは伊勢丹で服を買っていたさ。
けど収入に合わせて利用するお店のランクも変えていきます。
そうするのが当たり前だと思うのです。

しかし旦那は、低収入の今も「良い服を買うなら伊勢丹」という考えを絶対に曲げません。

伊勢丹で似合う服が買えるなら、まだいいけれど
伊勢丹は、大きなサイズに関しては決して豊富なラインナップは有りません。
限られた中から無理に買おうとするから、
どこか着こなしのぎこちない、似合わない服を購入する事になってしまうのです。

私は、大きなサイズを豊富に扱う「サカゼン」という量販店を旦那に勧めました。
しかし旦那は
「そんな店はイヤだ」と拒否します。

驚くべき事に、旦那は『渋い紳士』という間違った自己イメージを持っている為、
ホンジャマカの石ちゃんがイメージキャラを務めるサカゼンで買うのは、プライドが許さないのです。

どこから見ても旦那の体型はコミカルなのに、です。

旦那よ、
どんだけ高い自己イメージを持っとるんだ。
石ちゃんに失礼過ぎるやろ。





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