GDB インプレッサ クラッチ交換! | Car specのブログ

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当ブログをご覧になったお客様より、クラッチ交換のご依頼を頂きました。


車は、GDB インプレッサ です。


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交換部品はお客様が用意した以下の部品です。


↓クラッチ一式・レリーズシリンダー・Rクランクシール

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↓右からギヤオイル・ギヤオイル添加剤・ブレーキ(クラッチ)オイル
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早速作業に取り掛かります。


まずは車をリフトアップし、タイヤを外します。
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ブレンボキャリパーが目立ってます。


下回りに付いているアンダーカバー・メンバーサポート等を外し、ミッションオイルを抜きます。
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インプレッサのミッションオイルのドレンは2箇所あるので、それぞれからオイルが出なくなるまで抜いておきます。


オイルを抜いている間に、リヤマフラー・プロペラシャフトを外します。
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次にドライブシャフトを抜きます。


スバルのドライブシャフトはインナー側(ミッション側)にピンが入っているのでそれをポンチ等で叩きながら抜いていきます。
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インプレッサにはミッションリヤ側にシフトのリンクが付いています。
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ミッションを下ろすのでこれらも外すのですが、今回はこのシフトリンクロッドのブッシュの強化品をご用意頂いたので、先に交換します。


もともと付いているブッシュを抜き取ります。
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↓(左)純正 (右)強化ウレタンブッシュ
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純正のブッシュにひび割れや硬化が見られたので換え時でした。
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ミッションを下ろすにはマフラーFパイプを取り外さなければなりません。


インプレッサのFパイプは、タービンのアウトレットから1本もの&スペースが狭いのでちょっと大変でなのです。


リフトを上下しながら遮熱板・タービンのリヤ側のボルトを外し、Fパイプを取り外します。
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セルモーターもミッションに付いている為外します。
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インプレッサのミッションはプル式というクラッチシステムを使っているので普通にミッション周りのボルトを外しても下ろせません。


セルモーターの辺りの六角メクラキャップからレリーズフォークのピンが抜けるようになっているので、それを先に抜き取ります。
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↑これが抜ければクラッチがフリーになるので下ろせるようになります。


ボルトを全て外し、再度取り忘れがないかの確認をしてからゆっくり下ろしていきます。
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今付いているクラッチ一式を取り外します。
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クラッチディスク・カバー共に交換時期といえる減り方です。


距離走っているというのもありますが、オーナー様がサーキットを走っているという事もあり、相応の減り方をしています。
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↓フライホイールのギヤ部もかなり磨耗してしまっています。
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↓クラッチディスク・カバーはクスコ製
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↓フライホイールはサイドウェイ製
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新品クラッチを付ける前に、エンジンのクランクシールを交換しておきます。


クランクシールという部品なのですが、これはフロント側・リヤ側と2箇所あり、リヤ側はミッションを下ろしクラッチ一式を外さなければ交換できないので、今回漏れていないかもしれないのですが予防の為にお客様にご用意して頂きました。


↓フライホイールの取り付け穴の周りにあるのがクランクシールです。
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経年による汚れはありますが漏れはありませんでした。


↓エンジン側に傷をつけないよう注意しながらシールを外し、クリーナーにて清掃します。
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↓新品のクランクリヤオイルシールを均等に入れていきます。
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フライホイールに新品のパイロットベアリングを圧入し、エンジンに取り付けます。
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続いてクラッチディスク・カバーを、センター出しツールを使って取り付けていきます。
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これでクラッチ側は完成です。


次にミッション側の作業に移ります。
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ミッションの中は密閉されているので鉄粉等で汚れています。


まずは汚れをクリーナーで綺麗に清掃です。


スラストベアリングも新品に交換します。
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ベアリング両脇に付いているからしみたいのは専用のグリスです。


プル式クラッチは、1度クラッチを作動させるとスラストベアリングがクラッチカバーに完全に固定されるので、レリーズフォークのピンを抜いてベアリングとフォークをフリーにさせないとミッションがエンジンから離れない仕組みになっています。


↓真ん中でぶら下がっているのがレリーズフォークです
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スラストベアリングをレリーズフォークに取り付けます。


ここでミッションを下ろす前に外したピンも取り付け、動作の確認をします。
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あとはミッションを元通り組んでいきます。


GDBインプレッサのレリーズシリンダーには、オリフィス アセンブリ クラッチ という部品が使われていて、これはクラッチの戻り方向のみの流量を制限するというもの。


これのせいでクラッチの戻りが遅い等の不具合があります。


今回、GDAインプレッサのクラッチレリーズを用意して頂きました。


GDAのレリーズシリンダーにはオリフィス アセンブリ クラッチは使っていないので、加工をして取り付けます。
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クラッチホースを離したので、クラッチオイルの交換・エア抜きをします。


クラッチオイルのエア抜きはなかなか抜けてくれないので、クラッチマスターシリンダー側・レリーズシリンダー側、と交互に何度もエアが完全に抜けるまで根気よくエア抜きをします。


ミッションオイルを適量入れ、試運転し、再度ミッションオイル・クラッチオイルの量を確認して作業終了です。



こちらのオーナー様は当ブログをご覧になってご来店頂けました。


メールにて交換部品のご連絡を頂き、その際に一緒に交換した方がいい部品等の相談をしたので、必要な部品の欠品がなく、スムーズに作業を進める事が出来ました。


部品の持込み等大歓迎ですので、カースペック ホームページよりご気軽にお問い合わせ下さい。





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