特に、ヨーロッパではカジノの主役はルーレットです。
場内の大部分はルーレットで占領されています。

すり鉢状の回転盤の底に
0から36までの数字が順不同で並んでいて、
ディーラーが回転盤を回して白い球を回転と逆方向に転がします。

この球が何番の枠に落ちるかを推定、賭けるゲームです。

賭けるためには円盤の隣に、
0から36までの数字を1~3、4~6というように
3つずつ並べた枠が記された大きなレイアウトがあります。

客が次回の出目を予想してこの数字のついた枠に掛金を置く。
数字には赤か黒の色がつけられており、
たおてば7番は赤、11番は黒と決まっています。


$小澤こずえのカジノで世界漫遊記


スロットマシンは遊ぶ人、これを持っている人、
双方の感覚を狂わせる「悪い」ギャンブルです。

私はスロットマシンが好きではありませんが、
アメリカのカジノマンは、
スロットが流行っている店では、
テーブルゲームの対応がおおらかです。

そういう場所でテーブルゲームをやるのが賢明だと思います。


スロットマシン部門拡大制作は米欧を問わずm
70年代後半から全世界で進行しています。

カジノ大衆化の象徴とも言われていますが、
それは昔からのカジノの優雅な伝統・様式も
めちゃくちゃに壊したとも言えます。

日本でもカジノをつくろうと主張するグループがいますが、
スロットマシンがカジノの中で比重を大きくするとしたら、
日本ではすでにパチンコというゲームマシンが
無数にあります。


スロットマシンはカジノにとっては、
最大の金儲けの種です。

簡単な計算をしてみましょう。

マシンの一回転は10秒もかかりません。
一度にわずか25セントのコインを一枚ずつ入れて
1分間に4回しかマシンを動かさない客だったとしても、
マシンは1時間に平均60ドルを取り上げます。

中毒症状で毎日16時間も
マシンにしがみついている者がいるとすれば、
週間売上は6700ドルに、
その粗利益は1000ドルにも達します。

となると正業について毎日働きに出かけるより
どこかのバー、カフェに一台のスロットマシンを置かせてもらって
稼いでいる方がはるかにいいことになります。

そういうことが西欧の一部では現実に起きています。