アカデミー
 ☆☆☆☆
 オーストラリアにある名門アートスクール。
 入学出来るのも才能にあふれたエリートのみ。
 しかし入学して1年後にはさらにふるいに掛けられ、成績が悪い者・才能のないものは
 強制退学させられてしまう・・。
 
 主演高橋マリ子他、杉浦太陽が出演の日豪合作映画。
 外国人視点の日本人でなく、身近にいそうなキャラクター設定が◎
 ただ、高橋マリ子扮するCHIHOの奇抜なキャラクターが後半に色褪せてきて
 中途半端にふつーの女の子になってしまっていたかな。
 杉浦太陽の演技は初めて見たけど、はまり役で凄く良かった!!


サーティーン あの頃欲しかった愛のこと
 ☆☆☆☆
 地味で真面目な13歳の少女が同級生の目立つ女の子に憧れ、仲良くなるにつれ 
 ドラッグにセックス、自傷行為に溺れ変貌して行く様を描くノンフィクション。
 
 一見目新しくもない設定かと思いきや、イーヴィー役のニッキー・リードの実体験。
 13歳で脚本を執筆 → 14歳で本映画にて女優デビュー → 15歳で
 インディペンデント・スピリッツ・アワード最優秀新人賞を獲得。凄い!
 ダークな内容だけれど、かなりリアルに描写されていて◎
 

ぼくのバラ色の人生
 ☆☆☆☆
 女の子になりたい7歳の男の子、リュドビック。
 自分の気持ちの思うままに行動するが理解してもらえずに家族からは生まれた性別「男の子」らしく生きろ、
 友達や近所の人間からは奇物、として扱われる。
 それが原因で父親までもが職を失い、家族が崩壊していってしまう。
 
 この重い内容を、さわやかに描かれているところが素晴しい。
 「性同一性障害」メディアでよく聞く言葉だけれど、実際に周囲に理解され
 受け入れられている人はわずかだと思う。
 「なんで理解してあげられないのか」と、観ていてもどかしくなってしまう。
 このことに限らず、常に偏見・差別と共に生きている人たちの苦労は計り知れない。


無ケーカクの命中男
 ☆☆☆☆☆
 職なし・貯金無し・1日中ハイになってるメタボリックな男とクラブで出会い、
 ノリで一夜を共にしたら妊娠してしまった・・!!

 この主役のセス・ローゲン。
 「スモーキング・ハイ」同様、ハイになってる役多いね~。
 はまり役でぴったり!
 キャサリン・ハイグルとの掛け合いもばっちりだし、
 想像以上にすっごい面白かった~
 そしてセス・ローゲンに興味津々( ´艸`)


ブラックダリア
 ☆☆☆☆
 1940年代のL.Aで実際に起こった迷宮入りした事件を元に撮影されたフィクション。
 半分に切断された女性の死体が発見され、それの事件を追う2人の刑事の運命。
 
 ファーストネームとラストネームが飛び交っていて誰のことなのかわからなかったり、
 とにかく、人間関係が複雑すぎて途中途中「??」となる部分が多々有り。
 ただ、見応えは十分。
 もう一度人間関係をしっかり把握して観たいかも。
  

トロピック・サンダー 史上最低の作戦
 ☆☆☆☆
 ジャングル戦争映画の撮影をしていたら、麻薬密造組織にアメリカ軍と間違えられ・・。 
 
 サブタイトルにあるとおり、史上最低の作戦。
 ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・Jrのどぎつい個性が
 これでもかって程主張し合い、下らな過ぎる傑作~。
 けど、パロディーやシニカルな部分や台詞が沢山あるからアメリカ本国の人でないと
 面白さがわからないところも沢山ありそう。
 しかし、ロバート・ダウニー・Jrの変身ぶりがナイスすぎ!!


招かれざる恋人
 ☆☆☆☆
 黒人の娘が白人の彼氏を連れて来て、厳しい父は猛反対!
 なんとか二人の中を壊そうと邪魔ばかりするが・・。

 と、ありきたりーな内容ではあるけれど、そこはアシュトン・カッチャー。
 それだけで良し ( ´艸`)
 父親役のバーニー・マックとの掛け合いも面白い。
 頭を使わず楽しめるコメディで高評価。


リアリティ・バイツ
 ☆☆☆☆
 大人達に反発しながらも、自分たちは何をしたいのかがわからない・・。
 90年代のジェネレーションXの若者達を題材にした映画。
 ベン・スティラー初監督兼出演。
 
 自分はなにをして生きて行きたいのか、大学も卒業して一人前だと思っているが
 考えと行動が伴わない。
 このジェネレーションXより下の世代かな?わたし。
 けど、世代関係なく誰もが通過するであろう年頃のもどかしさが、フラッシュバックした気がする映画。
 あのころ、十分大人だと思っていたけどね~。まだまだだったんだなぁ~
 いまの自分を5年後に思い出しても子供なんだろうなぁ~
 死ぬまでずっとそうなんだろうなぁ~  
 ちなみに、実はベン・スティラーは本当はこういう2枚目キャラ希望だったのかしら 笑


ラン・ファットボーイ・ラン
 ☆☆☆
 結婚式当日、身重の彼女をから逃げ出した主人公デニス。
 しかし5年経ったいまでも彼女を忘れられない。
 が、彼女にはアメリカ人の彼氏ができ、子供も懐いていて結婚も間近。
 彼女を取り戻す為に、いい加減でぐうたら男がマラソンに挑戦する。

 あ、Hot Fuzzの人だ!と借りたのが正解。
 くだらないけど、ちょっと感動もできちゃう。
 ストーリー自体は、アメリカ映画っぽいかなぁ。
 タイトルはラン・ローラ・ランをパロってるのかしら?
 

Mr.ブルックス
 ☆☆☆☆
 社会的に大成功を収めているブルックス。しかし殺人鬼の裏の顔を持っていた。
 ある日殺人現場を見られてしまい、警察に通報しない代わりに次回の殺人を見せろと言われる。
 もうこれ以上、手を下すことを望んでいないブルックスはこれで最後にしようとするが・・。
 
 現代版「ジキルとハイド」と例えられてるね。
 主人格と別人格が共存しており、そこでの対決がないところが逆に話しを理解しやすい。
 猟奇的なケビンコスナーも◎。
  

ブラインドネス
 ☆☆☆
 突如、視界が真っ白になり失明してしまう原因不明の伝染病。
 つぎつぎに人へと感染し、発症した者は収容所へ隔離されてしまう。
 日に日に増えて行く発症者たち。人のエゴで溢れかえった病院。
 次第に人間の本性・本質が明るみになっていく。
 
 極限って想像出来る些細な範囲でも恐ろしい・・。
 実際はもっともっと悲惨な状況なんだろうな。。
 ストーリー自体はとても面白いけれど、結末が中途半端かな。


この自由な世界で
 ☆☆☆☆
 勤務先の派遣会社に解雇されたアンジー。女手一つで息子を育てる為に
 自身で職業安定所を立ち上げる。地道に会社を回していたが、不法移民を派遣することにより
 儲かることを知り、超えては行けない一線を超えてしまう。

 何かを手に入れると何かを失う。かなりシビアな映画。
 残酷でもあり、正しい主人公。
 これは日本に限らずどこの国にとっても他人事ではない。
 特に、現代社会では。勝つ人間、負ける人間。
 この歪んだ世界で。
 

計 12本