～代々木の奇跡～
と、勝手に呼んじまってます、はい。
NHK杯優勝者、ヴォロソジャール・トランコフ、デイビス・ホワイト、高橋大輔、浅田真央。
こんな面子、世界選手権レベルですよ。
実際、全員が現世界チャンピオン・元世界チャンピオンです。
ちょっと、先日の中国杯と比べてみます。
どの種目も20点～30点の大差をつけています。
素晴らしいトップ選手が代々木に集結してくれたという事実もありますが、
それぞれが、競技人生の中で最高レベルの演技を見せてくれたことが、感嘆に値します。
これを、生で、この目で観られたこと。
あの歓声のルツボの中に身をおけたこと。
こんな幸せがこの世にあるだろうか、っていうくらいの幸福感を味わいました。
もちろん、最愛の大ちゃんが闘志を隠さず、渾身の演技で優勝したこともありますが
他の選手も次元・格の違い過ぎる演技を、日本で、東京で披露してくれたことが大きいのです。
ヴォロ・トラ以外は、ソチに行けば２度目、３度目の五輪となります。
彼らだって、ペアを組み直しているからヴォロトラとしてはまだ４年目だけど、大ベテランの27歳と29歳。
それぞれの選手が円熟期に入り、今、自身最高の演技を実施できる状態に仕上げつつあります。
【ヴォロソジャル・トランコフ】
シングルでも通用するような個々の運動能力の高さで、アイスダンスのような親和性と優雅さを
醸し出し、豪快すぎるアクロバットを見せてくれた！！！
フリーはなんでその曲を選んだんだ？？と思いますが、彼らなら何をやっても、もう許す(笑)
ショート仮面舞踏会は、最後ニーナが因縁の腕輪を渡す演出（ですか？）が入ってました。
もう、トランコフが胡散コフで、エロかっこよすぎ。
もう雰囲気はアイスダンスでしたね～。このプロ好きです。
【デイビス・ホワイト】
凄まじいステップ、スピードでリンクを狭しと駆け抜けるのに、全然バタバタしたところがないっ
優雅の極みだわ。
もう大好き大好き大好き。
どんなに表情を使って演技をしても劇場ちっくにならず、完全に音楽と調和していると思う。
超絶技巧なのにさらりとやってのけて、氷上でメリルは女神に見えるんです。
あんな、シェヘラザード観たことないです。
【高橋大輔】
「ここ一番でやってくれる大輔」がまた見られて、涙涙だった。
長い旅をしながら、こんな境地にまでよくぞ辿り着いた・・・というような演技だった。
今季になって劇的に伸びるようになったスケーティングを基盤に、
しなるような上半身、一つも音を外さない足さばき。
そして、凄みを感じるのは、音楽に感応して音楽を表現することに喜びを見出していた彼が
そこに込められた作曲者・振付師・そして自分自身の感情まで放出するようになったこと。
これは、ソナチネを選曲してくれたミヤケン、愛を託してくれたローリーによるところもとても大きい。
まだ伸びしろがある。
彼のスケーティング表現に限界なんてない。
と改めて思った。
【浅田真央】
大ちゃん部分でも書いたけれど、真央ちゃんも
「長い旅をしながらすごい領域に入りつつある」と思う演技でした。
ひと蹴りの伸び、氷上を舐めるように滑る無重力スケーティング、洗練された動きに、
更に磨きがかかっていました。
ショートでは甘く、柔らかく、温かい真央。
フリーでは、強く、美しく、崇高な真央。
フリーのステップからコレオにかけては、男子でもこんなステップ踏めんだろ、っつうくらいの迫力で
ラストスパイラルに入るまで更に加速し、この曲の強さ・荘厳さを際立たせていた。
ほんとに魅力的な女性になりました。
見てるだけでありがたくなっちゃう、不思議な魅力に満ちた宝物のような存在だと思う。
皆、凄まじいポテンシャルを持つ一流選手だけど、
今季に入ってからのこの演技のレベルに驚きませんか？？
既に「神の領域」に入りつつあるよ、どの選手も。
これがオリンピックが持つ脅威的な魅力と影響力なんだと思う。
そして、この４年という数字が作り出す熟成の期間。
もちろん、４年の間に力を落としてしまう選手も出てくる。とても難しい時間。
どうか、４か月後のソチで、この優勝者たちとのデジャヴが起きますように・・・。
【番外編 ： でーおだ 】
某所でGIF画像拾いました。
ほんとにおまいらはええ年こいて・・・
あぁ、おまいらが引退したら、この「お笑い担当」は誰が引き継ぐんやろ・・・
さびし・・・